ウオーキングイベント

先週土曜日、子供達の通う学校の高校生とマーシャルの保健省が共催した
ウォーキングイベントに参加してきました。

イベントの目的は『メンタルヘルス』の啓発

こんな感じでイベントのTシャツを作ったり

ポスターを持って行進

学校の前をスタートしてK&Kの裏道を通り抜け
MIR前からDelap Parkまでの2~3キロの道程
大人から子供まで『メンタルヘルス』の啓発の為
楽しくウォーキングしました・・・。

と、言いたいところなのですが、
私が参加したのには裏の理由が・・・

実はこのイベント、なかなかの賞付きイベントだったのです。
それがこちら

これを手に入れる為の
“絶対に負けられない戦いがそこにある!!”
そんなヨコシマな考えを持ちつついざスタート。

子供達がプラカードを持ちながら歩くすぐ裏に
数人の大人たちが。
“コイツら絶対商品狙いやな”とにらみを利かせながら
私もしっかり最前列をキープ。

とはいえ、私も一応はちゃんとした大人ですから、
いくら商品券が欲しくても、誘導しているポリスカーを抜くような事は致しません。
しっかり啓発活動をしながら、虎視眈々と勝機を伺います。

行進を先導するPOLICEカー。この車が、安全を確保すると共に勝負の分かれ道に・・・

実は私、一応普段からジョギングをしておりますし、
世間一般の大人よりはまともに走れる自信はありますので
誘導しているポリスカーがどいて、走力勝負になればまぁ負ける事は無いだろうと、余裕しゃくしゃくで歩いておりました。

ところが!!このポリスカーがなかなかどかない。
K&Kの裏道を抜けたあたりでどいて、最後の直線で勝負と踏んでいたのに
最後の直線になってもどかない。


“これじゃあ普段のジョギングで鍛えた健脚を披露できないやないか!!”と
若干イライラしつつ、笑顔で沿道に手を振りながらの啓発活動・・・う~ん、大人。

残り100m、 まだどかない、

残り50m、  まだまだどかない、

まわりを牽制しあいながら、ポリスカーの真後ろを早足であるく大人たち。
もう沿道に笑顔を振りまく余裕はありません。

残り10m、しびれを切らした一人がポリスカーを追い越さないオフサイドラインギリギリラインで飛び出す!!

ゴォ~~~~ル!!!

見事$75の商品券は彼の元へ。
敗れた私の元へは家族からのブーイング。
やはり、勝つには勝利への執念が必要だと改めて実感させられた一戦でした…。

終わった後は軽食が配られ、高校生を中心にみんなでダンス。

主催している高校生たちも無理やりやらされている感じでもなく楽しそうにやっていたので、ヨコシマな気持ちで参加した自分を自己反省。

土曜日の朝、早起きしてみんなで運動できる楽しいイベントでした。

MURAI

ハロウィンパーティー

昨日、我が子も通う学校で
毎年恒例のハロウィンパーティーがありました。

夕方17時半から思い思いに仮装した子供たちが学校のグラウンドで仮装行列をし、
終わった後はPTAや自分たちが用意したブースでゲームやイベントを楽しむ、子供の中では年間ベスト3には入るであろう楽しいイベントです。

教室の扉はこんな感じに
全身緑の少年

我が子も御多分に漏れずこのイベントを楽しみにしていて、
くじやボール投げ等、親からすると「ん?」と思うイベントに
散財しておりました・・・。

イベントの途中でTrick or Treatと言ってまわると
御菓子を貰える仕組みで、こんなにたくさんのお菓子を貰っていました。

どれもこれも間違いなく身体に良くないお菓子のオンパレードですが、
子供たちにとってはとても楽しかったようで、
20時半の終了時刻まで満喫しておりました。

幼稚園児から大人も入り乱れて楽しむハロウィンパーティー
今年も楽しいイベントでした。

MURAI

練習艦『かしま』来航‼

ヤッコエ!!

今週12日~14日、海上自衛隊の練習艦『かしま』がマジュロにやってきました。

この船は海上自衛隊の幹部候補生を乗せて遠洋練習航海に出ている船という事で
今回太平洋をぐるりとまわる途中に燃料と食料補給の為に寄港されました。

https://www.mod.go.jp/msdf/operation/training/enyo/2021/

本来であれば寄港地で下船し、地元住民との交流など歓迎レセプション等もあるはずなのですが、今回はコロナ禍という事もあり下船はなし。接岸のみとなりました。
歓迎レセプションも出来ない為、キャスティン・ネムラ外務貿易大臣への表敬訪問もオンラインで行われたとの事。

我々MJCCも食料補給のお手伝いとして微力ながら参加させていただきました。

直接の交流は無かったにせよ、たくさんの日本人がマーシャルに立ち寄ってくださる事はとても嬉しく、また、普段中々見る事がない軍艦を間近で見る事ができ楽しい思い出となりました。

甲板に整列して入港する海上自衛隊の幹部候補生

この凛々しい青年達が将来の日本の防衛を担うのかと思うと、思わず『頼むぞ青年達‼』と声をかけたくなってしまうのは少し歳をとった証拠なのでしょうか・・・

MURAI

アルノ環礁に行ってきました。

今週はOCIT主催のイベントレポートです。
OCIT(Office of Commerce Investment and Turism)は日本だと観光庁のようなイメージでしょうか。
以前我々が参加したNight Marketを主催したり、Sashimi Competitionを開催したりと
観光振興の為のイベントに力を入れている行政機関です。

今回、そのOCITが主催する離島振興イベント
“REAR LAPLAP MARKET ARNO”に参加してきました。

“REAR”というのはマーシャル語で”Far east”を意味するとの事。日本でいう”極東”という解釈よりは、マジュロの東側の遠い場所という意味合いの方がしっくりきます。

実際ARNO(アルノ)環礁はマジュロから距離にして約50kmほど離れた場所にあり、
飛行機で行くほどの距離ではないですが、気軽に行ける距離でもありません。
行くためにはどうしても船で内海(ラグーン)から外洋に出て行く必要があります。

以前の旅行記はこちら↓

この外洋に出るという行為が言葉でいうのは簡単なのですが意外とハードルが高いのです。
なにせこのマーシャルにはそんなに大きな客船はありませんからどうしてもボートで行くことになります。

ボートと言っても加山雄三的ないわゆるプレジャーボートから
ただ人が乗れるだけの漁船的なボート(前回旅行記参照)まで様々です。
で、たいていマーシャルの人が乗ってるのは後者が多い為、
外洋に出ると思いっきり揺れて船にしがみつく感じになります。
なので、普段ボートに乗り慣れていない我々にはにはちょっと行くのにハードルが高い場所なのです。

そんなこんなで誘われても家族連れではなかなか行きづらいアルノなのですが、
ただ、今回はOCIT主催のイベントでボートは彼らの手配という事もあり、
普段より良い船に乗れるのではないかという期待も込めて思い切って子連れで参加してきました。

当日用意されていたボートがこちら

わかりづらいのですが、奥側の白い大きなプレジャーボートです。

おお、予想的中。やっぱり快適そうなのを用意してくれてました。
案の定このボートが快適で普段のボートと違ってあまり揺れも感じず
快適な船旅となりました。しかも中にはシートもあるのでちょっと酔っても横になれます。
こんなボートがチャーターできれば、マーシャル初心者でも離島滞在ツアー可能です。

そんなこんなでマジュロを9時に出発して11時半頃アルノのMaeleという行くに到着。
迎えてくれたのは地元の人達とミスマーシャルアイランドのビルマさん
ウェルカムドリンクにはココナッツジュースが振舞われました。

会場には地元の人の手作りマーケットが用意されています。
特に目を引いたのがこの小屋(テント?)
島にある木とココナッツの木の葉(キメジ)で作られています。
何もない離島だからこそその場にある物で作ろうとする
島国ならではの生活の知恵がまだまだ根付いている場所だと感じました。

そんな会場を見学しているうちにイベントがスタート。
偉い方々の挨拶に始まり、マーケットでのショッピング、
地元の人々によるファッションショーやダンス披露等
盛りだくさんの内容でした。

地元の人が作ったドレスのファッションショー

特に印象に残ったのがシャーク見学ツアー
イベントの最中に司会から「今からシャークを見に行きますので外海側に集合してください」とのアナウンス
ん?シャーク?確かにアルノはサメが多いというのは聞いた事あるけど、そんな簡単に見れるの?
ともやもやした気持ちを持ちながら外洋側へ。
「こちらからシャークが見れます。さあどうぞ!!」と紹介され見学するも、
待てども待てどもサメは現れず約10分経過、

特に変化のない海をひたすら眺めるイベント

皆がざわつき始めた頃
「現れたらまたお知らせします」とのアナウンスのもと全員元の場所へ。
う~ん、この辺のイベントの雑さがマーシャル流。
まあ、人工的に用意してるものを見せられるより自然な感じで私は好きですが。

そんなこんなで意外とあっという間に時間が過ぎて帰りの時間。


昼間のさんさんと降り注ぐ海もキレイですが、
陽が落ちかけたこんな雰囲気も素敵です。

お土産の品々。アミモノバックは購入し、微力ながら地元に貢献してまいりました。

お土産にヤシの実の葉で作ったバスケットに入れた焼きバナナと焼きパンの実、ロブスターを頂き
大満足の一日でした。

場所柄頻繁に行えるイベントではないと思いますが、
離島の生活に触れられる楽しいイベントなので今後も定期的に開催して欲しいと思う内容でした。
日本では中々味わう事が出来ないRear Lap Lapの雰囲気を味わうイベント。
観光でいらしたお客様にもタイミングが合えば是非参加していただきたいイベントです。

MURAI

気候変動と健康のアートセミナー

マーシャルの学校は6月から8月上旬までが夏休み。

この夏休み期間中には、現地NGOや政府が主催する学生対象のサマークスールやセミナー、キャンプがいくつか開催されていました。

7月下旬の2週間、高校生を対象とした「気候変動と健康のアートセミナー」がありました。主催は、気候変動問題に取り組む、現地NPO団体ジョージクム。

アートセミナーだけあって、ポスターもデザイン性があってオシャレ。

参加者の高校生たちは、最初の3日間は省庁の専門家からマーシャル文化を良く知るおじいさん・おばあさんまで、何人もの大人たちから貴重な話を聞きました。

 

マーシャルの人が肌で感じている気候変動の影響とは…

・パンダナス(タコの木)の実の収穫時期がこれまでは11月ー12月が収穫シーズンだったのに、数年前から9月ー10月になっている。こんなことは以前はなかった。熟した実も以前は1週間程度は大丈夫だったのに、今はすぐ傷んでしまうから早く収穫しないといけない。

・昔はサンゴ礁がたくさんあった場所が、今はサンゴがすっかりなくなっていて驚いている。

・ローラビーチで引き潮の時だけ現れるロンロン島へ向かう砂地は、昔は陸地だった。家の裏の海岸線も、自分が子供の頃より家に近づいている。

・離島では畑が減っている。気候変動の影響で土の質が落ちていること、離島では乾期が多くなり農業をするのに水が足りないこと、西洋文化の流入が原因。

・アミモノに使うパンダナスの葉が変質してきている。葉が以前は滑らかだったのに、最近はガサガサになった。塩水が影響しているのではないか。

・温暖化が進むと海水の温度も上昇する。すると、貝やサンゴがまず影響を受け、それの側にくる魚もいなくなる。またシガデラ毒を持つ魚も増えて、食用の魚が減ってしまう。

・2019年から2020年にかけてデング熱の大流行があり、なかなか収束しなかった。異常気象によりその年のマジュロは乾期がなく1年中雨期のように雨が降っていたので、蚊の発生も抑えられなかった。

 

話を聞いて学んだあと学生たちは、絵画・作詞作曲・アミモノ作り、の中から自分の興味がある分野を選んで、先生の元で作品を完成させました。

セミナー最終日の夜は、作品の発表会。

絵を選択した学生の作品

絵とアミモノの展示

作詞作曲した歌を発表した二人。高校生と思えないくらい上手でした。

 

マーシャルは海抜が低いため、地球温暖化による海面上昇が起こると、その影響を真っ先に受けてしまう、脆弱な環境にある国です。海面が91cm上昇すると、マジュロの大部分の地域が浸水し、住めなくなるというハワイ大学の研究結果も出ています。また米国地質調査所は、2035年までにマーシャル諸島の一部が水没すると予測しています。

自分たちの島の未来のために今どうしたらいいのか、マーシャルの若い世代は学んでいました。

 

mika