フォトジャーナリストの島田さん、MJCC訪問

フォトジャーナリストの島田興生さんが、MJCCに立ち寄ってくださいました。

島田さんは1970年代より、核実験で故郷を追われたマーシャルの人々の写真を撮り続けています。今回はコロナの影響で、5年ぶりのマーシャル訪問だそうです。

今週、地元紙マーシャルアイランズジャーナルにも、島田さんの記事が掲載されました。

2023年5月19日付 Marshall Islands Journal

MJCCの店頭でも販売している島田さんの本はこちら。

核実験で故郷を追われたロンゲラップの女性、リミヨさんのお話。リミヨおばあちゃんの語りでお話は進み、ロンゲラップの人々に何が起こったのかがわかる、子供から読める写真絵本です。

英語版もあります。英語版は、マーシャルの公立学校で教師用の社会科の副教材として採用されています。

島田さんの写真は、マーシャルの暗く悲しい核実験の歴史を理解し次の世代へ伝えていくために、マーシャルの人々にとっても貴重な資料となっています。

mika

マーシャル諸島デジタルアーカイブのワークショップ

2023年4月24日マーシャル諸島短期大学にて、
マーシャル諸島デジタルアーカイブのワークショップが開催されました。

マーシャル諸島短大にて

マーシャル諸島デジタルアーカイブは、日本の研究者とマーシャルの若者たちが中心となり取り組んでいる、市民参加型プロジェクトです。MJCCもお手伝いで参加しています。


マーシャルの核実験の歴史、核被害、気候変動の影響、
各環礁の文化や昔話、歴史などの情報を地図上に掲載する
デジタルアーカイブを作っています。


完成すると世界中から誰もが、これまでは現地に来ないと知ることができなかったようなマーシャルの情報にアクセスすることができます。

今回のワークショップのテーマは、AIの技術を使った白黒写真のカラー化。
ウェブ上のサイトにアクセスすると、簡単に写真のカラー化ができました。
参加した学生たちは、自分のスマホやノートパソコンからウェブサイトにアクセスし、写真のカラー化を体験していました。

日本統治時代に撮影されたマーシャルの白黒写真をカラー化すると、
「昔」という印象だった白黒写真が、急に生き生きと見えてきました。
「写真に命が吹き込まれたみたい!」と驚く学生もいました。

左:オリジナルの白黒写真 右:Palette Appによる自動着彩写真
マーシャルのコプラ製造、ジャルート
出展:国立国会図書館「南洋群島寫眞帖 : 南洋廰始政十年記念」(南洋廳 編纂) (https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1899662/37)を加工して作成

白黒写真をカラー化する目的は、昔の出来事や人々を身近に感じ、
共感したり、その感想を話すことで対話が生まれ、
より深い歴史学習ができることです。
カラー化した昔の写真は、デジタルアーカイブに掲載予定です。

マーシャル諸島デジタルアーカイブは、年内の完成を目指しています。
こちらのブログで最新情報をお知らせしますので、どうぞ完成をお楽しみに!!

mika

スポーツバー&レストラン「TOEAK」

ヤッコエ~。

今日はマジュロで一番ホットスポットと言っても過言ではないと思われる、TOEAKという店でランチです。

1年程前にできたビルの5階に位置し、窓から見える風景も楽しめるお店です。

木彫りのメカジキがお出迎え。こんなサイズを釣ってみたいものです。

夜はバスケットボールやアメフトの試合映像を流してスポーツバーになります。

以下は大変美味しかった料理の数々。

ケサディーヤとサルサソース。トロトロチーズ入り。
トマトやチーズの入ったピザ風のパン、ラップサンド、寿司(大人気メニュー)。
新鮮マグロのポキ。ビルのすぐ近くに魚市場があります。

ランチの時間帯は割と落ち着いた雰囲気で美味しい料理をゆっくりと楽しむことができました。

マジュロにお立ち寄りの際にはお勧めです!

ヒデ

5月1日憲法記念日

マーシャルでは、毎年5月1日は憲法記念日の祝日です。

Photo by PSS

今年は建国44周年。終日デラップ パークでイベントが開催されます。

午前中は、午前10時頃から、大勢の人々が参加するパレードと式典。

午後は、カヌーレースなどマーシャル伝統競技の開催。

夜は、出店とライブバンドで人気の、ナイトマーケットが開催予定です。

昼間は、毎年BBQプレートを売る店がたくさん出ます。

ご興味のある方は、ぜひデラップパークに行って、

マーシャルの人々と一緒に憲法記念日をお祝いしましょう!

mika

日本の大学が地元紙の記事として掲載されました

マーシャルアイランドジャーナル4/14号

久しぶりに日本のことが地元紙に掲載されたのでご紹介します。

新聞紙見開き全面を使用しての記事で、見出しは「APU(大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学、Ritsumeikan Asia Pacific University)のオセアニアの学生たちが太平洋の島国文化を紹介」と言ったところでしょう。

記事によるとマーシャル諸島をはじめとしたミクロネシア、サモア等の太平洋に浮かぶ島々からの留学生が多数おり、「オセアニア学生協会」に所属して互いの交流を深めているとのこと。

毎年4月1日に新入生歓迎会が催され、その様子と太平洋島しょ国からの学生を取材した内容になっていました。

学生さんのインタビューでは、日本やAPUの学習環境等に対してかなり好意的な回答となっていました。公共交通網が非常に便利、食べ物がおいしい、治安が良い等々。

中でもマーシャル諸島出身のケリーさんのインタビューは「ここ日本にはたくさんの学ぶ機会がある。しかしながら島国の人は往々にして外の世界に出たがらない。自分の島が居心地が良いから。私は彼らに母国から飛び出して外の世界を経験するように勧めている。」「それは彼らにとって大変なことではあるが、それは自分自身を知るということにもつながり、とても楽しいことだ。新しい環境に身を置くことはあなたの為の箱を開けることであり、それは経験するに値することだ。」という力強いメッセージが込められていました。

ヒデ