9月下旬行われたマニットデー(文化の日)のイベントの様子をご紹介します。
各学校では、マーシャル文化を紹介・体験する行事が行われていました。



アレレ博物館前では、マニットデーの午前中に式典が行われ、子供たちによる伝統的なチャント(詠唱)やアイリンラプラップ環礁の人々による伝統ダンスが披露されました。魚の捕り方を表現したダンスだそうです。


マーシャルの伝統文化に触れる機会の多い1週間でした!
mika
9月29日(金)はManit Day(マニットデー/文化の日)で、マーシャルの祝日です。
今年も29日には午前10時よりアレレ博物館前の広場にて、イベントの開催が予定されています。

マニットデーの1週間は曜日ごとにテーマが設けられ、学校や職場でマーシャル文化にちなんだものを飾ったり身に着けたりします。
9月25日(月)旗の日
9月26日(火)生花の冠と首飾りの日
9月27日(水)ヤシの葉で編んだ帽子の日
9月28日(木)伝統衣装の日
9月29日(金)アミモノの日 & 午前10:00より終日 アレレ博物館前にてイベント
10:00から11:30 式典
12:00から17:00 マーシャル料理をブースで販売&マーシャル伝統競技
17:00から21:00 ナイトマーケット&ダンスパフォーマンス

今年のマニットデーのテーマは、“ Kūbwij Buñi Eo”。
どういう意味なのか、アレレ博物館の方に伺いました。
テーマを直訳すると「ブニを掘り起こそう」。ブニは伝統的首長だけが身につけることができる首飾りです。ブニは、首長が人々のために背負っている大きな責任を象徴しており、何よりもマーシャルの慣習と伝統の象徴です。そのため、今年のテーマは、「徐々に失われつつある慣習や伝統を掘り起こそう」というメッセージを伝えているそうです。
Happy Manit Day!!
mika
ヤッコエ~。
今日はマーシャル諸島名物、アミモノについてです。
当地に古くから伝わる手工芸品で、素材はヤシの葉やパンダナスの葉など自然のものです。

上の写真はもっともオーソドックスかつ代表的なアミモノ「オボン」です。壁飾りとして使い、きめ細やかな装飾が特徴的です。手作りの温かさや自然素材の優しさが感じられますね。
最近はこの伝統手工芸にも「ニューウェーブ」とも呼ぶべき動きがあるようです。

以前には最初の写真のような代表的なものしか置いていませんでしたが、今ではご覧の通り、カラフルで色々な形をしたものが増えてきました。マーシャルでは「オボン」とは区別され「デコレーション」と呼ばれています。





伝統的な形だけにとどまらず、カラフルで新しいデザインに挑戦するアミモノの編み手たち。飾られているだけで店内を賑やかな雰囲気にしてくれます。
このブログを書いている5月末から6月上旬という時期は、各学校での卒業式シーズン。卒業式はマーシャルの人々にとって一大イベントであり、卒業生が式典でアミモノを身に着けたりたり、卒業生や島を旅立つ人への贈り物としてアミモノを買い求める人が増える時期です。
マーシャルの人の手によるものを大切な人の人生の節目にプレゼントする、なんだか心が温まる話です。それも全て自然由来というのだから「豊かさ」とは何なのか、考えさせられますね。アミモノはマーシャル人が現在も誇りにし、大切にしている伝統文化です。
今日ご紹介したもの以外にもバッグやネックレス等いろいろな種類がございます。
アミモノは是非MJCCにてお買い求めください。
ヒデ
ヤッコエ~。
マーシャル諸島は「環礁」という地形の島々で構成されています。「環礁」とは珊瑚礁でできた島の内側が長い時間を掛けて陥没してできた珍しい地形です。

上の地図でご覧の通り「紐状の島」といってもいいかもしれません。
島の南半分にある白い部分が居住地や商業地になっており、そこに2万人が暮らしているというのだから驚きです。
この紐状の島を一本の道路が端から端まで繋いでいます。全長約47キロの道路には何と、信号機が一つもありません。つまりこの島自体に一個も無いという事になります。確かペンギン村もそうでしたっけ?
車で走れば知り合いとすれ違うことも多く、「この間○○のあたりで見かけた」なんて言われることはしょっちゅうです。現地の若い人からは噂話が怖くてデートもできない、なんて言う声もあります。いわば「細い社会」といったところでしょうか。
かなりの使用感がある中古車が主流で、日本では廃車にするしかないであろう車が元気よく走っています。
教習所で「へこんだ車に気をつけなさい。へこみを気にしない人は事故に合うことも気にしていないから。」と教わったことが思い出されます。へこんだ車だらけのこの国では一体どうすれば良いのか、そもそも道一本の国でどんな事故が起こるのか等考えさせられますが、大半のドライバーが道を譲ってくれる心優しい人々というお国柄、へこみや傷は全て不注意とごっつぁん事故によるものかもしれません。
ヒデ

ヤッコエ~。
これまでに当ブログで何度かテーマになってきたかと思いますが、ここ数年の物価の影響による値上げもあったようなので改めてタクシーについてです。
マーシャルのタクシーはすべて他のお客さんと相乗りです。
乗り方は至って簡単、行先の方向の車線側(右側通行にご注意)に立って走ってきたタクシーに向かって手を挙げるだけです。空席があれば止まってくれますし、満員ならそのままスルー。また、運転手がライトをパッシングしたら、いま満員という合図です。
旅行者の方にはご注意願いたいのですが、高齢の運転手には中々英語が通じないことがあります。行き先を告げるだけですが、日本人特有の発音が難しいようで何度も繰り返し言う必要があったりします。どいういうわけか「バスケットボール(コート)」が通じずに苦労したこともあります。「バスケトボー」「バアスケットボー」「バスケ↑ットボー↓」等いろいろ試してようやく通じました。この国では国技とも言えるほどの人気スポーツ、発音にも強いこだわりがあるのかもしれません。
料金は、行先の地域によって分けられています。料金は一人あたりの値段です。
・ダウンタウン内(リタ~マジュロ橋まで)の移動 1.50ドル
・ダウンタウンから橋を越えた地域(ライロック方面)2.50~3ドル
・ダウンタウンから空港まで 10ドル(たまに10ドル以上請求する運転手もいるので、乗る前に確認するとよいです)
・空港より先ローラ方面へ行く場合は、タクシー運転手と交渉になります。レンタカーがおすすめです。
現地の子供たちや学生さんたちもヘビーユーザーなので朝の通勤通学の時間帯と夕方午後4時くらいはタクシーが捕まりにくい上、学校周辺地域で道路が混雑し動きが鈍いです。
公共交通機関が無い国なので、上に書いたような注意点さえ気を付ければ非常に便利な交通手段です。これまでに悪質なドライバーに会ったこともありません。ただしタクシードライバーは男性しかいないので、女性が夜間に一人で乗車するのは念のため避けたほうが安全です。
難点を挙げるとすれば相乗り、ということにつきます。運が悪いと後部座席で大柄な二人に挟まれることもあります。
ちなみに目的地付近に着いたら「イジョー、イジョー(ここだよ!)」と言えば降車もスムーズですね。

ヒデ