マーシャル諸島で親知らずを抜く

ヤッコエー!

初めまして、ヒデと申します。

実は半年前からマーシャル諸島に滞在しておりますが、これから私もブログを書かせて頂くことになりました。拙い文章で恐縮ですが、ブログを通じて少しでもマーシャル諸島に興味を持って頂けますと幸いです。

さて、先日マーシャル諸島唯一の歯医者に行って参りました。

親知らずが痛むのを放置していたらいよいよ耐え切れなくなってしまいました。

慌ててマジュロ病院に向かい半日の待合室での悶絶を経てようやく面談となった台湾出身の先生には拙い英語と痛みで半開きの口で必死に状況を説明。海外で親知らずを抜くにはそれなりの苦労が伴います。

親知らずを診た台湾の先生、開口一番「あーこれは抜くしかないね!」。

まさか異国の地で親知らずを抜くことになるとは思いもしませんでしたが、海外生活が長くなるとこういった状況でチャレンジャー精神が刺激されるものです。

「是非抜いてください!」と即答しました。

さすがは台湾の援助プログラムで選抜された優秀な先生。おかげ様で抜いた数日後で痛みはおろか違和感すらきれいに消え去りました。

写真をお見せできず残念ですが(麻酔でボンヤリして忘れてました)、病院内は非常に清掃の行き届いた日本の病院に負けずとも劣らない衛生環境です。

ちなみに歯科としての基本設備(診察台ユニットや工具等)は日本の援助で最新のものが導入されているとのこと。

日本人として少し誇らしいような思いで病院を後にしました。

ヒデ

マーシャル一周マラソン

大変ご無沙汰しております。MURAIです。
私の更新はすご~く久しぶりなのですが、今回はこれ

ジャジャーン
“Marathonman Murai”とは私の事です。
なんとMarshal Island Journalの一面に載ってしまいました。

私がジョギング好きなのはちょいちょいブログでも紹介しているのですが、
最近は結構距離を増やして週末は1日20キロ位走るようになってました。
で、せっかくならもっと長い距離を走りたいなと思い、
昔、社長から言われた事があるマーシャル一周マラソンを企画してみました。

で、走ったのがこんなかんじ

マーシャルはこんな感じでリング状の環礁になっているのですが、
北側は飛び地になっているため、陸続き部分の端から端という事で
LauraからRitaまでの約46kmを走りました。

この地図を見てあれっ?と思った方はなかなかのマーシャル通です。
そうです。マーシャルの端から端までを一周と言いながらLauraの入り口からスタートしているので、正確には完全に一周ではないのです。
完全な端となるとLauraビーチがスタートになるのですが、
プラス4キロになるのでちょっとビビッてしまいLaura村の入り口からスタートする事にしました。まあ一応LauraからRitaである事に違いはないのでインチキとは言わずにお許しください。

当日の流れはこんな感じ

AM6:00   まだ真っ暗の中出発

AM8:00頃 Ajaltake付近(20km)でちょっとづつ疲労を感じる

AM9:00頃 Airport付近(30km)暑さでやられてヘロヘロになる

AM9:30頃 自宅(31km)に立ちより水浴びをして元気回復

AM10:30頃 Batkan付近で(約35km)で再び力つき、そこからは歩いたり

走ったりしながら

PM12:00 Ritaゴール

ほんとは最初から最後までちゃんと完走したかったのですが、
久しぶりにちゃんと天気が良い日に当たってしまい暑さにやられてしまいました。
でもまあなんとかゴールできて良かったです。

いつかマーシャル一周マラソンをちゃんとした大会として企画し、
外国からのお客さんを呼んだりして開催できたら楽しいだろうなあと思いました。
マラソン好きの方、ぜひ一度マーシャル一周マラソンお試しください!!       コーディネートいたします。

そんなこんなで私、村井は今月で日本に帰る事になりました。
最近ちょっとさぼりがちだったBlogの更新は、Webの不具合発生、Block製造とマラソン準備が忙しかったという事でご容赦いただければと思います。

MJCCは引き続きマーシャルからの情報発信を続けていきますので
これからもMJCCをよろしくお願いします。

KOMMOL TATA!!

MURAI

思うようにいかない事

今週は興味ない方には申し訳ないですが、MJCCの内輪なお話。

実はここ最近、MJCCのブロック製造部門が忙しいのです。
原因はこれ

来年予定されているマイクロゲームス(ミクロネシアのオリンピック)に向けた競技場建設です。
ここに我々が製造しているコンクリートブロックが使用されることになり、
地元の大手建設会社から大量の注文を頂きました。

我々の製造能力から行くと約2か月フル生産をして何とか作り切れる量。
大変ですが、とても嬉しい悲鳴です。

もちろん、2交代や3交代等すればもっと早く作り終えられるのですが
製造設備や人員確保にも限界があり、製造能力はそう簡単に増やせません。

そこで大切になるのが、
“いかにトラブルなく毎日稼働し続けられる環境をつくるか”
これがとても大切になります。

これを阻害する要因は

①機械トラブル
②従業員の欠勤
③天候 

これらがほぼ9割です。

“え、その位なら簡単じゃん”と思うかもしれませんが
それがそう簡単ではありません。

①長年直しながら大切に使っている製造設備は今だ健在ですが、
やはり小さな故障は度々おこりますし、最近は発電機も良く故障します。

②実はこれが結構大変で、
日本人と違い現地従業員は仕事を休む事に特に罪悪感は感じません。
なのでちょっとした理由ですぐに欠勤します。
職業観の違いなので責められないのですが、毎日来てもらうためには
日頃から“See you tommorw”を言い続けるなど、細かな気遣いが欠かせません。

③これはどうしようもないのですが、
大雨が降ってしまうと砂に水が混ざってしまい通常通りの製造が出来ません。
そうすると製造を休まざるを得なくなってしまったり、生産量が少なくなったりします。

こんな感じで、出来るだけ多くの日数を稼働させるため
日々薄氷を踏む思いで取り組んでいます。

例えば今週

月曜日・・・雨の為、目標の半分しか製造できず。
火曜日・・・稼働
水曜日・・・発電機トラブルにより目標の半分しか稼働できず。
と言った感じで、目標の半分程度しか作れておらず、
生産管理としはイライラする日々でした。

とは言え、色々と手を尽くし機械も復活、人員も確保、
昨日(木曜日)はなんとか100%作ろうと思った矢先・・・

突然の大雨(泣)

さすがにこの雨では作れないなぁと思い、
“なんだかなぁ”とちょっとイライラしながらも
まあ自然の事なのでどうしようもない割り切って帰宅。

ところが、世の中悪い事ばかりではありません。
今朝(金曜日)会社に来てみると

何と製造した形跡が。
数量は目標の3分の1程度ですが、
前日私が帰った後に雨が止むのを待って作ってくれたようです。
“いつも文句ばかり言って申し訳ない”と工場スタッフに感謝。

とは言えまだ作れているのは注文の1割程度。
注文をこなすまでまだまだ先は長いですが、
こんな感じでちょっとずつクリアしていけばいつか終わるかな。
と日々頑張っていきたいと思います。

村井

車の停め方

今日お昼を食べて会社に帰ると駐車場に
こんな停め方の車が。

これだけ見ると駐車の途中?
でも運転席に人は居ないので駐車中です。

基本的にマーシャルの人は自由です。
自由というのが正しいのか、周りを気にしないというのが正しいのか、
“空気を読む、周りに迷惑をかけない”という事を大切に育てられた日本人には
理解しきれない行動が多々あります。まあそれが良い所でもありますが。

時折見かけるこの自由な車の止め方。
いくら周りに車が無いからって・・・これはアウト(笑)

MURAI

ついに・・・

2020年新型コロナウイルスの世界的大流行が始まってから約2年半
大変遅ればせながら、ここマーシャル諸島にもついに奴らがやってきました・・・

そう、ついに感染者が出てしまったのです。

新聞によると風邪の症状を訴えて外来に来た17歳と9歳の子供達から陽性反応が・・・
とはいえ、この子達の体の中でウイルスが突然変異したわけではないでしょうから
その前から感染は広まっていて、たまたま陽性反応が出たのがこの子達だったのでしょう。

この情報が伝わったのが月曜日の夕方。
火曜日には街中の人がマスクを着用していました。

それまで約2年半、世界の流れとは全く関係無いかの様にマスクフリーで過ごしていた日常が、まさに一夜にして一変した瞬間でした。

とはいえ、やはりこの2年半の猶予は政府や国民にも心構えの期間を与えてくれたのか、国民も素早くマスク着用やステイホームの生活に移行し、政府も感染が発覚した月曜の夜にはすべての学校の休校を決定するなど情報伝達もスムーズで、
私が個人的に想定していたようなパニックには陥らなかったようです。

昨日の政府発表では約500人が感染、死亡者は2名だそうです。
プライベートの検査キットを使って感染を把握している人も相当数いるようですので、実際には政府発表よりもかなり多くの人が感染しているものと思います。

ここからは個人的な感想ですが、

マジュロの人口は2万5千人程なので、
このペースでいけば数日で、人口に占める総感染者数の割合という意味では数日で日本を追い越すと思います。

そういう観点で考えれば、ここ数週間頑張って耐えてある程度の国民が免疫をつければ、またすぐに日常を取り戻せるのではないかとも期待している今日この頃です。もちろん、重傷者が多く出ない事が大前提ですが。

まあこの辺は良くも悪くも小さな国の特性を活かせるところでしょう。

とはいえ、医療設備が脆弱なこの国です。
重傷者が増えない事を願いつつ、手洗い、うがい、マスクの徹底と
衛生管理の基本を徹底して日常生活を送っています。

MURAI