Constitution Day(憲法記念日)

ちょっと前になりますが、5月1日はマーシャル諸島共和国のConstitution day(憲法記念日)でした。マーシャルには日本のような建国記念日が無いのでこの日で建国42周年となりました。例年この日はパレードなどのイベントがあるそうなのですが(詳しくはこちら)


昨年は新型コロナウィルスの影響でイベントが中止となったため、
私としては初めてのイベントなので張り切って参加してきました。

私が参加したのは開会式に先立って行われるパレード。
マジュロ市内の各学校や会社、組織が参加する盛大な物で、我々もMJCC代表として参加。

こんな感じで色んな人が参加します。

これはFormosaという台湾系スーパーの人達
幸せを運ぶ人形だそう。

で、我々は日本大使館の人達と一緒に行進
入場時にはしっかり名前も呼んでもらいました。

その後は国家斉唱と国旗掲揚。

来賓挨拶があり開会式が終了しました。

デービッド・カブア大統領の挨拶

広場には出店が出ていてたくさんのBBQショップや
子ども向けのイベントブースが出ていて賑わっていました。ただ、今年は”密”を避ける為、各離島毎のブースが無く少し寂しい感じはしました。

夜はステージを使って色んなバンドが生演奏

マーシャル流のバンド音楽を聴きながら、
ちょっとした野外フェス気分を味わう事もできます。

最後には打ち上げ花火があるという話でしたが、
遅くまでは居れない我々は途中で退散

家に着いた直後、大雨が・・・
マーシャルのイベントに雨は付き物ですがステージは最後どうなったのでしょうか。

来年はもう少したくさん従業員を連れて行こうかな。

MURAI

家のバナナ(Pinana)

今週はバナナのお話。

みなさんバナナの木って間近で見た事ありますか?
私はマーシャルに来るまで見た事ありませんでした。

でも、ここマーシャルではバナナの木が間近にあります。
これ、私の住むMJCCアパートメントの敷地内です。
そうです。家にバナナがなってるのです。

バナナって木になってるのかと思いきや、実は草なんですよ。知ってました?なのでこの幹みたいなのは茎が重なって幹みたいになっているだけなのです。

こんな感じの茎が

こんな感じになって

こんな感じの花が生えて、

こんな感じの実がなります。

良い感じの大きさになったら茎から取り外して放置しておくと・・・

こんな感じの色になります。

こういうところを見ると
あぁ、マーシャルって南国なんだなぁと実感します。


マーシャルバナナは日本で食べるバナナに比べると
非常に濃厚な甘さがあり、ねっとりとした食感です。
好き嫌いあるとは思いますが、とても美味しいです。
マーシャルに来たら是非お試しください。

MURAI

ナイトマーケット

先日、マジュロでは”SPRING BREAK NIGHT MARKET”なるイベントが開催されました。 クリスマスの”NIGHT MARKET”に引き続き新たなイベント登場です。

アミモノ屋さんがあったり、

フィリピーナ屋台があったり、

ダンスを踊ったり、

突然大雨が降ったり・・・

まぁ、やっている事や場所はさして目新しくはないのですが、
こうして人が集まる事自体が何となくワクワクするこの国では
このようなイベントがあるとどこからともなく人が集まってきます。

こうして見ていると段々自分も参加したくなってきたので、
今度の機会があればMJCCでお店を出すかも!?

MURAI

船外機(YAMAHA)インストール

今週は久しぶりにMJCCのお仕事紹介です。

今回はULIGA DOCKという港に
船外機(Outboard engine)のインストールに行ってきました。

簡単に船外機と言いますが、
多くの日本人にはあまり必要性を感じない製品と思います。
むしろ何それ?という人の方が多いかもしれません。

ところがここマーシャルでは車を買うのと同じような感覚で必要とされる
生活必需品と言っても過言ではない製品。

特に離島の人にとって、車があっても道が無くて走れませんが、
ボートがあれば、魚を捕ったり、移動したり、荷物を運んだり、とても役に立つ製品なのです。

この船外機における世界シェアNo1は日本の”YAMAHA”なのですが、
そのYAMAHAのマーシャル国内唯一の正規代理店である我々が取り付けに行って参りました。

今回の仕事はボートに補強プレートを付けて
船外機を取り付けるというお仕事。

こんな感じで補強プレートを付けて

防水シートを取り付け

完成。

こんな感じで漁に出れるようになります。
今回は日本からマーシャル水産庁に向けての無償援助だったようで、15台の船とボートが贈られていました。


これらはこれからいろんな離島に持っていかれて地元の人の足となる事でしょう。
こうして日本の無償援助は途上国の役に立っているのですね。

MURAI

ローラファーム

先週はローラについて少し書きましたが、
せっかくなので2週続けてローラつながりの話題を書きたいと思います。


今回は“ローラファーム”というローラにある農場のお話。
農場なんて日本では珍しくもなんともないと思いますが、
農作物の自給率ほぼ0%のマーシャルでは非常に珍しい存在。

そんな珍しい場所に行った目的はというと。
先日MJCCが納入、設置した発電機の様子を見に行く事。
ただ、発電機だけ見に行くのは勿体ないという事で
ローラファームの見学と取材をしてきましたのでそのレポートです。

まず、このローラファーム
Taiwan Technical Mission(TTM)という台湾のNPO組織が運営しています。
1999年から始まったプロジェクトで、
台湾の技術援助によりマーシャルの食料安全保障を強化する事を目的に運営されていて、2017年に台湾の蔡英文総統が来られた際も当時のヒルダ・ハイネ大統領と一緒に見学をされた場所です。

https://www.taiwannews.com.tw/en/news/3286933

実はここマーシャルは環礁という特質上、アルカリ性で水はけの良い土壌の為
あまり農作物の栽培には向いていないとされています。
しかし、ここでは堆肥や肥料を長年改良する事で有機栽培を実現し、
現在ではパパイヤやタピオカ、スウィートコーン等、約26種類の野菜や果物を時期に応じて栽培しています。


農場を始めた当初は普通のマーシャルの土だったというのですから、20年超の努力の成果なのでしょう。

この日は、あまりちゃんと写真が取れなかったのですが、
以前ここで採れた野菜を頂いたときはこんな感じでした。

土地柄、新鮮な野菜を手に入れる事がなかなか困難なマーシャルにおいて
こういった新鮮な野菜はとても貴重です。

またここでは、養豚にも力を入れていて、
自動給餌装置が付いた豚舎には約120匹の豚さんが買われています。
これらは大きくなると離島に運ばれ離島住民の食料となります。
これまでに約1200匹の豚を離島に送ったそうです。

で、MJCCが設置した発電機はこの自動給餌装置のバックアップ電源として使用されます。

停電時(ローラ地区は特に停電が多い)にはこの発電機が無いと給餌が出来なくなってしまい
せっかく育てた豚さんが死んでしまう可能性もあるとの事。
そういう意味では、MJCCもマーシャルの食料安全保障に一役買っているというところでしょうか。

こちらの農場はあくまで台湾政府の関連ファンドが出資するNPOによる実験農場の為、基本的にここで作られた野菜はマーシャルの一般マーケットには流通しません。

住んでる人間としては残念ではありますが、組織の成り立ち上仕方ないのでしょう。
こういう技術援助を生かして、将来的にマーシャル人が自分達で野菜を作って
売るような事が出来るようになれば、資金を援助して後は終わりという単発の国際援助ではなく、本当の意味でその国に役立つ息の長い国際援助になるのではないかと感じました。

MURAI