ボートの捜索


突然ですが、MJCCのFacebookページがあるのをご存じでしょうか?

https://www.facebook.com/MJCC.biz

こちらのFacebookページは、マーシャルの地元のお客さま向けに主に英語で商品情報を発信しています。今回は、このMJCCのSNSが思わぬところで活躍したお話をご紹介します。


先日、MJCCのお客さまから「自分のボートがなくなってしまった」と連絡を受けました。ヨットに住んでいるこの方が、上陸の際にヨットとの往復に使っていたゴムボートが港からなくなってしまったそうです。

盗まれたのでしょうか?さっそくMJCCのFacebookページに投稿して、ボートの情報を呼び掛けてみました。

 

すると、その日の夜に投稿を見た別のMJCCのお客さまから「アジャルタケでボートを見たよ。ボートの持ち主に知らせて、確認してもらって」と写真と共に投稿がありました。さらに他のお客さまからも、「ウチの子が、アジャルタケでそれらしきボートを見つけたぞ」と目撃情報が寄せられました。

翌日ボートをなくしたお客さまを連れて、アジャルタケまで確認しに行くと、ご本人のボートでした!早く見つかって良かったです。


警察よりも先にMJCCのSNS経由でボートが見つかり、お客さまは大変喜んでいらっしゃいました。ぜひ会ってお礼を伝えたいとのことで、見つけてくれた方となくした方がMJCCの店内で面会しました。見つけてくれたのは長年のお客さまのバジさん(写真中)。お礼なんていいんだ、よかったな、とサラリ。相変わらず、いつも親切でカッコイイいい方です。

 

 

さて、マーシャルで紛失物を探すときには、以下の3ステップが有効です。

1.警察へ届ける。

2.ラジオ局に行って、放送してもらう。

3.Facebookに投稿、拡散してもらう。

物を失くしたことが島中のみんなに知れ渡ってしまいますが、効果は抜群ですよ。

 

mika

 

練習艦『かしま』来航‼

ヤッコエ!!

今週12日~14日、海上自衛隊の練習艦『かしま』がマジュロにやってきました。

この船は海上自衛隊の幹部候補生を乗せて遠洋練習航海に出ている船という事で
今回太平洋をぐるりとまわる途中に燃料と食料補給の為に寄港されました。

https://www.mod.go.jp/msdf/operation/training/enyo/2021/

本来であれば寄港地で下船し、地元住民との交流など歓迎レセプション等もあるはずなのですが、今回はコロナ禍という事もあり下船はなし。接岸のみとなりました。
歓迎レセプションも出来ない為、キャスティン・ネムラ外務貿易大臣への表敬訪問もオンラインで行われたとの事。

我々MJCCも食料補給のお手伝いとして微力ながら参加させていただきました。

直接の交流は無かったにせよ、たくさんの日本人がマーシャルに立ち寄ってくださる事はとても嬉しく、また、普段中々見る事がない軍艦を間近で見る事ができ楽しい思い出となりました。

甲板に整列して入港する海上自衛隊の幹部候補生

この凛々しい青年達が将来の日本の防衛を担うのかと思うと、思わず『頼むぞ青年達‼』と声をかけたくなってしまうのは少し歳をとった証拠なのでしょうか・・・

MURAI

旅立ちの時

寂しい感じの題名ですが、少しうれしい会社のお話。

昨年からマネージャーが手塩にかけて育てた(?)
YAMAHA純正ボートとエンジン、トレーラーのセットが
お客さんの元(クワジェリン)へ旅立って行きました。

新品の純正ボートとエンジンがセットでお客様の元に届く。
YAMAHA代理店として一番うれしい瞬間ではないでしょうか。
ありがとうございました‼

MURAI

船外機(YAMAHA)インストール

今週は久しぶりにMJCCのお仕事紹介です。

今回はULIGA DOCKという港に
船外機(Outboard engine)のインストールに行ってきました。

簡単に船外機と言いますが、
多くの日本人にはあまり必要性を感じない製品と思います。
むしろ何それ?という人の方が多いかもしれません。

ところがここマーシャルでは車を買うのと同じような感覚で必要とされる
生活必需品と言っても過言ではない製品。

特に離島の人にとって、車があっても道が無くて走れませんが、
ボートがあれば、魚を捕ったり、移動したり、荷物を運んだり、とても役に立つ製品なのです。

この船外機における世界シェアNo1は日本の”YAMAHA”なのですが、
そのYAMAHAのマーシャル国内唯一の正規代理店である我々が取り付けに行って参りました。

今回の仕事はボートに補強プレートを付けて
船外機を取り付けるというお仕事。

こんな感じで補強プレートを付けて

防水シートを取り付け

完成。

こんな感じで漁に出れるようになります。
今回は日本からマーシャル水産庁に向けての無償援助だったようで、15台の船とボートが贈られていました。


これらはこれからいろんな離島に持っていかれて地元の人の足となる事でしょう。
こうして日本の無償援助は途上国の役に立っているのですね。

MURAI

ローラファーム

先週はローラについて少し書きましたが、
せっかくなので2週続けてローラつながりの話題を書きたいと思います。


今回は“ローラファーム”というローラにある農場のお話。
農場なんて日本では珍しくもなんともないと思いますが、
農作物の自給率ほぼ0%のマーシャルでは非常に珍しい存在。

そんな珍しい場所に行った目的はというと。
先日MJCCが納入、設置した発電機の様子を見に行く事。
ただ、発電機だけ見に行くのは勿体ないという事で
ローラファームの見学と取材をしてきましたのでそのレポートです。

まず、このローラファーム
Taiwan Technical Mission(TTM)という台湾のNPO組織が運営しています。
1999年から始まったプロジェクトで、
台湾の技術援助によりマーシャルの食料安全保障を強化する事を目的に運営されていて、2017年に台湾の蔡英文総統が来られた際も当時のヒルダ・ハイネ大統領と一緒に見学をされた場所です。

https://www.taiwannews.com.tw/en/news/3286933

実はここマーシャルは環礁という特質上、アルカリ性で水はけの良い土壌の為
あまり農作物の栽培には向いていないとされています。
しかし、ここでは堆肥や肥料を長年改良する事で有機栽培を実現し、
現在ではパパイヤやタピオカ、スウィートコーン等、約26種類の野菜や果物を時期に応じて栽培しています。


農場を始めた当初は普通のマーシャルの土だったというのですから、20年超の努力の成果なのでしょう。

この日は、あまりちゃんと写真が取れなかったのですが、
以前ここで採れた野菜を頂いたときはこんな感じでした。

土地柄、新鮮な野菜を手に入れる事がなかなか困難なマーシャルにおいて
こういった新鮮な野菜はとても貴重です。

またここでは、養豚にも力を入れていて、
自動給餌装置が付いた豚舎には約120匹の豚さんが買われています。
これらは大きくなると離島に運ばれ離島住民の食料となります。
これまでに約1200匹の豚を離島に送ったそうです。

で、MJCCが設置した発電機はこの自動給餌装置のバックアップ電源として使用されます。

停電時(ローラ地区は特に停電が多い)にはこの発電機が無いと給餌が出来なくなってしまい
せっかく育てた豚さんが死んでしまう可能性もあるとの事。
そういう意味では、MJCCもマーシャルの食料安全保障に一役買っているというところでしょうか。

こちらの農場はあくまで台湾政府の関連ファンドが出資するNPOによる実験農場の為、基本的にここで作られた野菜はマーシャルの一般マーケットには流通しません。

住んでる人間としては残念ではありますが、組織の成り立ち上仕方ないのでしょう。
こういう技術援助を生かして、将来的にマーシャル人が自分達で野菜を作って
売るような事が出来るようになれば、資金を援助して後は終わりという単発の国際援助ではなく、本当の意味でその国に役立つ息の長い国際援助になるのではないかと感じました。

MURAI