マーシャル憲法記念日40周年

5月1日はマーシャルの憲法記念日。今年は40周年を迎えました。1日から4日まで盛大にセレモニーやイベントが行われています。

1日は毎年恒例のパレードと式典がデラップパークで行われ、そのあとアウトリガーカヌーレース、マーシャルを訪問中の台湾海軍によるマーチングバンド演奏、ステージ上でマーシャル伝統ダンスやバンドの演奏、最後は台湾による打ち上げ花火と、朝から晩まで大勢の人々が集まり、盛り上がりました。

憲法記念日に合わせて、マーシャルにある24島がそれぞれの地域の自慢の1品を展示するイベントが、同じくデラップパークにて行われています。

ウォッチェ環礁といえば、お花のアミモノ
キリは、真っ白なキメジで編んだキリバッグ
ジャルート環礁といえば、ココナッツキャンディーの「アメタマ」
アメタマの進化形!こんなふうにかわいく棒付きキャンディーにしたり、1個ずつ包んだものがありました。
ナムリック環礁といえば、黒真珠。
ブースで販売していました。ペンダントはお値段200ドル~300ドルと、お買い得でした。
ナモ環礁からは、ローカル素材で作られたオーガニック化粧品。いい香りのボディクリームやスクラブがありました。
アウトリガーカヌーのレース

以下は発表されてる2日以降の予定です。

◆5月2日

2:30pm~ デラップパークステージにてバンドのライブ演奏開始

3:30pm~ 空港からデラップパークまで車両によるパレード

4:30pm  島対抗綱引きの決勝戦

6:00pm  学生によるコーラス

6:30pm-9:00pm ステージにてエスニックグループのパフォーマンス

◆5月3日

10:00am~ 24島24品の展示ブース

2:30pm~ デラップパークステージにてバンドのライブ演奏開始

3:30pm~ リタからデラップパークまで高校のキング&クイーンによるパレード

6:30pm-9:30pm ステージにてエスニックグループのパフォーマンス

◆5月4日

6:00am ウォーキング大会

7:00am~ 底釣り大会開始

10:00am~ デラップパークステージにてバンドのライブ演奏開始

10:30am ビンゴゲーム大会

11:00am 伝統文化競技 ココナッツ皮むき競争、アミモノ競争、火起こし競争、など

2:00pm リタからデラップパークまで学校ごとの車両パレード

5:00pm デラップパークにて、釣り大会、魚の計量

6:30pm-9:30pm ステージにてマーシャル伝統ダンスやバンド演奏

9:30pm くじ引きの抽選会

マーシャルがエスワティニ王国と国交を結びました!

マーシャル諸島共和国の国旗。

2019年4月、マーシャル諸島共和国はエスワティニ王国と国交を結びました。

日本ではどちらも「どこそれ?」くらいの知名度ですが、このブログをご覧になってる方でしたらマーシャルはご存知でしょうし、エスワティニ王国も旧国名「スワジランド」と聞けば、「ああ、アフリカにそんな国があったな」と思われる向きもあるのではないでしょうか。


エスワティニ王国の国旗。

エスワティニ王国はアフリカ南部に位置する立憲君主制国家。イギリス連邦加盟国のひとつで、南アフリカ共和国とモザンビークに囲まれた国です。かつては「スワジランド王国」という国名でしたが、2018年4月に「エスワティニ王国」と改めたそうです。

そのエスワティニ王国とマーシャルが、国交を結んだというのはどういうことでしょうか。

そもそも国交を結ぶというのは、お互いの国の存在を認め、尊重し、平和友好関係を発展させることが目的です。アフリカと太平洋、かなり離れていますから直接的な影響というよりはマーシャルの知名度を上げるのが目的と思われます。ちなみにエスワティニ王国は台湾と国交を持つ国でもあるので、先月マジュロを訪れた台湾総統の影響があったのかもしれませんね。


SATO

日本遺族会の皆さんと一緒にクワジェリン(サント島)へ行ってきました!

前回の続きです。

ロイ=ナムル島での慰霊追悼式を終えた一行は、案内人の「帰りの飛行機までまだ時間があるから、日本軍の発電所がある島に行かないか?」という言葉に誘われて、サント島に行くことになりました。
正式な名前はEninbur島ですが、ロイから数えて一島、二島、三島めなので「サントー」と日本人が呼んだのをマーシャル人もそのまま使って定着したそうです。
確かに今までも「サントから来た」というお客さんに会ったことがあったので、そんな由来があったのか!と納得です。

船着場。

船着場についたらすごく良い天気でした。

一島、二島、サント!

船が出発するとすぐにサントが見えてきます。
1島2島、サントです。

サント島。

サントに上陸するとすぐに発電所が見えます。
というか狭い島なので島のどこからでも見えます。

島で一番大きい建物。
裏側。
中は住民の通路になってました。

当時の貯水槽は手を加えて現在でも使われていました。

当時の貯水槽に屋根を付けて再利用。

ロイ島をアメリカ軍が攻撃した際、ほとんどの建物を壊したにもかかわらず電気だけはついていたので、どうなってるのか?と不思議に思い調べるまで、サントに発電所があることがわからなかったそうです。

その後ロイに船で戻り、ロイから飛行機でクワジェリン島に戻りました。
今回も、さらになかなか行けないところに行けたので、良い経験になりました。

SATO

日本遺族会の皆さんと一緒にクワジェリン(ロイ島)へ行ってきました!

去る三月、日本遺族会慰霊団の皆さんと一緒に、クワジェリンへ行ってきました。
日本遺族会は、戦没者遺族の全国組織として創設された財団法人で、戦没者の慰霊をはじめとして、さまざまな事業を行っています。今回お手伝いさせていただいたのは、平成30年度のマーシャル・ギルバート諸島における慰霊友好親善事業でした。

Kwajelein環礁。Google Earthより。


今回訪れたクワジェリン環礁はマーシャル諸島共和国内の環礁の一つで、世界最大の環礁です。マーシャル全体のちょうど真ん中辺にあります。

エア・マーシャルから見たクワジェリン島


上空から見たクワジェリン環礁のクワジェリン島。環礁内の南端になります。
この島は米軍基地として使用されているので、一般人は入ることができません。
慰霊団の際は特別な許可をもらっているので訪問・滞在することができます。

おみやげTシャツ。どれもサイズが大きい。


基地内の写真撮影は原則禁止、基本的には担当者と一緒に行動します。
一部自由に行動できるエリアの中にはダウンタウンと呼ばれる区画があり、お店が数軒あります。そしてなんと、サブウェイとバーガーキングもあります。マーシャルの首都マジュロにもないのに!上の写真はお土産屋さんに並んでいたTシャツです。


Roi-Namur島。Google Earthより。

今回のは遺族の方より熱望されていたロイ・ナムル島へ行くことができました。
ロイ・ナムル島はクワジェリン環礁の北端に位置する島で、当時の激戦地の一つです。多くの方がこの地で亡くなっていますが、現在も米軍基地があるため、訪問することはなかなか難しく、今回は幸運にも飛行機の席を確保できたので、訪問することができました。

日本軍指揮所跡。

上の写真はロイ島に残る日本軍の指揮所です。戦争直後の写真は下記URL(外部サイト)で見ることができます。比べてみると当時の何もなくなった状況がよくわかります。

外部サイト:world war photos

対空砲。
格納庫。
中は鉄筋がむき出しになっています。

対空砲や格納庫も、そのまま残っていました。

日本人墓地。

その後、強風吹き荒ぶ中で日本人墓地で慰霊祭を執り行いました。
ご遺族の方もホッとした表情をされてました。

さて、下の写真はロイ島で見つけた看板です。

通行前に飛行機に注意!

ロイ島は島幅いっぱいに滑走路があるので、その端の道路を通る車や自転車は、飛行機の離発着がないことを確認してから通らないといけません。何度かここを通りましたが、他の車もちゃんと止まって確認してから通行してました。おもしろいですね。

次回は慰霊団で訪問したクワジェリンの話が続きます。
合言葉は、一島、二島、サント島!

SATO

また遺骨収集でウォッジェ環礁に行ってきました!

昨年11月に遺骨収集推進協会さんのウォッジェ環礁での調査のお手伝いをさせていただきましたが、今回は本格的に発掘されるということで、再びウォッジェ環礁へ同行させていただきました。
現地では毎日発掘作業に終始され、そのおかげで少ない日数の中で48柱のご遺骨を回収し、日本に持ち帰ることができました。

前回はなかったエア・マーシャルの電気自動車。

れで飛行機まで乗せて行ってくれるので、雨が降っても大丈夫!

ウォッジェ環礁ウォッジェ島。

前回と違い、今回はなんと滑走路が舗装されていました。

舗装された滑走路に無事到着。

実は工事が終わったばかりで、使用許可が下りたのは私たちのフライトの前日でした。

いつも鮮やかな内海。

ウォッジェには砂浜もたくさんあります。

発掘作業現場。日陰がほとんどないので過酷な作業となります。

最大で40名近くの人たちに手伝ってもらいました。

ご遺体と一緒に発掘された古銭。

大正十一年と昭和三年と書いてあります。

大きい方が十銭白銅貨、小さい方が五銭白銅貨だと思います。

発掘現場近くに残っている巨大なタンク。

現在は倉庫として使われている防空壕。

夕飯はほとんどローカルフードをいただきました。

美味しかったです。

ウォッジェでの発掘は今後も続けられる予定です。

SATO