練習艦『かしま』来航‼

ヤッコエ!!

今週12日~14日、海上自衛隊の練習艦『かしま』がマジュロにやってきました。

この船は海上自衛隊の幹部候補生を乗せて遠洋練習航海に出ている船という事で
今回太平洋をぐるりとまわる途中に燃料と食料補給の為に寄港されました。

https://www.mod.go.jp/msdf/operation/training/enyo/2021/

本来であれば寄港地で下船し、地元住民との交流など歓迎レセプション等もあるはずなのですが、今回はコロナ禍という事もあり下船はなし。接岸のみとなりました。
歓迎レセプションも出来ない為、キャスティン・ネムラ外務貿易大臣への表敬訪問もオンラインで行われたとの事。

我々MJCCも食料補給のお手伝いとして微力ながら参加させていただきました。

直接の交流は無かったにせよ、たくさんの日本人がマーシャルに立ち寄ってくださる事はとても嬉しく、また、普段中々見る事がない軍艦を間近で見る事ができ楽しい思い出となりました。

甲板に整列して入港する海上自衛隊の幹部候補生

この凛々しい青年達が将来の日本の防衛を担うのかと思うと、思わず『頼むぞ青年達‼』と声をかけたくなってしまうのは少し歳をとった証拠なのでしょうか・・・

MURAI

アルノ環礁に行ってきました。

今週はOCIT主催のイベントレポートです。
OCIT(Office of Commerce Investment and Turism)は日本だと観光庁のようなイメージでしょうか。
以前我々が参加したNight Marketを主催したり、Sashimi Competitionを開催したりと
観光振興の為のイベントに力を入れている行政機関です。

今回、そのOCITが主催する離島振興イベント
“REAR LAPLAP MARKET ARNO”に参加してきました。

“REAR”というのはマーシャル語で”Far east”を意味するとの事。日本でいう”極東”という解釈よりは、マジュロの東側の遠い場所という意味合いの方がしっくりきます。

実際ARNO(アルノ)環礁はマジュロから距離にして約50kmほど離れた場所にあり、
飛行機で行くほどの距離ではないですが、気軽に行ける距離でもありません。
行くためにはどうしても船で内海(ラグーン)から外洋に出て行く必要があります。

以前の旅行記はこちら↓

この外洋に出るという行為が言葉でいうのは簡単なのですが意外とハードルが高いのです。
なにせこのマーシャルにはそんなに大きな客船はありませんからどうしてもボートで行くことになります。

ボートと言っても加山雄三的ないわゆるプレジャーボートから
ただ人が乗れるだけの漁船的なボート(前回旅行記参照)まで様々です。
で、たいていマーシャルの人が乗ってるのは後者が多い為、
外洋に出ると思いっきり揺れて船にしがみつく感じになります。
なので、普段ボートに乗り慣れていない我々にはにはちょっと行くのにハードルが高い場所なのです。

そんなこんなで誘われても家族連れではなかなか行きづらいアルノなのですが、
ただ、今回はOCIT主催のイベントでボートは彼らの手配という事もあり、
普段より良い船に乗れるのではないかという期待も込めて思い切って子連れで参加してきました。

当日用意されていたボートがこちら

わかりづらいのですが、奥側の白い大きなプレジャーボートです。

おお、予想的中。やっぱり快適そうなのを用意してくれてました。
案の定このボートが快適で普段のボートと違ってあまり揺れも感じず
快適な船旅となりました。しかも中にはシートもあるのでちょっと酔っても横になれます。
こんなボートがチャーターできれば、マーシャル初心者でも離島滞在ツアー可能です。

そんなこんなでマジュロを9時に出発して11時半頃アルノのMaeleという行くに到着。
迎えてくれたのは地元の人達とミスマーシャルアイランドのビルマさん
ウェルカムドリンクにはココナッツジュースが振舞われました。

会場には地元の人の手作りマーケットが用意されています。
特に目を引いたのがこの小屋(テント?)
島にある木とココナッツの木の葉(キメジ)で作られています。
何もない離島だからこそその場にある物で作ろうとする
島国ならではの生活の知恵がまだまだ根付いている場所だと感じました。

そんな会場を見学しているうちにイベントがスタート。
偉い方々の挨拶に始まり、マーケットでのショッピング、
地元の人々によるファッションショーやダンス披露等
盛りだくさんの内容でした。

地元の人が作ったドレスのファッションショー

特に印象に残ったのがシャーク見学ツアー
イベントの最中に司会から「今からシャークを見に行きますので外海側に集合してください」とのアナウンス
ん?シャーク?確かにアルノはサメが多いというのは聞いた事あるけど、そんな簡単に見れるの?
ともやもやした気持ちを持ちながら外洋側へ。
「こちらからシャークが見れます。さあどうぞ!!」と紹介され見学するも、
待てども待てどもサメは現れず約10分経過、

特に変化のない海をひたすら眺めるイベント

皆がざわつき始めた頃
「現れたらまたお知らせします」とのアナウンスのもと全員元の場所へ。
う~ん、この辺のイベントの雑さがマーシャル流。
まあ、人工的に用意してるものを見せられるより自然な感じで私は好きですが。

そんなこんなで意外とあっという間に時間が過ぎて帰りの時間。


昼間のさんさんと降り注ぐ海もキレイですが、
陽が落ちかけたこんな雰囲気も素敵です。

お土産の品々。アミモノバックは購入し、微力ながら地元に貢献してまいりました。

お土産にヤシの実の葉で作ったバスケットに入れた焼きバナナと焼きパンの実、ロブスターを頂き
大満足の一日でした。

場所柄頻繁に行えるイベントではないと思いますが、
離島の生活に触れられる楽しいイベントなので今後も定期的に開催して欲しいと思う内容でした。
日本では中々味わう事が出来ないRear Lap Lapの雰囲気を味わうイベント。
観光でいらしたお客様にもタイミングが合えば是非参加していただきたいイベントです。

MURAI

気候変動と健康のアートセミナー

マーシャルの学校は6月から8月上旬までが夏休み。

この夏休み期間中には、現地NGOや政府が主催する学生対象のサマークスールやセミナー、キャンプがいくつか開催されていました。

7月下旬の2週間、高校生を対象とした「気候変動と健康のアートセミナー」がありました。主催は、気候変動問題に取り組む、現地NPO団体ジョージクム。

アートセミナーだけあって、ポスターもデザイン性があってオシャレ。

参加者の高校生たちは、最初の3日間は省庁の専門家からマーシャル文化を良く知るおじいさん・おばあさんまで、何人もの大人たちから貴重な話を聞きました。

 

マーシャルの人が肌で感じている気候変動の影響とは…

・パンダナス(タコの木)の実の収穫時期がこれまでは11月ー12月が収穫シーズンだったのに、数年前から9月ー10月になっている。こんなことは以前はなかった。熟した実も以前は1週間程度は大丈夫だったのに、今はすぐ傷んでしまうから早く収穫しないといけない。

・昔はサンゴ礁がたくさんあった場所が、今はサンゴがすっかりなくなっていて驚いている。

・ローラビーチで引き潮の時だけ現れるロンロン島へ向かう砂地は、昔は陸地だった。家の裏の海岸線も、自分が子供の頃より家に近づいている。

・離島では畑が減っている。気候変動の影響で土の質が落ちていること、離島では乾期が多くなり農業をするのに水が足りないこと、西洋文化の流入が原因。

・アミモノに使うパンダナスの葉が変質してきている。葉が以前は滑らかだったのに、最近はガサガサになった。塩水が影響しているのではないか。

・温暖化が進むと海水の温度も上昇する。すると、貝やサンゴがまず影響を受け、それの側にくる魚もいなくなる。またシガデラ毒を持つ魚も増えて、食用の魚が減ってしまう。

・2019年から2020年にかけてデング熱の大流行があり、なかなか収束しなかった。異常気象によりその年のマジュロは乾期がなく1年中雨期のように雨が降っていたので、蚊の発生も抑えられなかった。

 

話を聞いて学んだあと学生たちは、絵画・作詞作曲・アミモノ作り、の中から自分の興味がある分野を選んで、先生の元で作品を完成させました。

セミナー最終日の夜は、作品の発表会。

絵を選択した学生の作品

絵とアミモノの展示

作詞作曲した歌を発表した二人。高校生と思えないくらい上手でした。

 

マーシャルは海抜が低いため、地球温暖化による海面上昇が起こると、その影響を真っ先に受けてしまう、脆弱な環境にある国です。海面が91cm上昇すると、マジュロの大部分の地域が浸水し、住めなくなるというハワイ大学の研究結果も出ています。また米国地質調査所は、2035年までにマーシャル諸島の一部が水没すると予測しています。

自分たちの島の未来のために今どうしたらいいのか、マーシャルの若い世代は学んでいました。

 

mika

 

 

東京オリンピック-マーシャル代表選手

開催中の東京オリンピック。

マーシャルからは水泳選手2名が出場しました!

7月28日に水泳女子100m自由形で出場したのは、Colleen Furgeson選手。

58.71秒の記録で、マーシャル新記録を更新しました。

おめでとうございます!!

順位はオセアニアで3位、全体で44位でした。

(Photo Credit: Azura Florida Aquatics)

Colleen Furgeson選手のインタビューは、こちらのニュージーランドのオンライン記事で読むことができます(英語)。

https://www.thecoconet.tv/coco-talanoa/humans-of-the-islands/women-of-the-islands-colleen-furgeson/?fbclid=IwAR2-zxS55xkPmO7lsfcUWKpYqw9sFHzHWMr-XF-5Ax91s5gdf80DyMR7Akk

 

7月30日に水泳男子50m自由形で出場したのは、Phillip Kinono選手。

27.86秒の記録で、全体70位でした。

(Photo Credit: Marshall Islands National Olympic Committee)

東京オリンピックに、本来は重量挙げ選手も出場予定でしたが、オリンピック出場のためにマーシャルを出国すると、コロナの影響で帰国時に隔離や入国の順番待ちで選手でも1ヵ月は待たなくてはいけなくなるので、出場を断念したそうです。

水泳選手2名はアメリカ在住なので、日本へ来ることができたようです。

 

マーシャル在住者のオリンピック観戦といえば、フィジーの方々が熱かったです。

毎晩、TVでフィジー代表の試合が観戦できる家にみんなで集まって応援していたそうです。

応援の甲斐あって、フィジーは7人制ラグビー男子で金メダル!!

アパートの通路にも、フィジアンの家の前には応援の国旗が掲げられていました。

オリンピックに出場した選手のみなさんに、心からの拍手を送りたいと思います。

Jeraṃṃan!!

 

mika

 

 

 

サマーナイトマーケット

最近マジュロの定番イベントとなりつつある“ナイトマーケット”
今回は”OCIT”(Office of Commerce Investment And Tourism)主催のナイトマーケットが
MIR向かいの道路を封鎖して行われました。

普段はRREの敷地を使って行う事が多いナイトマーケットですが、
今回はメインストリートともいえるMIR前を封鎖してのイベントという事で
かなり気合が入っている様子。

ここはMJCCとしてぜひ参加するしかない。という事で参加してまいりました。

とは言え、いつも通り予定が決まるのはぎりぎりで
10日前にイベント発表、7日前に参加者募集〆切、3日前に参加者ミーティングと
結構ドタバタでした。

ただ、参加者ミーティング等をしっかり行うところからも
イベントの本気度は少し垣間見えた気がします。

で、我々MJCCは何を出そうかという事で議論を戦わせた結果、
焼きそば、海苔巻き、ホットドック、バナナスムージーに決定
種類が多いので準備が大変かなぁと思いながらも、
一生懸命準備しました。

当日は朝から米5合×8回の炊きだし&焼きそばで使う具材や麺の準備等、一日がかりで準備。焼きそばはホットプレートを使って現地で調理するため、
その場でお客様を待たせない為にも事前の仕込みが欠かせません。
しっかりと準備していざ会場へ!!

MJCCブース

18時のスタートに向けて準備も完了。 いざ調理開始!!
あれ?電気がつかない。
ここに来てホットプレートがまさかの故障?
周りのの冷たい視線を感じながら焦っていると、なんと電気が来ていない事が判明。

頼むよMEC…
結局19時近くになってようやく通電。
何事も思うようにはいかないのがマーシャルですが、
今回もしっかりアクシデントを頂戴しました。

そんなこんなありましたが、ホットプレートで作る焼きそばは大人気で準備した分は即完売。次回はもっとたくさん用意しなくてはいけなさそうです。

海苔巻きやホットドックパイも人気でほぼ完売。スムージーは目標が高すぎたのか少し余ってしまいましたが、ディスプレイの仕方や販売方法等次回に向けて収穫の多い出店となりました。

道路をブロックして行われたナイトマーケットは盛況でした。

今回の反省を生かして、より良いブースを作れるようまたチャレンジしたいと思います。

MURAI