気候変動と健康のアートセミナー

マーシャルの学校は6月から8月上旬までが夏休み。

この夏休み期間中には、現地NGOや政府が主催する学生対象のサマークスールやセミナー、キャンプがいくつか開催されていました。

7月下旬の2週間、高校生を対象とした「気候変動と健康のアートセミナー」がありました。主催は、気候変動問題に取り組む、現地NPO団体ジョージクム。

アートセミナーだけあって、ポスターもデザイン性があってオシャレ。

参加者の高校生たちは、最初の3日間は省庁の専門家からマーシャル文化を良く知るおじいさん・おばあさんまで、何人もの大人たちから貴重な話を聞きました。

 

マーシャルの人が肌で感じている気候変動の影響とは…

・パンダナス(タコの木)の実の収穫時期がこれまでは11月ー12月が収穫シーズンだったのに、数年前から9月ー10月になっている。こんなことは以前はなかった。熟した実も以前は1週間程度は大丈夫だったのに、今はすぐ傷んでしまうから早く収穫しないといけない。

・昔はサンゴ礁がたくさんあった場所が、今はサンゴがすっかりなくなっていて驚いている。

・ローラビーチで引き潮の時だけ現れるロンロン島へ向かう砂地は、昔は陸地だった。家の裏の海岸線も、自分が子供の頃より家に近づいている。

・離島では畑が減っている。気候変動の影響で土の質が落ちていること、離島では乾期が多くなり農業をするのに水が足りないこと、西洋文化の流入が原因。

・アミモノに使うパンダナスの葉が変質してきている。葉が以前は滑らかだったのに、最近はガサガサになった。塩水が影響しているのではないか。

・温暖化が進むと海水の温度も上昇する。すると、貝やサンゴがまず影響を受け、それの側にくる魚もいなくなる。またシガデラ毒を持つ魚も増えて、食用の魚が減ってしまう。

・2019年から2020年にかけてデング熱の大流行があり、なかなか収束しなかった。異常気象によりその年のマジュロは乾期がなく1年中雨期のように雨が降っていたので、蚊の発生も抑えられなかった。

 

話を聞いて学んだあと学生たちは、絵画・作詞作曲・アミモノ作り、の中から自分の興味がある分野を選んで、先生の元で作品を完成させました。

セミナー最終日の夜は、作品の発表会。

絵を選択した学生の作品

絵とアミモノの展示

作詞作曲した歌を発表した二人。高校生と思えないくらい上手でした。

 

マーシャルは海抜が低いため、地球温暖化による海面上昇が起こると、その影響を真っ先に受けてしまう、脆弱な環境にある国です。海面が91cm上昇すると、マジュロの大部分の地域が浸水し、住めなくなるというハワイ大学の研究結果も出ています。また米国地質調査所は、2035年までにマーシャル諸島の一部が水没すると予測しています。

自分たちの島の未来のために今どうしたらいいのか、マーシャルの若い世代は学んでいました。

 

mika

 

 

卒業式

マーシャルの卒業式シーズンは、毎年5月下旬頃。

昨年はコロナの影響で、国内の感染者はまだ出ていなかったにもかかわらず、政府から感染防止のためすべての学校は卒業式を行わないようにという発表が出されました。そのため昨年は卒業式ができず、かわいそうだった卒業生たちもいました。

今年は例年どおりに無事行われました!

マーシャルのコロナ感染者は現在ゼロで、予防接種も進んでいます。今年は何の制限もなく、各学校では卒業式に家族や親戚が大勢集まり、盛大に行われました。

 

高校の卒業式

 

式のあと、卒業生は集まった家族・友人・親戚からレイをかけてお祝いしてもらいます。

卒業生の前にはレイをかけるために列ができます。

今年はNTA(電話局)による卒業式のライブ配信も、盛んにおこなわれていました。卒業式に来られない人やアメリカ在住のマーシャル人も、FacebookやYouTubeの動画で、その様子を見ることができました。

こちらがYouTubeで公開されている、今年のマーシャル諸島短期大学の卒業式です。全部で4時間あります。時おり激しい雨が降る中、デラップパークで行われました。マーシャルの国の人口は約5万人なのに、この動画の再生回数が既に1万4千回を超えているのはすごいですね!親族の卒業式はみんなにとって、一大イベントなのです。

 

卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます!
Jeraaṃṃan ñan aolep graduates 2021!

 

mika

Constitution Day(憲法記念日)

ちょっと前になりますが、5月1日はマーシャル諸島共和国のConstitution day(憲法記念日)でした。マーシャルには日本のような建国記念日が無いのでこの日で建国42周年となりました。例年この日はパレードなどのイベントがあるそうなのですが(詳しくはこちら)


昨年は新型コロナウィルスの影響でイベントが中止となったため、
私としては初めてのイベントなので張り切って参加してきました。

私が参加したのは開会式に先立って行われるパレード。
マジュロ市内の各学校や会社、組織が参加する盛大な物で、我々もMJCC代表として参加。

こんな感じで色んな人が参加します。

これはFormosaという台湾系スーパーの人達
幸せを運ぶ人形だそう。

で、我々は日本大使館の人達と一緒に行進
入場時にはしっかり名前も呼んでもらいました。

その後は国家斉唱と国旗掲揚。

来賓挨拶があり開会式が終了しました。

デービッド・カブア大統領の挨拶

広場には出店が出ていてたくさんのBBQショップや
子ども向けのイベントブースが出ていて賑わっていました。ただ、今年は”密”を避ける為、各離島毎のブースが無く少し寂しい感じはしました。

夜はステージを使って色んなバンドが生演奏

マーシャル流のバンド音楽を聴きながら、
ちょっとした野外フェス気分を味わう事もできます。

最後には打ち上げ花火があるという話でしたが、
遅くまでは居れない我々は途中で退散

家に着いた直後、大雨が・・・
マーシャルのイベントに雨は付き物ですがステージは最後どうなったのでしょうか。

来年はもう少したくさん従業員を連れて行こうかな。

MURAI

家のバナナ(Pinana)

今週はバナナのお話。

みなさんバナナの木って間近で見た事ありますか?
私はマーシャルに来るまで見た事ありませんでした。

でも、ここマーシャルではバナナの木が間近にあります。
これ、私の住むMJCCアパートメントの敷地内です。
そうです。家にバナナがなってるのです。

バナナって木になってるのかと思いきや、実は草なんですよ。知ってました?なのでこの幹みたいなのは茎が重なって幹みたいになっているだけなのです。

こんな感じの茎が

こんな感じになって

こんな感じの花が生えて、

こんな感じの実がなります。

良い感じの大きさになったら茎から取り外して放置しておくと・・・

こんな感じの色になります。

こういうところを見ると
あぁ、マーシャルって南国なんだなぁと実感します。


マーシャルバナナは日本で食べるバナナに比べると
非常に濃厚な甘さがあり、ねっとりとした食感です。
好き嫌いあるとは思いますが、とても美味しいです。
マーシャルに来たら是非お試しください。

MURAI

船外機(YAMAHA)インストール

今週は久しぶりにMJCCのお仕事紹介です。

今回はULIGA DOCKという港に
船外機(Outboard engine)のインストールに行ってきました。

簡単に船外機と言いますが、
多くの日本人にはあまり必要性を感じない製品と思います。
むしろ何それ?という人の方が多いかもしれません。

ところがここマーシャルでは車を買うのと同じような感覚で必要とされる
生活必需品と言っても過言ではない製品。

特に離島の人にとって、車があっても道が無くて走れませんが、
ボートがあれば、魚を捕ったり、移動したり、荷物を運んだり、とても役に立つ製品なのです。

この船外機における世界シェアNo1は日本の”YAMAHA”なのですが、
そのYAMAHAのマーシャル国内唯一の正規代理店である我々が取り付けに行って参りました。

今回の仕事はボートに補強プレートを付けて
船外機を取り付けるというお仕事。

こんな感じで補強プレートを付けて

防水シートを取り付け

完成。

こんな感じで漁に出れるようになります。
今回は日本からマーシャル水産庁に向けての無償援助だったようで、15台の船とボートが贈られていました。


これらはこれからいろんな離島に持っていかれて地元の人の足となる事でしょう。
こうして日本の無償援助は途上国の役に立っているのですね。

MURAI