現在、観光担当の山田が休暇で不在のため、久しぶりに観光のお客様対応をしている佐藤です。いつもは事務所で席を温めている私ですが、おかげさまでたくさんのお客様にお越しいただき、日によっては一日中事務所にいない日もあるほど忙しくしています。
さて先週もマジュロ1日観光をお申込みいただいたお客様がいたので、アレレ博物館、カヌーハウス、平和公園、ローラビーチなどにお連れしました。
ローラからの帰り道、途中にあるTobolarコプラ加工会社の石鹸工場に立ち寄りました。Tobolarはココナッツから作ったコプラを搾ってオイルを作る会社で、同社の石鹸を作る工場はローラの近くにあります。ほぼ毎日稼働しているのですが、この日はなぜか人影がありませんでした。幸い、石鹸を作る作業場所は金網で囲われているので、中をのぞいて説明することはできましたが、セキュリティすらいないというのは初めてのことで驚きました。
そのあと町に戻ってから、港にあるTobolarの工場兼事務所に寄ってみました。こちらではマーシャル各環礁からマジュロ港に集められたコプラの買い取りを行っています。買い取られたコプラを貯蔵し、絞ってオイルをとります。ところがこの日は駐車場が混雑しており、従業員たちがめずらしくテキパキと車両を誘導していました。私たちの車も誘導されて駐車すると、今度は「こっちこっち!」と手招きで呼ばれ、誘導されるままに事務所を通過して反対側の出入口から外に出ました。
すると、普段は駐車場として使われる開けた場所にはテントと椅子が並び、右手にはTobolar従業員が勢ぞろい、左手には市長や国会議員、各国大使館からの招待客が勢ぞろいしていました。私たちはそのまま招待客側の席に通されました。正面を見ると「Tobolar49周年アニバーサリー」と書いてあります。つまり偶然にもTobolarの記念式典の日に立ち寄り、招待客と間違われて席に通されてしまったのでした。
幸いお客さんも楽しんでくれている様子で、Tobolarの人たちも誰も気にしていないようだったので、そのままイベントが終わるまで参加しました。帰りには飲み物や軽食の他にお土産までいただいてしまいました。仕事としてはなるべくハプニングは避けたいところですが、今回のような『マーシャルらしい』出来事は、ごくたまになら楽しいかもしれませんね。ただし同じツアーを依頼されてもお引き受けできませんのでご了承ください。
SATO