卒業式

マーシャルの卒業式シーズンは、毎年5月下旬頃。

昨年はコロナの影響で、国内の感染者はまだ出ていなかったにもかかわらず、政府から感染防止のためすべての学校は卒業式を行わないようにという発表が出されました。そのため昨年は卒業式ができず、かわいそうだった卒業生たちもいました。

今年は例年どおりに無事行われました!

マーシャルのコロナ感染者は現在ゼロで、予防接種も進んでいます。今年は何の制限もなく、各学校では卒業式に家族や親戚が大勢集まり、盛大に行われました。

 

高校の卒業式

 

式のあと、卒業生は集まった家族・友人・親戚からレイをかけてお祝いしてもらいます。

卒業生の前にはレイをかけるために列ができます。

今年はNTA(電話局)による卒業式のライブ配信も、盛んにおこなわれていました。卒業式に来られない人やアメリカ在住のマーシャル人も、FacebookやYouTubeの動画で、その様子を見ることができました。

こちらがYouTubeで公開されている、今年のマーシャル諸島短期大学の卒業式です。全部で4時間あります。時おり激しい雨が降る中、デラップパークで行われました。マーシャルの国の人口は約5万人なのに、この動画の再生回数が既に1万4千回を超えているのはすごいですね!親族の卒業式はみんなにとって、一大イベントなのです。

 

卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます!
Jeraaṃṃan ñan aolep graduates 2021!

 

mika

世界マグロの日(World Tuna Day)

皆さん、世界マグロの日というのがあるのをご存知でしょうか。
絶滅の危機に瀕するマグロの重要性を認識するための国際デーで、
毎年5月2日に設定されています。

マーシャルを含む南太平洋地域は良質なマグロの漁場にもなっており、
持続可能なマグロ漁を目指して、毎年各種イベントが開催されます。

今回はMarshall Islands Marine Resources Aouthority(通称MIMRA)にてイベントが行われたのですが、マグロ食べ放題との事前情報を入手した我々はしっかり参加してきました。

マーシャル一近代的なMIMRAのオフィスビルが会場でした。

とは言え、マグロ食べ放題以外の情報は何も持ち合わせていないので
何が行われるのか知らぬまま現地に到着。

えらい方の挨拶を聞いた後にマグロの解体競争が始まりました。

World Tuna Dayのロゴマークと解体されるマグロがそっくり

5人が参加して、解体スピードやキレイさを競います。


優勝したのはこちらのイケメン君。マーシャル人らしからぬ端正な顔立ちです。

で、我々お目当てののランチタイムはこんな感じ。

食べるのに夢中で始まる前の写真を撮り忘れました。

サラダやマグロのポキ(味付けされた刺身)やカレーが振舞われました。
カレーはMIMRAの所長自らが作ったフィジー風カレ―。
何をもってフィジー風なのかは知りませんが、
所長の奥様がフィジー人らしく、その奥様直伝のカレーという事で
勝手にフィジー風カレーと認識しました。
少し油っぽいですが、とても美味しいカレーでしたよ。

ランチを満喫して目的も達成したので帰ろうかと思っていると
ステージの方が何か騒がしくなっています。

様子を見に行くと、何やら食材を用意して料理を始める様子。
何が始まるのかと思えば、まさかのポキ選手権開始。
ランチでお腹いっぱいの私は『どうせならランチの前にやってくれ~』と贅沢な不満を持ちつつ調理の様子を見守っていました。

テーブルにはキムチの素やすし酢など日本食材も並びます。

でも、この人はポキづくりの名人(?)らしく、
キムチや醤油、ごま油、酢飯など異文化の食材を組み合わせながら
美味しそうなポキを作っています。

ミツカンのすし酢で味付けした酢飯に、ライムやマヨネーズを使ったで味付けしたポキとキムチをのせて最後に海苔のふりかけをかける。
シンプルを良しとする和食からは考えられない組み合わせですが、
このジャンクな感じがとても美味しく、結局おかわりまでしてしまいました。

日本の調味料と韓国の漬物、マーシャル流の味付けが合わさった
国際色豊かなポキを楽しむ事が出来る楽しいイベントでした。

MURAI

Constitution Day(憲法記念日)

ちょっと前になりますが、5月1日はマーシャル諸島共和国のConstitution day(憲法記念日)でした。マーシャルには日本のような建国記念日が無いのでこの日で建国42周年となりました。例年この日はパレードなどのイベントがあるそうなのですが(詳しくはこちら)


昨年は新型コロナウィルスの影響でイベントが中止となったため、
私としては初めてのイベントなので張り切って参加してきました。

私が参加したのは開会式に先立って行われるパレード。
マジュロ市内の各学校や会社、組織が参加する盛大な物で、我々もMJCC代表として参加。

こんな感じで色んな人が参加します。

これはFormosaという台湾系スーパーの人達
幸せを運ぶ人形だそう。

で、我々は日本大使館の人達と一緒に行進
入場時にはしっかり名前も呼んでもらいました。

その後は国家斉唱と国旗掲揚。

来賓挨拶があり開会式が終了しました。

デービッド・カブア大統領の挨拶

広場には出店が出ていてたくさんのBBQショップや
子ども向けのイベントブースが出ていて賑わっていました。ただ、今年は”密”を避ける為、各離島毎のブースが無く少し寂しい感じはしました。

夜はステージを使って色んなバンドが生演奏

マーシャル流のバンド音楽を聴きながら、
ちょっとした野外フェス気分を味わう事もできます。

最後には打ち上げ花火があるという話でしたが、
遅くまでは居れない我々は途中で退散

家に着いた直後、大雨が・・・
マーシャルのイベントに雨は付き物ですがステージは最後どうなったのでしょうか。

来年はもう少したくさん従業員を連れて行こうかな。

MURAI

ナイトマーケット

先日、マジュロでは”SPRING BREAK NIGHT MARKET”なるイベントが開催されました。 クリスマスの”NIGHT MARKET”に引き続き新たなイベント登場です。

アミモノ屋さんがあったり、

フィリピーナ屋台があったり、

ダンスを踊ったり、

突然大雨が降ったり・・・

まぁ、やっている事や場所はさして目新しくはないのですが、
こうして人が集まる事自体が何となくワクワクするこの国では
このようなイベントがあるとどこからともなく人が集まってきます。

こうして見ていると段々自分も参加したくなってきたので、
今度の機会があればMJCCでお店を出すかも!?

MURAI

マーシャル諸島デジタルアーカイブ ワークショップ

3月25日マーシャル諸島短期大学(CMI)にて、日本とマーシャルをZOOMでつないで、マーシャル諸島デジタルアーカイブ オンラインワークショップが開催されました。

このプロジェクトは、核問題研究者の中原聖乃さんによるもので、マーシャルにおける核実験の影響や気候変動の問題、マーシャルの伝統文化についての情報をWeb上の地図にアップロードするプロジェクトです。マーシャル政府、CMI、マーシャルのNPO団体と協力して、これから情報を掲載していきます。

マーシャル諸島デジタルアーカイブ ワークショップ会場

デジタルアーカイブは、日本人だけですべて作り上げてマーシャルへ贈るのではなく、マーシャルの若い世代が中心となって情報や人々の物語を集め、日本のデジタルアーカイブの技術を使い、次の世代へ残したい情報を保存します。デジタルアーカイブの制作に参加することで、参加者の若者が学ぶこともたくさんあり、その後は若者自らが語り部となっていくことができます。

また、マーシャルの人々が自分たちで作ったアーカイブなら、完成後も自分たちで毎年新しい情報を追加して更新することができます。完成後も持続可能な発展を目指しています。

データのアップロード
データのアップロード

コロナ禍による入国制限で日本からはマーシャルへ渡航できないため、MJCCに今回のワークショップのコーディネート業務のご依頼を受け、現地でお手伝いさせていただきました。

「ぜひマーシャル諸島デジタルアーカイブを作りたい!」という共通の熱い想いを持って、会場には37人が集まりました。ワークショップでは、マーシャルで集めた情報をデジタルアーカイブの試作品にアップロードし、今後どのような情報を集めたらよいか、どんなアーカイブにしたいかなどを話し合いました。

 

日本とマーシャルで知恵を出し合い、これから3年後の完成を目指してアーカイブを作っていきます。どんなアーカイブが出来上がるのか、今から楽しみですね!

mika