船外機(YAMAHA)インストール

今週は久しぶりにMJCCのお仕事紹介です。

今回はULIGA DOCKという港に
船外機(Outboard engine)のインストールに行ってきました。

簡単に船外機と言いますが、
多くの日本人にはあまり必要性を感じない製品と思います。
むしろ何それ?という人の方が多いかもしれません。

ところがここマーシャルでは車を買うのと同じような感覚で必要とされる
生活必需品と言っても過言ではない製品。

特に離島の人にとって、車があっても道が無くて走れませんが、
ボートがあれば、魚を捕ったり、移動したり、荷物を運んだり、とても役に立つ製品なのです。

この船外機における世界シェアNo1は日本の”YAMAHA”なのですが、
そのYAMAHAのマーシャル国内唯一の正規代理店である我々が取り付けに行って参りました。

今回の仕事はボートに補強プレートを付けて
船外機を取り付けるというお仕事。

こんな感じで補強プレートを付けて

防水シートを取り付け

完成。

こんな感じで漁に出れるようになります。
今回は日本からマーシャル水産庁に向けての無償援助だったようで、15台の船とボートが贈られていました。


これらはこれからいろんな離島に持っていかれて地元の人の足となる事でしょう。
こうして日本の無償援助は途上国の役に立っているのですね。

MURAI

ローラファーム

先週はローラについて少し書きましたが、
せっかくなので2週続けてローラつながりの話題を書きたいと思います。


今回は“ローラファーム”というローラにある農場のお話。
農場なんて日本では珍しくもなんともないと思いますが、
農作物の自給率ほぼ0%のマーシャルでは非常に珍しい存在。

そんな珍しい場所に行った目的はというと。
先日MJCCが納入、設置した発電機の様子を見に行く事。
ただ、発電機だけ見に行くのは勿体ないという事で
ローラファームの見学と取材をしてきましたのでそのレポートです。

まず、このローラファーム
Taiwan Technical Mission(TTM)という台湾のNPO組織が運営しています。
1999年から始まったプロジェクトで、
台湾の技術援助によりマーシャルの食料安全保障を強化する事を目的に運営されていて、2017年に台湾の蔡英文総統が来られた際も当時のヒルダ・ハイネ大統領と一緒に見学をされた場所です。

https://www.taiwannews.com.tw/en/news/3286933

実はここマーシャルは環礁という特質上、アルカリ性で水はけの良い土壌の為
あまり農作物の栽培には向いていないとされています。
しかし、ここでは堆肥や肥料を長年改良する事で有機栽培を実現し、
現在ではパパイヤやタピオカ、スウィートコーン等、約26種類の野菜や果物を時期に応じて栽培しています。


農場を始めた当初は普通のマーシャルの土だったというのですから、20年超の努力の成果なのでしょう。

この日は、あまりちゃんと写真が取れなかったのですが、
以前ここで採れた野菜を頂いたときはこんな感じでした。

土地柄、新鮮な野菜を手に入れる事がなかなか困難なマーシャルにおいて
こういった新鮮な野菜はとても貴重です。

またここでは、養豚にも力を入れていて、
自動給餌装置が付いた豚舎には約120匹の豚さんが買われています。
これらは大きくなると離島に運ばれ離島住民の食料となります。
これまでに約1200匹の豚を離島に送ったそうです。

で、MJCCが設置した発電機はこの自動給餌装置のバックアップ電源として使用されます。

停電時(ローラ地区は特に停電が多い)にはこの発電機が無いと給餌が出来なくなってしまい
せっかく育てた豚さんが死んでしまう可能性もあるとの事。
そういう意味では、MJCCもマーシャルの食料安全保障に一役買っているというところでしょうか。

こちらの農場はあくまで台湾政府の関連ファンドが出資するNPOによる実験農場の為、基本的にここで作られた野菜はマーシャルの一般マーケットには流通しません。

住んでる人間としては残念ではありますが、組織の成り立ち上仕方ないのでしょう。
こういう技術援助を生かして、将来的にマーシャル人が自分達で野菜を作って
売るような事が出来るようになれば、資金を援助して後は終わりという単発の国際援助ではなく、本当の意味でその国に役立つ息の長い国際援助になるのではないかと感じました。

MURAI

ローラの休日

こんにちは。今週も金曜日になりました。一週間たつのは早いですね。
ところで、先週のブログの題名覚えてますでしょうか。
そうです。”マジュロの休日”これ、じつは”ローマの休日”とかけております。
でも、あまり気付いてもらえなかったので、今回はもっと寄せてみました。

そんなこんなで先週はマジュロ環礁内のローラ地区に行ってきました。
ローラはこんな場所にあります。

MJCCからだと車で1時間半弱かかります。まさにマジュロの端と端

でもキレイなビーチや、マジュロでは失われつつあるローカル色の味わえる素敵なエリアです。
詳しくはこちら

で、今回の目的はこれ

“WOMEN’S NIGHT MARKET″
3月8日の国際女性デーにまつわるイベントという事で意外と大々的に告知はされてたのですが、このチラシよく見ると…”Handicrafts?”と?マーク付きでなぜか自信なさげ。 
しかも、場所が場所だけに人はあつまるのか?という一抹の不安を胸にローラまで車を飛ばして行ってきました。

パンフレットには”TIME:3PM-8PM”と書いてありますがオンタイムで始まる事はないだろうと、16時過ぎを目指して出発。マジュロ生活も1年過ぎるとなんとなくマーシャリーズタイムが理解出来るようになります。

で、16時過ぎに到着すると案の定始まる気配無し。う~ん、さすがマーシャリーズタイム。

という事でとりあえずビーチへ。17時過ぎでも30度前後あるマジュロでは、このくらいからの方が暑すぎなくて良い感じです。


水着を持って来なかった我が家の子供たちも気にせず洋服のままドボン。
後始末を考えるとあまり喜ばしくない事ですが、なんとなく許されてしまうのがマーシャルの良いところ。

曇って寒そうに見えますが、全然寒くないのです。


日が落ちる直前まで海で遊んでNIGHT MARKETへ。

19時頃会場に着くと、予想通りというかなんというかほぼ地元の人のみ。
ただ、バンドの生演奏があったり、出店があったりイベント感はありました。


そしてなんと言っても盛り上がってたのがこれ。

綱引き大会です。
女性デーにちなんでいるのか、参加者は女性のみ。
でも、マーシャル女性はパワフルなので迫力満点です。

NIGHT MARKETというよりも、夜に開かれるローラ町内会の運動会という感じでしたが、みんな盛り上がっていました。

我々は1時間かけて帰宅するため20時頃には退散しましたが、
聞くところによると23時位まで盛り上がったそうです。
“TIME:3PM-8PM”って書いてあったのに~。さすがマーシャリーズタイム。

MURAI

マジュロの休日

今週は久しぶりにちょっと観光のお話。
マジュロに来る目的と言えば・・・きれいな海!!が一番だと思いますが、
せっかくいらっしゃるのであれば、是非ローカルの雰囲気も味わって欲しい。
そんな気持ちで今回はローカルの雰囲気を味わえるスポットをご紹介します。

この公園、アマタ・カブア国際空港のすぐ近くにある2つの公園のひとつ。
ひとつは”Katoji Park”という立派な名前がついているのですが、
こちらの公園は名前があるのか無いのかよくわかりません。
とりあえず、”Airport picnic place”と言えば通じます。

公園というよりも海の近くの広場と言った方が正しいくらい、遊具等は置いてありません。
あるのは広場とBBQが出来るような屋根付きのスペースくらい。

でも、BBQ付きピクニックが最高の娯楽であるマーシャル人には素晴らしい場所。
しかも、海で遊んだ汚れを落とせるシャワー付き!!

因みにこの公園、マーシャルで一、二を争う土地が細いエリアがすぐ近くにある為、
こんな感じで、オーシャン側とラグーン側を同時に見渡せます。

またこの公園、空港のすぐ脇にあるため、
こんな感じでAir Marshall自慢の”ドルニエ228″が着陸するところも見れます。
因みにこの日は訓練か点検かわかりませんが、touch&goを5~6回繰り返してました。
ナショナルフラッグキャリアとはいえ、
他の国のそれとは比べ物にならない程小さな航空会社のAir Marshall
一応訓練的な事もするんだと妙に安心してしまいました。

この日は、子供と一緒に行ったのですが、
たまたま、お友達ファミリーがお誕生日会をしていたので、
居合わせた我々も仲間に混ぜてもらいました。
マーシャルでBBQ誕生日会は一般的な行事で、
こんな感じで本格的なイベントになります。

マーシャル流BBQでは全て焼いた後に食べるので、
BBQが出来るまでの間は各自バレーボールをしたり、
海に入ったりして楽しみます。

こんな感じで穏やかな休日の午後が過ぎて行くのでした。
マーシャル人の休日の過ごし方を味わってみたい!!そんな人にはお勧めのスポットです。

MURAI

令和3年天皇誕生日祝賀会

Iakwe

今週は天皇誕生日でしたね。
マーシャルでは毎年恒例の天皇誕生日祝賀レセプションが開催され、MJCCスタッフも招待されて出席してきました。


在マーシャル日本大使館齋藤大使のスピーチに始まり、


キャスティン・ネムラ外務大臣の挨拶、


デイヴィッド・カブア大統領参加の鏡開きでパーティーが始まりました

食事はブッフェ形式でしたが、日本大使館主催という事でお寿司と焼き鳥もふるまわれました。

デイヴィット カブア大統領夫妻を案内する齋藤大使

会の途中では大使館職員による歌の披露や、
大使館現地スタッフと参加者による歌とダンスの披露もあり
とても和やかなパーティーでした。

マーシャル人はダンスが大好き
大使館スタッフと参加者の歌披露
政府要人他大勢の出席者
大統領夫妻と大使

ここマーシャル諸島は親日的な人が多い国で、片言の日本語を話す人も少なくありません。過去にこの国が日本の統治下であった事に起因する事は紛れもない事実ですが、そういった歴史を経た中でこうも親日的な人が多いという事は、先人たちのひとかたならぬ努力があったからなのだと思います。

ところが、そいう小さな島国が太平洋にある事を知っている日本人はどの位いるでしょうか。恐らく多くの日本人はマーシャル諸島の存在すら意識した事が無いでしょう。かく言う私も、1年前までそんな日本人の一人でした。

そういう特異な小さな島国が太平洋にあるという事を少しでも多くの日本人に知ってもらえるよう、 現地に住む人間として出来る事をやっていこうと感じた今年の天皇誕生日でした。

MURAI