マーシャルのドル紙幣


(毎週木曜日発行 ”Marshall Islands Journal” 6/29/2012 2面記事)

 

先日、お会計時に「これ偽札じゃないよね?」とお客様から確認を受けました。

 

あるお店の売上の中に、偽札が混入していたようです。

 

「あのお店でチェックマーカーを売ってるよ!」と、
教えていただいた店舗に早速行ってみると、すでに最後の一本。

 

ここ数日のあいだに買占めがあり、ハワイへ追加購入の予約をしたけれど、
店頭に並ぶのは3週間後になると答えたレジのお姉さんも驚きを隠せない様子。

 

スーパーのレジでも、店内のライトに紙幣をかざして、キャッシャーが偽札かどうか見分ける姿が見られるなど、
警戒という二文字がそぐわないマジュロで、いま珍しい光景が見られます。

 

この国の紙幣はドルです。

しかし、ただのドルを想像してはなりません。

 

多少の破れは至って問題ありません。

赤いスタンプでURLが記載された広告紙幣もあります。

ずらりと書かれたサイン入り1ドル。

メモ代わりに使われたのか、メモリアル紙幣なのか、これぞ偽札なのか?

疑問が尽きません。

 

多くの紙幣は湿っているため、数えるのに一苦労です。

脇の下やあんなところ、こんなところがお財布になっているからです。

 

この日は、離島からボートに乗ってやってきたお客様が
束ねた1ドル紙幣でお買い物をされました。

 

 

びちょびちょに濡れた紙幣を乾かすのも仕事です。

 

本物の偽札は、どんな姿でマジュロ内を駆け巡っているのでしょうか。

 

shiori

 

日本食 試食会

先週末、MJCCは日本食 試食会を開催しました。

 

マーシャルの人々に日本食のおいしさを知ってもらおうと 企画した今回が初のイベントです。

マーシャルで手に入る食材で、家庭でも作れる日本食、というコンセプトで

比較的簡単にできる日本の家庭料理と、日本のドリンクを試食してもらいました。

 

肉じゃが、たまごやき、鶏のから揚げ、ちらし寿司、炊き込みご飯、ふりかけご飯、

豆腐のなめたけがけ、まぐろ刺身、みそ汁、グリーンサラダ、フルーツゼリーなど、

料理のメニューは全部で14品。

MJCCスタッフとお手伝いに来てくださったボランティアの方あわせて6名で

一気に料理を完成させて会場に運びました。

 

会場には、日本大使館や青年海外協力隊など在住日本人の方々をはじめ

マーシャル人、台湾人、フィジー人、アメリカ人などが来てくださいました。

 

さて、お料理のほうは気に入ってもらえたでしょうか。

アンケートの結果、おいしいと思った料理ベスト3は、 肉じゃが、たまごやき、ちらし寿司でした。

意外と「たまごやき」がマーシャル人に好評でした。

 

ドリンクコーナーでは、日本酒・缶チューハイ・ビール・ソフトドリンク・コーヒーを 提供し、

試飲してもらいました。 ここでは、チューハイとコーヒーに「おいしい!」との声が集まりました。

いつのまにかドリンクコーナーは立呑みバーとなり、夜遅くまで楽しんでくださったようです。

 

今回の参加者からは「また次回も参加したい!」という声を多くいただきました。

MJCCでは、マーシャルの人々に日本の良さを紹介し、日本の皆様にはマーシャルの良さを紹介していくことで、

これからも身近なところから双方の橋渡しを続けていきたいと思っています。

 

MIKA

MIHS職場体験

先週月曜日から、Marshall Islands High Schoolの高校生2名がMJCCで一緒に働いています。
月曜日から木曜日の朝8時から12時まで、主にレジの仕事を担当しています。

メインストアで働いているシャーリーンさん。

MJCCの目玉商品YAMAHA ボートエンジンのあいだから、こんにちわ!

いつもお洒落で笑顔が素敵なシャーリーンさんの
将来の夢は、小学校の先生。
マジュロに住んでいる日本人と話をしてみたくて
学び始めたという日本語で、日本のイメージを聞いてみました。

うーん、としばらく考えたあと、「すし」との答えが。

好きな日本語は?という質問にも、

「わたしのすきなたべものはすしです」

と答えてしまうほどのすし通です。

(※マーシャルで「すし」といえば、手巻き寿司のことです)
グローサリーの店舗では、マジュロからボートで約1時間ほどの場所にある
アルノ環礁出身のネバーさんが働いています。

将来は医者になりたいと夢を語る現在16歳のネバーさん。
7年生を飛び級したので早くも今年の秋から大学生です。

 

アルノ環礁に帰って家族と一緒に暮らせるのは年に二回だけ。
今はマジュロに住む叔父と叔母の家から学校に通うネバーさんの好きな日本語は、
「かぞくがだいすきです」

 

チャチミ(マグロのお刺身)やご飯と一緒に必ずマーシャル人も使うチョーユ(醤油)は
一升瓶の大きさでも販売しています。

ケチャップは主食のサッポロ一番ラーメンに、タバスコと一緒に混ぜて食べるスタイルが一般的です。
そのほかにも、ツナ缶にケチャップを混ぜ、ご飯にのせて食べたり、BBQソースとしても使われます。

 

 

ちょうど先週は、日本からの船便も到着しました。

従業員も楽しみにしていた商品はこちら・・・!

両手に持っている「特選宝焼酎MILD25 900ml」は1本、12ドル50セントで販売しています。
(※マーシャルの法律では18歳から飲酒が認められていますが、アルコールを購入できるのは24歳からです)

 

5月末まで、職場体験は続きます。
MJCCにお越しの際は、ぜひ日本語勉強中のお2人に、日本語で話しかけてみてください。

 

OKAWA

マーシャル諸島での誕生日

先日は弊社マネージャーの誕生日でした。
終業後にスタッフ全員で、ピザとケーキを食べながら
軽く誕生日パーティをしました。

 

 

マーシャル人スタッフが全員でマーシャルの歌を4曲披露。
見事な声量とパート別のハモリで、歌い上げてくれました。
特別にこの日のために練習をしたわけではないのに、、
その場できれいなコーラスができてしまうのが不思議です。
日頃から歌に親しんで生活をしている証でしょうか。

 

 

マーシャルの人々が人生の中で最も盛大にお祝いをするのは
「ケーメン」と呼ばれる1才の誕生日会です。

 

無事に1才の誕生日を迎えられたことを、みんなでお祝いします。

小規模なケーメンでも、招待客が50人以上になるのは当たりまえで、

大規模なケーメンになると300人以上の人がお祝いに集まります。

招待客に振舞うご馳走などを準備する親は、出費も多く大変ですが、

借金をしてでも盛大に行うものなのです。

 

世界保健機関(WHO)が発表した「World Health Statistics 2010(世界保健統計 2010)」によると
乳児の死亡率(年間の1000人出産当たりの生後1年未満の死亡数)は、
日本は1000人中3人で、マーシャル諸島は30人です。
医療水準が上がった現在でも、このような統計が出ています。
昔は、1才の誕生日を迎えられるということが
本当に神に感謝すべき喜ばしいことであったのだと思います。

 

「地球アゴラ」でマーシャルが紹介されます

クリスマス当日、マーシャルから生中継!
弊社マネージャーもTV出演いたします・・・。

 

番組ではマーシャルの教会で行われている「ビート」ダンスの様子などが放送予定です。
どうぞお楽しみに!

 

撮影協力で、取材中のMJCCスタッフ

 

☆放送日☆

12月25日(金) NHK -BS1「地球アゴラ」22:00-22:49
http://www.nhk.or.jp/agora/yotei/index.html