裏後光…

マジュロの空に不思議な現象が…

 

空がきれいに半分に分かれていますね。調べてみたらこれは反薄明光線と呼ばれる現象のようです。

反薄明光線は太陽が水平線近くに在るとき、光が分厚い雲や水蒸気に遮られて水平線や地平線から部分的に光が差したりするもので、薄明光線は頭上の雲の切れ間から太陽の光が差す「後光」と呼ばれるもので神々しいものですが、これは「裏後光」といわれ、沖縄の昔の地方の人々は「天割れ」といって猛烈な台風の前触れと恐れていたそうです。

マーシャルでは台風が来ないというか生まれる場所?らしいですから、マーシャル人にとっては問題のない現象ですかね。

 

しかしこんなきれいに真っ二つになった空を見られるなんてきっと奇跡…そして恐らく最初で最後でしょう神様こんもーる。

 

写真はJICAのkahoさんにお借りしました。ありがとうございました!

 

あかね

カルガル(Karkar)

こんにちは。

今回は1つココナッツ用語を紹介します。

マーシャルにはココナッツがたくさんあります。そしてそのココナッツは余すところなくマーシャル人の生活に使われています。

ココナッツの中でもWaini(ワイニー)、コプラと呼ばれる時期があります。この時期の固形胚乳はココナッツオイルやマーシャルフードとして広く使われています。

その固形胚乳を取り出す作業をKarkar(カルガル)といいます。

実際の作業はこんな感じです。慣れた手つきできれいに固形胚乳の部分をとりだします。

こうやってマーシャル人は、ココナッツを余すところなく使っていくのですね。

すえ

Iokwe.

Ij kwalok juon iaan naan in ni. Etan naan in karkar.

Elukkun lon ni ilo Majel in. Ri-Majel ro rej kojerbal aolepen ni ko nan mour ko aer ikijeen kein mona im kein jerbal im men ko jet.

Elon iien eo me rej ba ‘Waini’. Rej kojerbal nan pineep im mona in Majel.

Naan in ‘karkar’ melele in kadiwoj lok waini jan lat ainwot pija eo me itulon.

Armej ro reminene in karkar. Elukkun mokaj aer karkar.

Ij lomnak bwe mour eo an ri-Majer ro ej itok jan ni.

MJCC

Yosuke Suematsu

マーシャルの「アミモノ」その3

昔からマーシャルでは植物の葉や貝殻を使って、いろいろなものが作られてきました。これらのハンディクラフトは「アミモノ」と呼ばれ、現在でも生活の品やお土産としてマーシャル人の生活に欠かせないものとなっています。前回に引き続き、その一部をご紹介します。

今回は葉っぱを編んで布状にしたものを使ったアミモノを紹介します。ヤシの葉をゆでたり叩いたりして強くした材料をキメジ、パンダナス(タコの木)の葉の材料をマーンといいます。
キメジで作ったアミモノで有名なのがキリバッグです。キリ島はビキニ環礁から避難した島民が移り住んだ島で、ここから生まれたバッグと言われています。ケネディ夫人が使ったことで有名になりました。キメジの白がとてもきれいです。

同じ材料で作られた財布やタバコ入れもあります。

マーンで作られたバッグもあります。こちらはキメジほど目が細かくならないので手間がかからず、その分少し安いですが、かわりに網目をうまく使ったデザインが多く、カラフルなものもあります。


バッグの他にも写真を入れるフレーム、帽子やサンダルなどもあります。乏しい材料からこれだけ多くのものを作ってしまうということは、それだけマーシャル人が器用であるということの証拠!でもあるかと思います。

次回は着飾るのが好きなマーシャル人の大好きなアミモノ・アクセサリーを紹介します。

SATO

マーシャルの「アミモノ」その2

昔からマーシャルではヤシの葉やパンダナスの葉でいろいろなものが作られてきました。これらのハンディクラフトは「アミモノ」と呼ばれ、現在でも生活の品やお土産としてマーシャル人の生活に欠かせないものとなっています。前回に引き続き、その一部をご紹介します。

今回紹介するのは「オボン(obon)」と呼ばれるアミモノです。「オボン」は日本語由来の言葉といわれていますが、日本の「お盆」と同じようには使いません。「オボン」は壁に掛ける飾りの総称のようです。

一般的な円形のオボンです。幾何学的な網目模様がきれいです。

下の写真は亀の形のオボンです。亀はマーシャル人に人気のモチーフですが、日本人としてはこの形をオボンと呼ぶことに若干の抵抗を感じます。「オボン」は壁に掛ける飾りの総称ですから亀でも「オボン」です。他に魚の形やエンジェルの形などいろいろありますが全て「オボン」です。

オボンの良いところは薄いのでスーツケースに入れてもこわれにくく持ち運びしやすく、その上存在感が大きいという点です。マーシャルに来たら是非お気に入りのオボンを探してみましょう!

SATO

マーシャルの「アミモノ」その1

昔からマーシャルではヤシの葉やパンダナスの葉でいろいろなものが作られてきました。これらのハンディクラフトは「アミモノ」と呼ばれ、現在でも生活の品やお土産としてマーシャル人の生活に欠かせないものとなっています。今日はその一部をご紹介します。

まずは伝統的なものから。


ジャキ(jaki)、ジャキマットと呼ばれる敷物です。90x180cmのものがシングル、180センチ四方のものがダブルと呼ばれます。かなり昔から、それこそ「アミモノ」という名前になる前から作られていたもので、当時はこれを体に巻いて服として使用することもあったそうです。私の家にもありますが、この上で昼寝をすると日本の畳のような感じで気持ちが良いです。


上の写真はマーシャル式カヌーの模型です。三角帆に小さい双胴があるのが特徴で、太平洋で一番早いカヌーと言われています。昔はさまざまな大きさのカヌーが作られ、大きいものは50人くらいが乗れるものもあったそうです。
実物のカヌーを作れる人は現在ではだいぶ減っているようですが、WAMという団体が若者向けに教えており、カヌーの製作技術を残そうとしています。またWAMでは作ったカヌーに乗せてもらうこともできます。

参考リンク:Waan Aelõñ in Majel (WAM)


上の写真を見てください。これが何かわかるでしょうか?
これ実はマーシャルに昔から伝わるスティックチャートと呼ばれる海図です。全体に配置された貝はマーシャルのそれぞれの島(環礁)を、木の部分は潮の流れを表しています。昔の人はこれを頼りに前述のカヌーを操り、島を渡っていたそうです。大英博物館にも展示されている、この地方独特の品です。

こういった伝統的な技術は後世に残してほしいですね。
次回はオボンを紹介します!

SATO