マーシャル語の本が刊行されました!

日本で初めてのマーシャル語の語学書「ヤッコエ!マーシャル諸島 話してみよう!マーシャル語」が今月、発売されました。

マーシャル在住が長い日本人3人が作ったマーシャル語の入門書。MJCCでマーシャル語通訳およびガイドとして活躍した末松の著書です。会話文、単語、文法解説という語学入門書の基本に加え、マーシャル事情がわかる様々な現地情報を掲載。長期滞在・旅行・出張に大変便利な一冊です。

会話文や単語は<日本語+日本語ローマ字+マーシャル語カタカナ+マーシャル語>で表記してあるので、初めての人でも無理なく読め、発音できます。これ一冊で相当のマーシャル通になれるよう、文化や現地情報も豊富に盛り込みました。本書は、日本人がマーシャルを理解して現地での滞在や交流を楽しめるきっかけとなるでしょう。

著者のうちの2人、橋本と末松は青年海外協力隊としてマーシャルに派遣され、任期終了後は政府機関や現地企業で働きながら、現地語であるマーシャル語を習得しました。マーシャル語は長年話し言葉として使われてきた言語で、現在でも人によってスペルがまちまちな語が存在しています。島に本屋はなく、現地語で書かれた本は大変少ないです。マーシャル語とマーシャル文化を文字に残す必要性を感じ、マーシャル語の保存伝承活動をしている現地のグループ(CLLC)を訪ね、正しいスペルで表記された入門書を作りました。日本人のマーシャル語学習に、またマーシャル人の日本語学習にも使えるように日本語にローマ字表記を記載しました。この本が歴史的な繋がりも深い日本とマーシャルの交流の懸け橋となることを願っています。

<書籍情報>

◆書名 ヤッコエ!マーシャル諸島 話してみよう! マーシャル語
◆著者 橋本岳 末松洋介 佐藤美香
◆出版社 薬事日報社(2019/4/4)
◆価格 2,700円(税込み)2,500円(税抜)
◆判版 A5判 248ページ
◆ISBN-10: 4840814864 / ISBN-13: 978-4840814867
※ アマゾンAmazon.co.jp で販売中です。

マーシャル国内では、MJCCにて販売しています(価格:$25)。

本のFacebookページも、どうぞご覧ください。

マーシャル憲法記念日40周年

5月1日はマーシャルの憲法記念日。今年は40周年を迎えました。1日から4日まで盛大にセレモニーやイベントが行われています。

1日は毎年恒例のパレードと式典がデラップパークで行われ、そのあとアウトリガーカヌーレース、マーシャルを訪問中の台湾海軍によるマーチングバンド演奏、ステージ上でマーシャル伝統ダンスやバンドの演奏、最後は台湾による打ち上げ花火と、朝から晩まで大勢の人々が集まり、盛り上がりました。

憲法記念日に合わせて、マーシャルにある24島がそれぞれの地域の自慢の1品を展示するイベントが、同じくデラップパークにて行われています。

ウォッチェ環礁といえば、お花のアミモノ
キリは、真っ白なキメジで編んだキリバッグ
ジャルート環礁といえば、ココナッツキャンディーの「アメタマ」
アメタマの進化形!こんなふうにかわいく棒付きキャンディーにしたり、1個ずつ包んだものがありました。
ナムリック環礁といえば、黒真珠。
ブースで販売していました。ペンダントはお値段200ドル~300ドルと、お買い得でした。
ナモ環礁からは、ローカル素材で作られたオーガニック化粧品。いい香りのボディクリームやスクラブがありました。
アウトリガーカヌーのレース

以下は発表されてる2日以降の予定です。

◆5月2日

2:30pm~ デラップパークステージにてバンドのライブ演奏開始

3:30pm~ 空港からデラップパークまで車両によるパレード

4:30pm  島対抗綱引きの決勝戦

6:00pm  学生によるコーラス

6:30pm-9:00pm ステージにてエスニックグループのパフォーマンス

◆5月3日

10:00am~ 24島24品の展示ブース

2:30pm~ デラップパークステージにてバンドのライブ演奏開始

3:30pm~ リタからデラップパークまで高校のキング&クイーンによるパレード

6:30pm-9:30pm ステージにてエスニックグループのパフォーマンス

◆5月4日

6:00am ウォーキング大会

7:00am~ 底釣り大会開始

10:00am~ デラップパークステージにてバンドのライブ演奏開始

10:30am ビンゴゲーム大会

11:00am 伝統文化競技 ココナッツ皮むき競争、アミモノ競争、火起こし競争、など

2:00pm リタからデラップパークまで学校ごとの車両パレード

5:00pm デラップパークにて、釣り大会、魚の計量

6:30pm-9:30pm ステージにてマーシャル伝統ダンスやバンド演奏

9:30pm くじ引きの抽選会

マーシャルがエスワティニ王国と国交を結びました!

マーシャル諸島共和国の国旗。

2019年4月、マーシャル諸島共和国はエスワティニ王国と国交を結びました。

日本ではどちらも「どこそれ?」くらいの知名度ですが、このブログをご覧になってる方でしたらマーシャルはご存知でしょうし、エスワティニ王国も旧国名「スワジランド」と聞けば、「ああ、アフリカにそんな国があったな」と思われる向きもあるのではないでしょうか。


エスワティニ王国の国旗。

エスワティニ王国はアフリカ南部に位置する立憲君主制国家。イギリス連邦加盟国のひとつで、南アフリカ共和国とモザンビークに囲まれた国です。かつては「スワジランド王国」という国名でしたが、2018年4月に「エスワティニ王国」と改めたそうです。

そのエスワティニ王国とマーシャルが、国交を結んだというのはどういうことでしょうか。

そもそも国交を結ぶというのは、お互いの国の存在を認め、尊重し、平和友好関係を発展させることが目的です。アフリカと太平洋、かなり離れていますから直接的な影響というよりはマーシャルの知名度を上げるのが目的と思われます。ちなみにエスワティニ王国は台湾と国交を持つ国でもあるので、先月マジュロを訪れた台湾総統の影響があったのかもしれませんね。


SATO

マジュロで渋滞

先日、車を走らせていたら、渋滞に遭遇しました。

マジュロで渋滞というと朝と午後3時頃の通学渋滞がありますが、時間はお昼時。
しかもゆっくり動くのではなくぴたりと止まっています。

なにごとかしらんと前方を見るとマーシャルアイランドリゾート前に交通整理をする人が。
そしてその上にはヤシの木の葉をむしっている人がいました。

片手で木につかまり、片手で葉っぱをむしっていました。
命綱なし。ワイルドです。

ヤシの木は放っておくと固い実や大きな葉が落ちてきて危ないので、定期的に掃除してくれるのはありがたいのですが、このお兄さんの仕事環境も相当危険です。

その後、車で横を通るときにはワイルドなお兄さんは木を降りるところでした。

ワイルドなお兄さんによってヤシの木がキレイになりました。
ありがとう、ワイルドなお兄さん!

SATO

マーシャル人の絵

 

この味わい深い絵はマーシャルのYouth To Youthの生徒たちが描いた絵です。

 

ちなみにYouth to Youthというのは日本人には馴染みのない名前ですが、青少年の社会教育を目的とする団体です。

 

彼らの描くマーシャルの絵は、とても素朴ですが、よく見るとマーシャル人の暮らしぶりをよく伝えていて、なかなか楽しいので紹介します。

 

マーシャル人が重そうに運んでいる魚はどれもマーシャルでよく見る魚です。
 
こちらの絵では、家の周りにココナッツ、ブレッドフルーツ、パンダナスと、マーシャルで重要な3つの植物が生えてます。
 
たぶんこん棒で葉っぱをなめしてるところ。
屋根の材料にします。
 
こっちでもココナッツの葉を加工してます。
 

こちらはパンダナスを食べてます。
仕事はしなくていいんでしょうか。
 

ラーンケ(ココナッツを割る棒)を使って、ココナッツの皮をむいているところ。
緑のかごに入ってるのはユ(ココナッツの中心に生えてくる芽)かもしれません。

 

というような感じで、今でもマーシャルでよく見ることができるローカルな生活が描かれていて、マーシャル経験者には「見たことある!」というネタが満載です。

 

郵便局やマーシャル・アイランド・リゾート・ホテルに展示されていますので、訪問の際は探してみてください。

 

SATO