アルノ環礁 その2(Arno atoll)

ここマーシャル諸島は大小29の環礁からできており
多くの人が住むマジュロ環礁以外の島を離島(outer islands)と呼んでいます。

今回は離島の中でもマジュロに一番近いアルノ環礁に行ってまいりました。

前回の記事:アルノ環礁 その1 

~先週の続き~

アルノ環礁の外側で釣りを楽しんだ後は内側(lagoon)へ侵入

アルノ環礁はマジュロ環礁よりも広く、同じ環礁内と言っても端から端までボートで30分~1時間位かかります。
しばらく進んだところで着岸。
どうやら二人は教会へ行くようなので私は船の近くでシュノーケリングをして待機。

曇ってたのであんまりキレイな海は楽しめなかったけど、魚はたくさんいました。

その後2人と合流し、また出発。
どこに行くのか尋ねると「big reefでランチだ!!」というのでどこか岩場に上陸してお昼にするのかなぁなんて思っていると、
ラグーン(内海)のど真ん中で船が停止。
イカリを下ろしてビールを取り出し始めたので、ここでランチという事が判明。
ヤシの木の木陰でゆっくりランチなんていう私の甘い妄想は打ち砕かれ
ワイルドランチがスタート。

おもむろにさっき取ったばかりの魚をアイスボックスから取り出すと、
包丁でズブリ。内蔵を掻きだしてかなり大きめカット。

まぁ、生で食べるので刺身と言えば刺身なんですが、
日本人がイメージするような薄切りではなく、ブツ切りに近い身にかぶりつく感じ・・・。
しかも醤油がないので、持ってきたふりかけをかけだすマーシャル人・・・
良くわかりませんが、とりあえずワイルドな感じです。

で、食べてみると・・・これがうまい!!
確かに、つい1時間前まで生きてた魚ですからめちゃめちゃ新鮮で臭みはゼロ。
身はブリンブリンした感じで弾力が凄い。大きめカットだからなおさらなのでしょう。
魚というより生肉を食べてるような感じ。見た目はともかく、味は最高でした。

さらに骨周りのすき身は骨ごとかぶりついて最後の最後まで美味しくいただきました!!

で、お腹いっぱいになった後はその場でシュノーケリング。
なんと言ってもラグーンのど真ん中ですから泳ぎたければそのまま飛び込めばOK!!
しかも、ランチをした場所が浅めのコーラルリーフになっていてシュノーケルするにはもってこい。
ちょうどわずかなタイミングで晴れたのでとてもきれいな海を満喫しました。

ボートの周りは海だらけ
晴れた瞬間の水面。なんだかよくわからないけど、なんかキレイ。

その後、しばらく進んで着岸したのがワイルドマーシャル人の家の前、
着岸と言っても岸壁があるわけでもないので砂浜にそのまま陸付け。

こんな感じの家です。で、この裏手にある土地を案内してもらいました。

環礁内を通り抜ける唯一の道
草むらを抜けると
ほぼジャングル・・・

この人の計画ではここに農地を整備して野菜等を作って出荷する計画をしているそう。
発電施設が無い島なので、必要な電源は発電機とソーラーで賄います。今のところネット回線は届いてないので、インターネットは使えません。

事務所棟を建設中。ここを拠点に開墾していく


なかなか産業の育たないこのマーシャルで、
こうして自力で産業を作ろうとする努力は素晴らしい事です。こうした取り組みに何か力になれる事はないか、真剣に考えてみたいと思いました。

建設中の事務所棟の下でしばらく酒盛りをしたあと船で一路マジュロへ。

見送ってくれた人。この電気の無い島で生活している人もいるのです。


今回は初めてだったので日帰りでしたが、今度はぜひ一泊してみたいと思いました。

別のスタッフが行った時の晴れたビーチ。う~ん、晴れたときに行ってみたい!!

因みに、9年前のリポートがこちら↓ 今回とは行程が違うので内容は違いますが、同じ行程をしたら同じようなレポートになると思います。こんなに進歩の早い世の中で、こんなに変わらない世界がある事におどろかされます。

MURAI

アルノ環礁 その1(Arno atoll )

先日、ついに離島へ初上陸して来ました。
ここマーシャル諸島は大小29の環礁からできており
多くの人が住むマジュロ環礁以外の島を離島(outer islands)と呼んでいます。

今回は離島の中でもマジュロに一番近いアルノ環礁に行ってまいりました。アルノ環礁はマジュロからボートで約一時間。

そんなに遠くは無いのですが、外洋を小型ボートで行くため、
家族は置いて一人で行ってきました。

朝、一緒に行くアルノ出身のマーシャル人と待ち合わせ。

突然ですが、ここで問題です。
ボートに乗って離島に行く。皆さんどんな格好で待ち合わせしますか?

①水着

②濡れても大丈夫なスポーツウェア

③こぎれいなワイシャツ・チノパン

どうでしょう。ちなみに私は①と②のミックスでした。
まあ大方の人が①か②でしょう・・・が、しかし、
このマーシャル人は違います。そうです、③です。

なぜ?もしや行かないつもり?と疑いながらボートにむかうと・・・

あ、普通に洋服で海に入っていきました。
あんまり濡れるとか気にしないみたいです・・・。

う~ん、ワイルド。
しかも、この人マーシャルの国会議員です。

外海は揺れるよ~と色んな人に脅かされてちょっとドキドキの出発でしたが、案の上こんな天気。


途中、同乗者のマーシャル人を拾ってアルノに向かいます。

途中の天気はというと・・・
私の携帯カメラは防水ではないので全く写真が取れませんでした・・・
という事でご想像にお任せします(_;

で、太平洋の荒波にもまれる事小一時間でアルノ環礁近辺に到着。


そのまま環礁に行くのかと思いきや、外海で釣りを始める男たち。

そうか、この人達にとっての移動は食料を掛けた仕事だったのだ!!
すっかり観光気分の私もあわてて参戦。
それにしても、釣りになると真剣な表情を見せるマーシャル人。
真剣な表情をするマーシャル人仕事で見た事がありません。

で、釣果はというと・・・
ジャジャジャジャーン!!
カツオGET!!

って、実はこれ、一緒に行ったマーシャル人(黄色い人)が釣った物、どや顔で写真撮ってもらいましたが、私は一匹も釣れませんでした・・・

それにしても、ものの10分でこの釣果。
やっぱりマーシャル人はすごいですねえ。

今回は中身が濃かったので2回に分けます。では来週!!

MURAI

潮の満ち引き(bōka ボケ)

先日、我々が住むマーシャル諸島マジュロ環礁の端っこ「リタ」に行って来ました。
端っこと言っても、我々も含めたくさんの人が住むメインの環礁の端っこであり、
その先には大小様々な環礁が続いています。

マジュロ全体
行った場所

そこで海を眺めていると・・・

40代中ごろのご夫婦が沖に向かって歩いているではありませんか!!
待って、早まっちゃあいけない、人生辛い事もあれば楽しい事もある。そんな思いで止めに入ろかと思った瞬間・・・。

あれれ、なんだか浅くなって来たぞってな感じで
向こうに渡ってしまいました。

そうなんです実はここ、対岸の環礁まで歩いて渡れるのです。
ただし、干潮時のみで満潮の時はこんな感じで歩いては渡れません。

満潮時

実はこの先にはエジット島という小さな島があり
核実験の影響から未だに自分たちの島に帰れないビキニ環礁の人々が住んでいます。

今回のご夫婦がエジット島の人かどうかはわかりませんが、
こうやって干潮になると海を渡って移動をしたりする人もいるようです。

日本では潮の満ち引きなど気にした事もなかった私も、海で遊ぶタイミングを考えるときはタイドチャートを気にしますし、マーシャルで生活していると潮の満ち引きを気にするケースが意外と多いのです。

こんな日常の一コマも海洋国家ならではの光景ではないでしょうか。

MURAI

文化の日 (Manit day マニットデイ)

今週9月25日(金) マーシャルは『Manit day』と呼ばれる祝日です。
日本で言うところの『文化の日』
日本ではこれと言って意識しない祝日ですが、
マーシャル人は『Manit day』をかなり大事にしています。

その為、学校などではこの日に合わせて
伝統文化(遊びや食べ物等)を子供達に伝えるイベントが開催されたり、
いつものTシャツではなく、伝統的なドレスを着たりおしゃれをして通勤・通学します。

今年はコロナウィルスの影響か全体でのイベントは無かったので詳しくはこちら

MJCCブログ:マーシャルのローカルフード

で、マーシャルの伝統文化でも特に日常に溶け込んでいるのが
このブログでも度々登場する”AMIMONO”

という事でMJCCでもこれにあやかって”AMIMONO”売り場を模様替えしました。

before
after

模様替え前と後。違いわかりますでしょうか?
良く見比べてくださいね。

正解は・・・

こちら!!

写真だとわかりづらいかもしれませんが
意外と大きな変化でマーシャル人には大好評。
Facebookの反応もかつてない程でビックリです。
アミモノ効果で今週はお店も盛況でした。

皆さんもマーシャル土産にぜひAMIMONO買っていってくださいね~。

MURAI

夕日 (tulok in alトゥロックインアウ)

今週は穏やかな1週間でした。

天気の良い日、一日が終わって会社を出るとすぐ向かいにはこんな景色が見えます。

携帯で撮影した夕日

ここで日々生活していると、中米対立とか日本の総理大臣が変わったとかどこか遠い国の話で自分たちとは関係ない話のように感じてしまいます。そんなのんびりした国マーシャル。皆さん是非遊びに来てくださいね~

MURAI