帰国前PCR検査@マジュロ病院

マーシャルから海外へ出る、または日本へ帰国する際に必要とされる、PCR検査の陰性証明書。今回はマジュロ病院での、PCR検査についてレポートします。

※2022年6月現在の情報です。

 

米国行き飛行機の搭乗には不要となりましたが、日本への入国には72時間以内のコロナ PCR検査陰性証明書が必要です(2022年6月現在)。マーシャルから日本へは、乗り継ぎでグアムかハワイで1泊することになるので、マーシャルを出発する前日に検査を受けるとよいでしょう。

<持ち物>

・パスポート

・日本の厚生労働省のフォーマットを印刷したもの

 

こちらが国で唯一の総合病院である、マジュロ病院です。

日本のODAで2005年に建てられました。

平日は、こちらの正面玄関から入ります。受付時間は8:30-11:30、13:00-15:30です。

土日は閉まっているので、その場合は真裏にあるERの入り口から入りましょう。

 

まずは、入ってすぐ右手にある受付(Reception)で、PCR検査(Covid Test)を希望することを伝えます。

病院に以前かかったことがあれば、ホスピタルナンバーと名前を伝えますが、初めての場合はパスポートを提示して、カルテを作成してもらいます。

そして、お支払い。外国人は一律$20です。

受付は番号順になっているので、まずはこの機械から番号札を取るのを忘れずに。

受付が終わったら、パブリックヘルスという場所へ行きます。

正面真ん中にある廊下を奥へと進みます。

 

10mぐらい進んだ先の、広い場所がパブリックヘルスです。左側のエリアで待ちます。

パブリックヘルス、左側のエリア。

ここで待つこと1時間。この日はやや混んでいたようです。

 

ようやく検査室3(Examination Room3)から、名前を呼ばれたので入ります。

検査室に入ると食べ物があってビックリ。え?パーティーだったの!?

よくみたら健康的な食事の、食品サンプルでした。マーシャルで初めて食品サンプルを見ました!

この呼ばれた部屋で、PCR検査を受けます。

日本入国用の厚生労働省のフォーマットは、印刷したものを持参し、この時に渡します。名前やパスポート番号等は事前に記入しておきましょう。

検体はラボへと運ばれて、検査されます。

当日中に検査結果を受け取りたい、と伝えてすぐ陰性証明書を作成してもらいます。

パブリックヘルスから、廊下をさらに奥へと進むと、右手にラボがあります。

検査結果証明書はラボから名前を呼ばれて、渡されます。

「数分でできるから待っててくれ!」と言われて、待つこと45分。

ようやくPCR検査証明書を手に入れました!

英文の証明書と、渡した日本書式の証明書を受け取ります。

どちらも名前の表記に間違いがないか、日本の書式のものに医師のサインが入っているか、その場でしっかり確認しましょう。

 

出張などでマーシャルへお越しの方がご帰国の際には、MJCCでPCR検査サポート(マジュロ病院まで送迎と検査付き添い)も行っておりますので、お気軽にご用命ください。

 

mika

コロナ禍の影響

このブログでも何度か紹介しているかもしれませんが、ここマーシャル(マジュロ)は未だに新型コロナウィルス感染者ゼロの世界的に見ても稀有な国です。

その大きな要因はなんと言っても厳格な入国管理。
現在マーシャルに入国するには、ハワイ3日+マーシャル国内2週間の隔離施設での隔離が必要で、それも入国できるのは政府の許可を得た人のみです。

以前はハワイ2週間+マーシャル国内3週間の隔離を経なければ入国できませんでしたので、それに比べればだいぶ緩和されましたが、それでも世界的に見てかなり厳しい入国管理だと思われます。

こうした管理のおかげでマジュロ市内(※注)は現在まで感染者ゼロを続けており、
我々のようなマジュロに住む一般人はマスク無しの生活を送れています。

(※注) 厳密にはクワジェリンの隔離施設で発見されているケースがあるので対外的な発生数はゼロではありません。

ただ、その一方で弊害も出つつあるようです。

こちらは今週のMarshall Island Journalの記事。

この記事によると国内最大手の建設会社”PII”では、人手不足により様々な工事に遅れが出ているとの事。このPIIはマーシャル最大手のゼネコンで、国内の大型公共工事はほぼ一手に引き受けている会社です。

元々、来年度開催予定のミクロネシア版オリンピック”マイクロゲームス”の開催に向けてメインスタジアムを建設中だったり、老朽化した体育館の立て直し、空港の修理などたくさんの大型案件があったようなのですが、そこにコロナによる入国管理の影響で外部からの技術者が入ってこれなくなる事態が重なり工事が思うように進まない状況のようです。

建設中のスタジアム

マーシャルはとても小さい国で、自国だけで労働力を賄う事が出来ない為、多くの労働力を外国に頼っています。その為、外部からの人材が入ってこれなくなると様々なインフラ整備に影響が出てきます。

例えば、発電所の施設が更新できず、メンテナンスの為の停電が増えたり、銀行のATMが壊れたまま使用できない状態で放置されていたりと、意外と身近なところで影響が出てきます。

この記事によるとPIIは自前でチャーター機を飛ばしてでもフィリピン等から100~200人の技術者を確保したい様子で、それだけ逼迫した状況が想像されます。

その記事の後に出ている財務大臣Brenson Wase氏の記事でも、海外からの支援案件に遅れが出ているという記事があり、入国管理によるコロナフリーの生活と引き換えに経済活動に発生する影響が出てきています。

とはいえ、医療施設の乏しいマーシャルでは、コロナとの付き合い方を簡単に”ノーガードの打ち合い”にするわけにもいかず、安心した生活と経済活動の両立の難しさが浮き彫りになってきているようです。

MURAI

マジュロ空港が再開!

約3か月近く閉鎖されていたアマタ・カブア国際空港の補修工事が終了し、

4月11日より空港が再開しました!

 

これでマジュロから国際線に乗れます。

マジュロの人々はホッとひと安心。

 

空港が閉鎖されていた期間は、マジュロからユナイテッド航空に乗れず、

利用者はクワジェリンの空港から乗ることに。

マジュロからクワジェリンまでは、国内線エアーマーシャルで

離島2島経由のアイランドホッピングです。

 

エアマーシャルも空港ターミナルを使用できなかったので、

貨物の受付をしていた建物を使用し、

屋外にテントで待合室を設置していました。

 

国内線と国際線の乗り継ぎ時間を合わせているわけではないので、

グアムへ向かうにはユナイテッド搭乗日の前日にクワジェリンに移動し、

クワジェリンのイバイ島で1泊が必要という具合で、

これまでで最も、マジュロから日本までの距離が遠くなった期間でした。

空港が再開して本当によかったです!

 

こちらが再開した空港の写真(2022年4月11日)です。
突然ですが、マーシャルクイズ!以前の空港との違いはどこでしょうか?

何度も空港を利用した方なら、わかるかも!?


正解は、、、、柱が増えて、到着出口が数メートル移動しました!

 

マーシャルの入国制限は継続中で、入国するには事前に政府の許可と

17日間の隔離施設での滞在が必要であり、観光での入国はまだできない状況です。

早く自由に日本と行き来できるようになる日を願っております!

 

mika

 

 

空中系スポット in Majuro

今週はマジュロの新スポットのご紹介

マーシャルと言えば海。ダイビングや釣り、BBQを満喫できます。


が、言うなればそれらはどれも地上や海中の景色、雰囲気を楽しむ遊びなのです。

しか~し、シンガーポールのマリーナベイサンズ、ドバイのブルジュ・ハリファ等
世界の観光地には高いところから”空中系”の景色を楽しむ人気スポットもたくさんあります。

“煙となんとかは高いところが好き″
マリンレジャー推しのマーシャルでもシンガポールやドバイのような”空中系”の気分を味わいたい‼ そんなお客様の為にご紹介したいのがこちら‼

TOEAK BAR and Grill

Bar and Grillというくらいなので新しくできたレストランなのですが、マジュロの中心部ウリガ地区に最近できた”NAPA Building”という5階建てビルの最上階に位置します。

新しくできたNAPAビルディング

5階建てのビルというだけあって、なんと言っても感動するのがこちら‼

そうです、エレベーターです。
“えっ、エレベーターなんかで感動しないけど…”と思ったそこの貴方。
マーシャルの事を何もわかっていませんね…。

そうなんです、ここマジュロには高い建物がほとんどない為、
エレベーターを目にする機会がほぼありません。

私が知っている限りここ以外には1つだけ。しかも、そいつはやたらと早くドアが閉まるエレベーターで、乗るたびに挟まれるという上級者向けタイプ。

なので、エレベーター自体が非常に新鮮、かつ子供も安心して乗れる一般向けタイプはここだけなのです。

一緒に行った我が子も1年10ヶ月ぶりのエレベーターとの対面に大興奮。
写真撮りまくりです。

そんなこんなで、たかだかエレベーターに文明を感じて大盛り上がりしつつ5階へ


到着するとマーシャルではあまり見かける事のない一枚ガラスのドアを通り抜け店内へ。

ガラスドア。いつまで割られずにキープできるのか心配になります・・・

中に入ると、ここは本当にマジュロか!?と疑いたくなるような小洒落たカウンターと店内。

窓ガラス主体の内装により、マジュロ市街が一望できます。

また、テラス席もあり海からの風を感じながらの御食事も楽しめます。

食事メニューはポキ、バーガー、フライドポテトetc
まぁ、特段目新しくはないのですが、

こんな感じでオニオンリングが出てきたりと、
マーシャルとしては精一杯頑張っている感じは出ています。

店員さんもとってもフレンドリーでサービス精神旺盛な感じ
ローカルレストランにありがちなムスッと感もなくちょっとあか抜けた感じです。

とはいえ、なんと言ってもここのオススメはマーシャルではなかなか体験できない
“空中系”のナイスビュー。

わかりづらい写真ですが、このくらい曇っていてもアルノ環礁(離島)まで見渡せます。

シンガポール、ドバイと同じ・・・とまではさすがに言いませんが、

オーシャンとラグーンに挟まれた環礁の様子を実感できる場所は
世界でもそう多くはないのではないでしょうか。

お店からのマジュロ市街 左がラグーン‘(内海)右がオーシャン(外海)

マジュロに来られた際は是非一度足を運んでみてください。

MURAI

クラムファーム

こんにちは。
今週はこの狭いマジュロで新たなおもしろスポットを見つけたのでご報告です。

そのスポットとはこちら↓

何だとおもいますか?
実は貝の養殖場なのです。
英語で言うと”Clam Farm” 先々週の新聞にこの養殖場の記事が出ていて、
「へぇ、そんなところがあるんだぁ~」程度に思っていたのですが、
その翌週、その記事の写真に写っていたサーファー風のお兄ちゃんが偶然お店に買い物に来ていたので
「新聞見たよ~」と声をかけたところ、話が盛り上がり見学させてもらう運びとなりました。

「ロングアイランド小の裏側」という情報だけを頼りに出かけていくと案の定場所がわからず、 小学校の木陰で涼んでいるおばちゃんに聞き込み。
「ロングアイランド小学校の裏側よ」という同じ情報しか手に入らなかったので、昼休みで子供がたくさんの小学校に侵入。

怪しまれないように「ヤッコエ、ヤッコエ‼」と怪しげな笑顔を振りまきながら
小学校を通り抜けて外海側に行くと怪しげな施設が。

案内してくれたのはSteveという写真の右下のお兄ちゃん
日本人がイメージするサーファーを絵に描いたようなニュージーランド人。
こんなところに寝泊まりして、貝を養殖したりダイビングしたりして生活してるとの事。いやぁ、世の中色々な人生を送っている人がいるものです。

で、彼が養殖している貝はこんな感じ

どうです?
私は”Clam Farm”と聞いて、あさりの養殖場をイメージしてしまい、
あわよくば美味しいあさりを分けてもらおうとよからぬ事を考えていたのですが、完全に裏切られました。
「食用じゃない・・・」

彼はこんなカラフルな貝を養殖してアメリカの水族館に輸出をしているとの事。


他にも、

こんな”Soft Coral”と呼ばれる軟らかいサンゴの一種を育てたりしているようです。

養殖の素となる貝(彼は”Parents”と呼んでいました。ちなみに小さいのは”Baby”です。たしかに・・・)は色々な離島に行って採ってくるのだとか。
来週はビキニに行くと言っていました。

養殖の過程はこんな感じ

こんな大きさのParentsから


こんな容器で繁殖させて
こんな大きさの小さなBabyになります。(黒い点がBaby)
さらに成長するとこの位になります。

貝好きの私がマーシャルで新鮮な食用貝を気軽に手に入れるという夢は打ち砕かれましたが、
マーシャルの新たな一面が見れて楽しい体験となりました。

一般に公開をしているわけでは無いようですが、
観光に来られた際、ご興味がございましたらご紹介いたします。

MURAI