先週末、MJCCスタッフ2名はアルノ環礁へ行ってきました。
マーシャル諸島共和国は、29の環礁と5つの島、1200以上の小さな島々から
成り立っており、アルノ環礁は首都のマジュロ環礁からボートで1時間くらいのところにあります。
アルノ環礁の陸地面積は8平方㎞。マジュロの約1.5倍ですが、
人口は2000人ほどでマジュロの約15分の1です。
アルノアルノという場所に唯一の宿泊施設やスモールストアなどがありますが、
その他の場所にはほとんどないため、住民はヤシの実やパンダナス、パンの実などから作った
ローカルフードを食べ、昔ながらの自給自足に近い、のんびりとした生活をして過ごしているようです。
2011年11/4付けの「Marshall Island Journal」には、ここ1年間におけるアルノ環礁のコプラ製造量は
マーシャルで一番多い、と掲載されていました。
コプラは、ヤシの実から獲れるものでココナッツオイルなどの原料となり、
マーシャルでは大きな収入源の一つとなっています。
今回訪れたのはイネ、ジャボ、メタルという場所。
私たちは車で移動しましたが、アルノ環礁内に車はなんと1台しかありません。
車は乗車賃がかかるので、住民の主な移動手段は徒歩、自転車、バイクなどが多いようです。
私たちが移動した距離は約5キロ間でしたが、中心地のアルノアルノまではさらに約10キロほど。
住民たちにとって、各場所を行き来するのはとても大変な距離で、
移動手段は離島の人たちにとって大きな悩みの一つです。
しかも、道路は舗装されておらず、車のタイヤ跡が唯一通ることのできる場所。
環礁内はほとんどの場所が自然のままで、ヤシの木やバナナの木など南の島の木々に囲まれ、
まるで、ジャングルの中にいるようです。
道が狭い場所では内海と外海が一度に見渡せるところもあります。
目に入ってくる光景は真っ青な空と、木々の緑と、色鮮やかな海。
そして、元気いっぱいの子供たち。
ラグーンサイドには、真っ白な砂浜と光り輝く海。
ヤシの木の下でこんな風景をぼーっと眺めていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
そして、ローカルフードもいただきました。
マーシャルにはココナッツを使った料理がたくさんあります。
こんな風に、ヤシの葉を使って作ったバスケットは日常でよく使われています。
マーシャルの人たちにとって、ヤシの木は実、葉、幹すべてが生活に欠かせないものになっています。
さらに、首都マジュロでは滅多に食べる機会がないヤシガニもいただきました!
ヤシの実を食べているせいか、ミソ部分はココナッツの味がしてとても美味でした。
帰りには、なんとクジラに会うこともできました!
マーシャル在住4年目のスタッフも、初めてのクジラとの対面に感動です!!
この日は本当に天候にも恵まれ、朝からとても充実した一日を過ごすことができました。
アルノまでのアクセスは、定期便の船かチャーターボートしかありませんが、
マジュロから少し足を延ばしてみると、また違うマーシャルの魅力に出合うことができます。
マーシャルを訪れる機会がありましたら、ぜひ、こんな楽しみ方をしてみるのもいいかもしれませんね。