アルノ環礁に行ってきました。

今週はOCIT主催のイベントレポートです。
OCIT(Office of Commerce Investment and Turism)は日本だと観光庁のようなイメージでしょうか。
以前我々が参加したNight Marketを主催したり、Sashimi Competitionを開催したりと
観光振興の為のイベントに力を入れている行政機関です。

今回、そのOCITが主催する離島振興イベント
“REAR LAPLAP MARKET ARNO”に参加してきました。

“REAR”というのはマーシャル語で”Far east”を意味するとの事。日本でいう”極東”という解釈よりは、マジュロの東側の遠い場所という意味合いの方がしっくりきます。

実際ARNO(アルノ)環礁はマジュロから距離にして約50kmほど離れた場所にあり、
飛行機で行くほどの距離ではないですが、気軽に行ける距離でもありません。
行くためにはどうしても船で内海(ラグーン)から外洋に出て行く必要があります。

以前の旅行記はこちら↓

この外洋に出るという行為が言葉でいうのは簡単なのですが意外とハードルが高いのです。
なにせこのマーシャルにはそんなに大きな客船はありませんからどうしてもボートで行くことになります。

ボートと言っても加山雄三的ないわゆるプレジャーボートから
ただ人が乗れるだけの漁船的なボート(前回旅行記参照)まで様々です。
で、たいていマーシャルの人が乗ってるのは後者が多い為、
外洋に出ると思いっきり揺れて船にしがみつく感じになります。
なので、普段ボートに乗り慣れていない我々にはにはちょっと行くのにハードルが高い場所なのです。

そんなこんなで誘われても家族連れではなかなか行きづらいアルノなのですが、
ただ、今回はOCIT主催のイベントでボートは彼らの手配という事もあり、
普段より良い船に乗れるのではないかという期待も込めて思い切って子連れで参加してきました。

当日用意されていたボートがこちら

わかりづらいのですが、奥側の白い大きなプレジャーボートです。

おお、予想的中。やっぱり快適そうなのを用意してくれてました。
案の定このボートが快適で普段のボートと違ってあまり揺れも感じず
快適な船旅となりました。しかも中にはシートもあるのでちょっと酔っても横になれます。
こんなボートがチャーターできれば、マーシャル初心者でも離島滞在ツアー可能です。

そんなこんなでマジュロを9時に出発して11時半頃アルノのMaeleという行くに到着。
迎えてくれたのは地元の人達とミスマーシャルアイランドのビルマさん
ウェルカムドリンクにはココナッツジュースが振舞われました。

会場には地元の人の手作りマーケットが用意されています。
特に目を引いたのがこの小屋(テント?)
島にある木とココナッツの木の葉(キメジ)で作られています。
何もない離島だからこそその場にある物で作ろうとする
島国ならではの生活の知恵がまだまだ根付いている場所だと感じました。

そんな会場を見学しているうちにイベントがスタート。
偉い方々の挨拶に始まり、マーケットでのショッピング、
地元の人々によるファッションショーやダンス披露等
盛りだくさんの内容でした。

地元の人が作ったドレスのファッションショー

特に印象に残ったのがシャーク見学ツアー
イベントの最中に司会から「今からシャークを見に行きますので外海側に集合してください」とのアナウンス
ん?シャーク?確かにアルノはサメが多いというのは聞いた事あるけど、そんな簡単に見れるの?
ともやもやした気持ちを持ちながら外洋側へ。
「こちらからシャークが見れます。さあどうぞ!!」と紹介され見学するも、
待てども待てどもサメは現れず約10分経過、

特に変化のない海をひたすら眺めるイベント

皆がざわつき始めた頃
「現れたらまたお知らせします」とのアナウンスのもと全員元の場所へ。
う~ん、この辺のイベントの雑さがマーシャル流。
まあ、人工的に用意してるものを見せられるより自然な感じで私は好きですが。

そんなこんなで意外とあっという間に時間が過ぎて帰りの時間。


昼間のさんさんと降り注ぐ海もキレイですが、
陽が落ちかけたこんな雰囲気も素敵です。

お土産の品々。アミモノバックは購入し、微力ながら地元に貢献してまいりました。

お土産にヤシの実の葉で作ったバスケットに入れた焼きバナナと焼きパンの実、ロブスターを頂き
大満足の一日でした。

場所柄頻繁に行えるイベントではないと思いますが、
離島の生活に触れられる楽しいイベントなので今後も定期的に開催して欲しいと思う内容でした。
日本では中々味わう事が出来ないRear Lap Lapの雰囲気を味わうイベント。
観光でいらしたお客様にもタイミングが合えば是非参加していただきたいイベントです。

MURAI

気候変動と健康のアートセミナー

マーシャルの学校は6月から8月上旬までが夏休み。

この夏休み期間中には、現地NGOや政府が主催する学生対象のサマークスールやセミナー、キャンプがいくつか開催されていました。

7月下旬の2週間、高校生を対象とした「気候変動と健康のアートセミナー」がありました。主催は、気候変動問題に取り組む、現地NPO団体ジョージクム。

アートセミナーだけあって、ポスターもデザイン性があってオシャレ。

参加者の高校生たちは、最初の3日間は省庁の専門家からマーシャル文化を良く知るおじいさん・おばあさんまで、何人もの大人たちから貴重な話を聞きました。

 

マーシャルの人が肌で感じている気候変動の影響とは…

・パンダナス(タコの木)の実の収穫時期がこれまでは11月ー12月が収穫シーズンだったのに、数年前から9月ー10月になっている。こんなことは以前はなかった。熟した実も以前は1週間程度は大丈夫だったのに、今はすぐ傷んでしまうから早く収穫しないといけない。

・昔はサンゴ礁がたくさんあった場所が、今はサンゴがすっかりなくなっていて驚いている。

・ローラビーチで引き潮の時だけ現れるロンロン島へ向かう砂地は、昔は陸地だった。家の裏の海岸線も、自分が子供の頃より家に近づいている。

・離島では畑が減っている。気候変動の影響で土の質が落ちていること、離島では乾期が多くなり農業をするのに水が足りないこと、西洋文化の流入が原因。

・アミモノに使うパンダナスの葉が変質してきている。葉が以前は滑らかだったのに、最近はガサガサになった。塩水が影響しているのではないか。

・温暖化が進むと海水の温度も上昇する。すると、貝やサンゴがまず影響を受け、それの側にくる魚もいなくなる。またシガデラ毒を持つ魚も増えて、食用の魚が減ってしまう。

・2019年から2020年にかけてデング熱の大流行があり、なかなか収束しなかった。異常気象によりその年のマジュロは乾期がなく1年中雨期のように雨が降っていたので、蚊の発生も抑えられなかった。

 

話を聞いて学んだあと学生たちは、絵画・作詞作曲・アミモノ作り、の中から自分の興味がある分野を選んで、先生の元で作品を完成させました。

セミナー最終日の夜は、作品の発表会。

絵を選択した学生の作品

絵とアミモノの展示

作詞作曲した歌を発表した二人。高校生と思えないくらい上手でした。

 

マーシャルは海抜が低いため、地球温暖化による海面上昇が起こると、その影響を真っ先に受けてしまう、脆弱な環境にある国です。海面が91cm上昇すると、マジュロの大部分の地域が浸水し、住めなくなるというハワイ大学の研究結果も出ています。また米国地質調査所は、2035年までにマーシャル諸島の一部が水没すると予測しています。

自分たちの島の未来のために今どうしたらいいのか、マーシャルの若い世代は学んでいました。

 

mika

 

 

卒業式

マーシャルの卒業式シーズンは、毎年5月下旬頃。

昨年はコロナの影響で、国内の感染者はまだ出ていなかったにもかかわらず、政府から感染防止のためすべての学校は卒業式を行わないようにという発表が出されました。そのため昨年は卒業式ができず、かわいそうだった卒業生たちもいました。

今年は例年どおりに無事行われました!

マーシャルのコロナ感染者は現在ゼロで、予防接種も進んでいます。今年は何の制限もなく、各学校では卒業式に家族や親戚が大勢集まり、盛大に行われました。

 

高校の卒業式

 

式のあと、卒業生は集まった家族・友人・親戚からレイをかけてお祝いしてもらいます。

卒業生の前にはレイをかけるために列ができます。

今年はNTA(電話局)による卒業式のライブ配信も、盛んにおこなわれていました。卒業式に来られない人やアメリカ在住のマーシャル人も、FacebookやYouTubeの動画で、その様子を見ることができました。

こちらがYouTubeで公開されている、今年のマーシャル諸島短期大学の卒業式です。全部で4時間あります。時おり激しい雨が降る中、デラップパークで行われました。マーシャルの国の人口は約5万人なのに、この動画の再生回数が既に1万4千回を超えているのはすごいですね!親族の卒業式はみんなにとって、一大イベントなのです。

 

卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます!
Jeraaṃṃan ñan aolep graduates 2021!

 

mika

Constitution Day(憲法記念日)

ちょっと前になりますが、5月1日はマーシャル諸島共和国のConstitution day(憲法記念日)でした。マーシャルには日本のような建国記念日が無いのでこの日で建国42周年となりました。例年この日はパレードなどのイベントがあるそうなのですが(詳しくはこちら)


昨年は新型コロナウィルスの影響でイベントが中止となったため、
私としては初めてのイベントなので張り切って参加してきました。

私が参加したのは開会式に先立って行われるパレード。
マジュロ市内の各学校や会社、組織が参加する盛大な物で、我々もMJCC代表として参加。

こんな感じで色んな人が参加します。

これはFormosaという台湾系スーパーの人達
幸せを運ぶ人形だそう。

で、我々は日本大使館の人達と一緒に行進
入場時にはしっかり名前も呼んでもらいました。

その後は国家斉唱と国旗掲揚。

来賓挨拶があり開会式が終了しました。

デービッド・カブア大統領の挨拶

広場には出店が出ていてたくさんのBBQショップや
子ども向けのイベントブースが出ていて賑わっていました。ただ、今年は”密”を避ける為、各離島毎のブースが無く少し寂しい感じはしました。

夜はステージを使って色んなバンドが生演奏

マーシャル流のバンド音楽を聴きながら、
ちょっとした野外フェス気分を味わう事もできます。

最後には打ち上げ花火があるという話でしたが、
遅くまでは居れない我々は途中で退散

家に着いた直後、大雨が・・・
マーシャルのイベントに雨は付き物ですがステージは最後どうなったのでしょうか。

来年はもう少したくさん従業員を連れて行こうかな。

MURAI

家のバナナ(Pinana)

今週はバナナのお話。

みなさんバナナの木って間近で見た事ありますか?
私はマーシャルに来るまで見た事ありませんでした。

でも、ここマーシャルではバナナの木が間近にあります。
これ、私の住むMJCCアパートメントの敷地内です。
そうです。家にバナナがなってるのです。

バナナって木になってるのかと思いきや、実は草なんですよ。知ってました?なのでこの幹みたいなのは茎が重なって幹みたいになっているだけなのです。

こんな感じの茎が

こんな感じになって

こんな感じの花が生えて、

こんな感じの実がなります。

良い感じの大きさになったら茎から取り外して放置しておくと・・・

こんな感じの色になります。

こういうところを見ると
あぁ、マーシャルって南国なんだなぁと実感します。


マーシャルバナナは日本で食べるバナナに比べると
非常に濃厚な甘さがあり、ねっとりとした食感です。
好き嫌いあるとは思いますが、とても美味しいです。
マーシャルに来たら是非お試しください。

MURAI