マーシャルカヌーセイリング体験リポート

先日MJCCスタッフ2名は、マーシャルの伝統的なアウトリガーカヌーに乗船してきました。
カヌーハウス”Wann Aelon in Majel”は、アメリカの代表する人気旅行誌『Travel + Leisure Magazine』の
2011年度グローバル・ヴィジョン賞に選出されました。
カヌーハウスを運営するNPOによる、伝統カヌー文化を保存するための活動や
若者への文化教育活動が受賞理由となったようです。
同誌ではカヌーハウスを訪れ工房を見学したあと、マーシャルカヌーに乗るプランを推奨していました。

 

さて、マーシャルカヌー体験です。
カヌーは潮が引いていると出航できない時間がありますので、予約時に乗船できる時間を確認します。
この日は夕方に満潮だったので、夕方4時から乗船することになりました。

 

いよいよ出航です。

船を海に浮かべて帆を立てると出航準備が完了。
カヌーに乗り込みます。
ボートと違って細長い形の船なので、どこに座ったらいいのか戸惑いましたが
カヌースタッフが、少し広い真ん中の場所に座るようにと教えてくれました。
私たちが座ると、帆を立てたカヌーはスルスルと静かに進み
みるみるうちに岸から遠く離れていきました。
ボートと違ってエンジンの音がしないのに、どんどん進んでいくので不思議な感じがします。
風の力だけで、こんなに進むのかと驚きます。
船上で聞こえてくるのは、海の音と風の音だけ。
水面との距離も近いので、海との一体感が味わえます。

ラグーン内に停泊している大型船の横を通り抜けたときは
こんなに真下から船を見上げたことがないので迫力がありました。

 

この日の天候は晴れ。風が弱く、波がほとんどないという状況です。
時折、顔に風があたり心地よいと感じると、船のスピードも上がります。
風のある日だと相当スピードが出るだろうと思いました。
「太平洋で最速」と呼ばれるカヌーだけあります。
波の影響も受けやすいので、波がある日は乗っていると波しぶきがかかることもあるので
濡れてもいい服装で乗ったほうがいいようです。
この日は波が穏やかだったので、全く波がかかることはありませんでした。


カヌーハウスのあるMIRから30分程で対岸のRRE付近に到着。
ここで折り返します。
船の向きを変えるのに、帆の設置場所を船尾側にして船の前後を逆にしました。

船にも慣れてきて、リラックスしながら夕暮れの海を感じて乗っていると、
出航した場所に戻ってきました。
約1時間のカヌー体験でした。

 
操縦してくれたカヌースタッフと一緒に。