日本の大学が地元紙の記事として掲載されました

マーシャルアイランドジャーナル4/14号

久しぶりに日本のことが地元紙に掲載されたのでご紹介します。

新聞紙見開き全面を使用しての記事で、見出しは「APU(大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学、Ritsumeikan Asia Pacific University)のオセアニアの学生たちが太平洋の島国文化を紹介」と言ったところでしょう。

記事によるとマーシャル諸島をはじめとしたミクロネシア、サモア等の太平洋に浮かぶ島々からの留学生が多数おり、「オセアニア学生協会」に所属して互いの交流を深めているとのこと。

毎年4月1日に新入生歓迎会が催され、その様子と太平洋島しょ国からの学生を取材した内容になっていました。

学生さんのインタビューでは、日本やAPUの学習環境等に対してかなり好意的な回答となっていました。公共交通網が非常に便利、食べ物がおいしい、治安が良い等々。

中でもマーシャル諸島出身のケリーさんのインタビューは「ここ日本にはたくさんの学ぶ機会がある。しかしながら島国の人は往々にして外の世界に出たがらない。自分の島が居心地が良いから。私は彼らに母国から飛び出して外の世界を経験するように勧めている。」「それは彼らにとって大変なことではあるが、それは自分自身を知るということにもつながり、とても楽しいことだ。新しい環境に身を置くことはあなたの為の箱を開けることであり、それは経験するに値することだ。」という力強いメッセージが込められていました。

ヒデ

二重虹(ダブルレインボー)

ヤッコエ~。

一か月も前のこととなりますが、ふと海越しの空を見るとはっきりとした虹が。

写真には納まりきらなかったのが残念ですが、綺麗な半円を描いていました。しかも珍しい現象、同時に二つの虹が出現する「二重虹」です。

小生のスマホではこの程度ですが、肉眼ではもっとはっきりと見えていました。

日本でもヨーロッパでもメルヘンの世界に登場するような夢のある自然現象も、この国では頻繁に出現するからか気に留める人もおらず、むしろウキウキ写真を撮っている小生に対して物珍し気な視線を投げかけてきます。

わが社の飲み会スペシャリストかつバドライト愛好家の現地社員Tに虹について尋ねたところ「虹なんてマーシャル語は存在しない。レインボーとしか呼ばない。お祈りを捧げたら夢がかなうなんて誰も信じないよ。俺はいつも虹なんかよりビールにお祈りしている。4本飲めば願い事が叶うんだ。」だそうです。

まじめな女子社員に同じことを聞いたところ、マーシャル語では「IA」(イア)と言うのだそうです。英語の「Yeah!」に発音がよく似ています。彼女らの発音から何となくポジティブな印象を受けました。

ヒデ

Marshall Islands Pop Songs (男性歌手編)

ヤッコエ~。

マーシャル人は歌と踊りが大好きで、宴の席では必ずと言っていいほど歌が披露され誰かが踊りだします。休日に外を歩いていても家の中にいてもどこからともなく歌が聞こえてくる、そんな島です。

そんなマーシャル諸島にもミュージックシーンがあり、いくつか有名な曲をご紹介します。

まず最初はChaninwayによる「Request」。

アップテンポの曲調で、レゲエの影響を感じさせる曲です。彼らに限らず今でもシンセサイザーを使っての録音が主流で、懐かしさ満載です。80年代から90年代初頭にかけてチャートを賑わしたUB40を彷彿とさせます。

続いては惜しまれながら2年前に他界したEddie Enosの「Ritto Ro Ad」。マーシャル人アーティストとしては珍しくSpotifyでも入手可能で、ほぼ全てのマーシャル人に知られていると言っても過言ではないかと思います。

この曲はこの島を発見し、伝統を受け継ぎ、文化を育んでくれた先祖に対して「ありがとう」の気持ちを届ける歌です。

Les Anjolokの「Etolok Aelon Eo」。

アメリカに移住したマーシャル人が祖国を懐かしむ歌です。

この曲が書かれた下地として、年に2千500人ものマーシャル人がアメリカに移住しているという現実があります。人口が5万人程度の国なのでその影響は小さいものではなく、発展途上にある段階で人口減少に直面するという珍しい国でもあります。

現在多数のマーシャル人がアメリカに住んでおり、コミュニティも形成されているようですが、楽天家のマーシャル人であってもホームシックは無縁ではないようです。

ちなみに原曲はサイモン・アンド・ガーファンクルの「サウンド オブ サイレンス」です。

最後を飾るのはMJCCの若手社員、Mr. Jによる選曲でFlavah Cの「Kolikit io」。

ガールフレンドに初めて出会った時のことを歌にしたキュンキュンソングです。

いかがでしたでしょうか。

また日を改めて女性ボーカル編等も掲載したいと思いますので是非お楽しみに!

ヒデ

コインランドリー

ヤッコエ〜。

マーシャル諸島の洗濯についてです。

当地では一般家庭で洗濯機を持っていることはまれで、洗濯物が溜まった時に近くのコインランドリーを利用するのが一般的です。

写真のコインランドリーでは洗濯機25台、乾燥機15台程度と当地最大級の規模です。

料金は洗濯機、乾燥機それぞれ$1.50/$2.00とかなり控えめな価格です。何と言っても水道代が掛からないことが大きいでしょう。大きなタンクに貯めた雨水を使用しているので水道代はゼロです。住んでいるところのすぐ隣に小さなコインランドリーがありますが、そこは時々水が無いと言う理由で閉まっています。エコロジーには何かと不便がつきまとうものですね。

大型テレビが写真にありますが、順番待ちや洗濯が終わるまでの間、皆で映画を観るシステムです。今日はブルース ウイルスさんの若い頃のアクション映画(非ダイ・ハード)が上映されていました。

上の写真の金網の中が売店になっていて、お菓子やカップ麺、コーヒーを買うこともできます。

また、コインランドリーは主婦の皆さんの憩いの場ともなっており、そこら中で井戸端会議が開催されています。色々な島から出てきたであろう人達が一同に集まって熱心に互いの近況や各家庭の問題(愚痴?)を絶え間無く語り合う様は、ほぼ「マーシャル諸島主婦サミット」と呼んでも良いでしょう。

ヒデ

天然上物生マグロ

ヤッコエ~。

今日は上司が水産物加工業者へマグロの買いに行くというのでついて行きました。

ネットで調べてみるとこちらの会社は台湾系、水産物加工と貿易を主にやっており、3機のボーイング727を所有して太平洋諸島からマグロなどを世界中に輸出しているとのことです。

普段は輸出分と現地のスーパーに卸す分を加工して出荷していますが、毎週水曜日と金曜日は一般の人でも買える日です。

下の写真のように柵にしたものを販売してくれますが、60センチもの長さで重さは3.8㎏でした。このボリュームでなんと100ドルです。

3.8kgの生マグロが$100!!

味の方は一度も冷凍されていない、本物の生マグロです。こちらでは新鮮でありなおかつ日本で高い値で競り落とされるようなマグロがお手軽な値段で入手できます。

現地の人の食べ方としてはチャチミ(刺身: 日本語由来ですが、現地の人にはサ行の発音が難しいため、このように発音します)、ポキ(ハワイ風漬け: 醤油等で味付け、マーシャル風ポキはライムと塩で味付け)が一般的です。

皆様もマーシャル諸島へいらっしゃる際には是非味わって頂きたいと思います。

ヒデ

待機中の漁船
出荷準備中のコンテナ