マーシャルでスタディ・ツアー!~マロエラップへまた行ってきました

今回は兵庫県神戸市からいらっしゃったヤッコエ・マーシャル研究会の皆様と、スタディ・ツアーに行ってきました!

今回マジュロへお越しになった研究会の皆さんは神戸市シルバーカレッジで集まった方々で、平均年齢70代!しかし70代とは思えないほど皆さんお元気で、マーシャルの暑さにも負けず行動されていました。

今回はまずエアマーシャルでマロエラップ環礁へ飛び、戦跡を見学されたほか、地元の長老であるリジョッコおばあさんに会って話を聞きました。
リジョッコさんは推定102歳で、残念ながら昔の話はあまり覚えておられませんでしたが、こんにちは、ありがとうなどの覚えている日本語で日本からのお客さんを迎えてくれました。

いつものドルニエで出発です。

空から見るとミニチュアのようなマジュロ。

マロエラップに到着すると、飛行場すぐのところにゼロ戦があります。
草に埋もれていました。

今回は発電所の中に入ってみました。

発電に使用していたディーゼルエンジン。

リジョッコさんのいる島へはボートで移動しました。お世話をしてくれた島のお巡りさんの話では片道15分とのことでしたが、片道45分くらいかかりました。


Photo by HIRO(c)RAYCREW

片道45分かけてようやくお会いできたリジョッコさん。いつまでもお元気でいてください。

タラワ島に戻ると、旧日本軍のトーチカがボートの私たちを迎えます。

司令部でしょうか。
かなりの大きさです。

すぐにでも崩れ落ちそうな状態です。

こちらは半分崩れ落ちたタンク。

ゼロ戦のエンジンカバー。

謎のローラー。
飛行機の引き上げなどに使ったのでしょうか。

駐機時間が決まっているので遺構見学はすこし急ぎ足になりましたが、多くの遺構を見ることができました。

長くなったのでマジュロ見学編は次回へ続きます。

SATO

CMIの卒業式

5月の終わりから6月の頭にかけて、マーシャルでは卒業式のシーズンです。
今回はMJCCの従業員に招待されて、CMI(College of Marshall islands/マーシャル諸島短期大学)の卒業式に出席してきました。
マーシャルの最高学府の卒業式ですので、政府庁舎前という最高級の場所で行われました。
国家イベント級の扱いです。
晴天にも恵まれ、会場には招待客以外にもたくさんの人が詰めかけました。
式は来賓の挨拶、卒業生の歌などの他に、マーシャル伝統のスティックダンスなども披露されました。
ダンス全体が来賓席を向いているところがマーシャルらしいと言えばマーシャルらしいです。
そして炎天下で1時間半くらいが過ぎ、参加者がぐったりしてきた頃に卒業証書の授与が行われました。名前が呼ばれ、卒業者が次々に壇上に上がり、証書が授与されました。

皆さんおめでとうございます!

 

SATO

マジュロのバリアフリー!

タイドテーブル・レストランから喫煙所に向かう通路のところに巨大な建造物ができました。実はこれ、2階まで上れるスロープです。

フロントデスクが2階にあるロバート・レイマース・ホテルは、荷物の上げ下げや車いすを利用されるお客さまにとって不便だったのですが、これで解消されるようです。スロープは、マーシャルらしく全て木造で、キジ島の教会にも引けを取らない出来です。是非ご利用ください。

SATO

MJCCの猫

MJCCには猫がいます。
勝手に住み着いているのですが、その割には人になつかずなかなか触りたい欲求を満たしてくれません。不満です。
その中で1匹だけひどくなついてくれるかわいいかわいい猫がいますが、この猫は誰にでもなつくので少し複雑な気持ちです。

最近生まれた子猫です。

もうおびえています。
固まって動くことすらできない…

 

かわいそうなのでもう近づけません。
不満です。

 

あかね

続・慰霊団

マロエラップ環礁は、首都マジュロの北方約200キロのところにある環礁で、タラワ島には戦争中に日本軍が建設した飛行場があり、日本兵や軍属の方が多く住んでいたそうです。

今回はエアマーシャルのドルニエでマロエラップまで移動しました。
座席は左右に一列ずつです。

下の写真がマロエラップのタラワ島。
真ん中に滑走路が見えます。日本軍が作ったものを直して現在も使用しています。

飛行場からすぐのところに、草に埋もれたゼロ戦がありました。
エンジンカバーは無く、機体もボロボロでしたが、プロペラが草から飛び出していました。

さらに歩くと開けたところに人家があり、その後ろには椰子に埋もれて巨大な日本軍の遺構がありました。発電所跡だそうです。

発電所跡を過ぎて内海に出ました。
この日は天気も良く、波もなく。
沖には日本軍の輸送船が沈んでおり、マストが見えました。

このビーチを借りて追悼式を行いました。

タラワ島には他にも日本軍の遺構がたくさんありました。

多くの日本人にとって、戦争はすごく昔のことになってしまっていますが、タラワのような遺構を訪れてその存在感を感じると、なかなかに衝撃的です。クワジェリンと違って遺構の保存状態は良くないですが、マーシャル人の生活に溶け込んで残っている分だけ現実的に感じました。機会があったら是非訪れてみてください。

SATO