『パスワード変更は突然に』

先日通信障害の話をしましたが、その後の後日談。


通信障害回復後、自分のポケットWifi利用料をチャージしようと
以前ご紹介したNTAアプリにログインすると
「パスワードが違うのでログインできません」との表示

何度トライしてもこのメッセージが消えず
「はて、パスワードを変えた記憶もないけどどうしたものか?」
確認する為にNTAに向かい、窓口で

「パスワード変えてないのにログインできないんだけど・・・」と問い合わせると
「はい、これあたらしいパスワード」
こともなげにさらりと手書きのメモ紙を渡されました。


あまりにもあっさりし過ぎて、「了解」とそのまま紙切れを貰って帰ってきましたが、帰ってからよくよく考えるとこれ、なかなか不可解な行動です。

どうやら先日の通信障害によるメンテナンスの影響なのか、
全ての契約者のログインパスワードが変わったそうなのです。

契約者の同意なく勝手にパスワードを変えるというのも中々ですが、
パスワードを変えた事に対し特に周知もせず、
来た人に本人確認もなく淡々と新パスワードを知らせるところも中々です。

『あの日 あの時 あの場所でパスワード確認してなかったら~
 僕らは いつまでも ログインできない まま~♪ 』

日本ではまあまあな問題になると思うのですが、
「まあ、そんなもんだよね」と特に問題にもならず淡々と過ぎて行くのはさすがの マーシャル流です。

MURAI

インターネット通信障害

先日マーシャルでは大規模通信障害がありました。
大規模と大げさに言ったものの、マーシャルでネットにアクセスしている人は2~3万人程度ですから、せいぜい1~2万人程度に影響があっただけでしょうが、それでもマーシャルにとっては大規模です。

木曜日位に「ん?何かおかしいな?」となり
金曜日からは完全にアウト
月曜日までメールの送受信もままならぬ状況が続きました。

通信事業者のNTAからは「断続的に混乱しているけど技術者が頑張ってるからもうちょっと我慢してね」というメッセージがSMSで流れてきたのみ。

ひと昔前なら、そんな状況でもなんとか我慢できたのでしょうか、
今やインターネットなしには生活できない我々現代人の生活としては
結構痛手でした。

地元紙も一面でこの情報を報じてました。

そこで、ネットが無くて困った事ベスト3‼

第三位 調べものが出来ない。


 今やわからない事は何でもインターネットで検索する時代。
 ネットが無いとわからない事を解決できないのでお客さんからの問い合わせにすら
 簡単に回答できません。

第二位 連絡が取れない


 マーシャルではそんなに行動範囲も広くないので常に連絡を取れるようにしておく     必要性がさほどなく、
 我が家では普段の連絡はLINE電話とメッセージだけでした。
 そのおかげで、ネットがつながらないと連絡が取れず不便。電話も必要だと実感しました。

第一位 夫婦の会話が無い
 

  今やテレビ替わりにネットを見ている家庭も多いと思います。
 我が家もその一つで、ネットの動画や話題は夫婦の会話作りに一役買っています。
 という事は、それが無いと意外と夫婦の会話が無い・・・そんな家庭も意外と多い   のではないでしょうか?

そんなこんなで約4日間の通信障害を乗り越え現在はネット環境が復活し夫婦の会話も復活。メンテナンスを行ったのか通信速度も安定性も以前より少し良くなった気がします。家庭円満の為にもNTAには引き続き頑張って頂く事を切に希望します。

MURAI

核被害者追悼日2022

3月1日、マーシャルは核被害者追悼日の祝日でした。午前中に式典が行われ、午後は音楽とアートのイベント、夜には学生たちによる演劇が上演されました。

式典

マーシャルに最も大きな被害をもたらした水爆実験ブラボーが行われたのが、68年前の3月1日。近海で操業中だった日本の漁船第五福竜丸もこのときに被ばくし、日本では「ビキニ事件」として知られています。
マーシャルで行われた核実験は3月1日のブラボー実験の1回だけではなく、12年間に合計67回行われました。また、被ばくの被害を受けたのは、ビキニだけでなく、広範囲にわたり他の島々にも放射性降下物が降り注ぎました。

ビキニ環礁の人々

核実験の被害を受けたマーシャル人が辿ってきた歴史は、世界にはあまり知られていません。アメリカが実施してきた核実験の文書や記録映像の一部が機密指定を解除されると、マーシャルの人々ですら知らなかった実態が明らかになりました。

 

3月1日に上演された劇は、高校生やマーシャル諸島短大の学生が集まり、ビキニの人々の体験を再現したもの。タイトルは”The Declassified File”。直訳すると「機密指定解除ファイル」。脚本、演出、衣装の調達などもすべてマーシャルの若い世代の力を合わせて、自分たちでひとつの劇を作りあげました。笑いあり涙ありの、見ごたえのある学べる劇でした。

学生による演劇


ビキニ環礁やロンゲラップ環礁など被ばくした島の人々が、いま切実に考えているのが、世界や自国の若い世代への教育と、マーシャルの核実験で自分たちに起こったことの伝承です。ビキニ出身者はマーシャルからアメリカへ移住した人も多く、アメリカで育ちでマーシャルのことを知らないマーシャル人の若い世代も増えてきています。
だからこそ、今回の若い世代による劇の上演は、教育と伝承という目的に向かっていくもので、大変意味のある劇だったと思います。

プロジェクト4.1の場面

コンパクト交渉でアメリカへ行く

 

マーシャルでは現在、アメリカとコンパクト3(自由連合盟約)の改定交渉が進められています。核実験賠償問題は重要な論点のひとつです。

ウクライナ情勢の深刻化で核使用の脅威が出ている中、世界がヒロシマ、ナガサキ、そしてマーシャルの核被害から学ぶ必要が、今こそあるように思います。
世界の人々が平和に暮らせますように…。

 

mika

『ワクチン接種は突然に』

今週水曜日夕方、
クーラーボックスを抱えた保健省の方が突然やってきました。


どうしたのか要件を聞くと・・・
「ワクチンを打ちに来た」との事。
そうです、彼らは怠惰な国民に有無を言わせずワクチンを打ち込む精鋭部隊
『TEAM COVID-19』なのでした。

こんなおそろいのポロシャツであらわれるTEAM COVID-19

たしかに、ワクチンについての認識は人それぞれで
ローカルの人の中にはまだまだ注射自体に抵抗感のある人も多く、

『あの日 あの時 あの場所でワクチン打ってなかったら~
 僕らは いつまでも ワクチン未接種の まま~♪ 』状態になってしまうのを防ぐ為、

日夜住民の家や企業に出向いては、
ワクチンの必要性を説き、打って廻っているそうです。

ワクチン接種の必要性を説くTEAM COVID-19のメンバーと興味深々の従業員

やり方は極めて単純で、
お店の奥のソファーに座らされ、順次接種されていきます。

真剣な表情で注射器にワクチンを挿入し・・・
ブスッ!!

先月すでに接種済みの私はというと、接種を促すお兄ちゃんに
『You come!!』と言われたので

『I took a shot already!!』と自信満々に答えると、

『おじいちゃん、いいですね~』といかにも怪しげな日本語で返してくれました。

怪しげな日本語を操るおにいちゃん(真ん中)と仲間たち

そんなこんなで、ブースター接種はしていなかった我らが従業員も
『TEAM COVID-19』の餌食となりほぼ完全に接種完了しました。

まぁこの半強制的なやり方が良いか悪いかは別として、
こういった人々の努力もあって、いまだにマーシャルはコロナ感染ゼロを続けております。

MURAI

マーシャル流 停電の過ごし方

マーシャルで生活したり、ビジネスをしていて困る事の一つが停電です。

日本で生活しているとよっぽどの災害が無い限り出くわす事はないと思いますが、
マーシャルでは意外と日常的に起こります。

停電には大別すると2種類あって、
突然起こるいわゆる突発性停電と
事前に予告されて起こる計画停電があります。

突発性停電の場合、ある程度長引くと
「今日は停電長いし、ちょっと早いけどお店閉めよっか」という雰囲気になる事もあり、台風が来るから休校!!みたいなちょっとしたワクワク感もあるのですが、
計画停電の場合は最初から分かっている為、しっかりと最後まで営業するのでそういったワクワク感はあきらめなくてはなりません。

で、今週木曜日はその計画停電の日でした。 計画停電の時は事前にこんな感じのショットメッセージが電力会社(MEC)から携帯に送られてきます。

そんな日は朝から発電機をスタンバイして
営業に必要な最低限の電気は自前で用意できるようにします。

時間になると一斉に電気が使えなくなるため店内の電気は使えません。
とは言え発電機のおかげで、最低限必要なパソコン、インターネット、POSは何とかなるのですが、クーラーを使えるほどの電力は無い為、暑さは何ともなりません。

店内の温度はこんな感じ。

不快指数というのを計算できるサイトを発見したので試したところ・・・’

いやぁ、不快です。

もうこうなると室内にいれないので外の方が・・・
と思い外にでると・・・

こんな感じ。まあどっちもどっちですね。
とは言え、外は海から吹き抜ける風があったり、日影があったりで意外と外の方が快適に過ごせます。

こんな時、我らの従業員は何をしているのか

うちわで仰ぎながら仕事。

日陰に隠れて携帯をいじる。

堂々と寝る。

まぁ、暑いのであんまり口やかましく仕事しろ!!とも言えないですね。とは言え指示すれば動いてくれるので今日の所は見逃しましょう。

停電の時は部屋にこもらず、敢えて外に出て過ごす。
これもマーシャルならではの過ごし方かもしれません。

MURAI