医療船”LIWATOONMOUR”号  引渡式

昨日は日本からマーシャルに贈られた医療船”LIWATOON MOUR”号の引き渡し式に招待されて参加してきました。

上から見たLIWATOON MOUR号

この船は病院の無い離島での医療設備として日本政府からマーシャル保健省に贈与されました。

船尾には船尾には”From the people of JAPAN”の看板
中には新しい医療設備が整っています。

”LIWATOON MOUR“(リワトゥ―ン ミョール)はマーシャルの伝統的な神話の名前との事。

式典は在マーシャル日本大使館の田中大使をはじめ、マイク・カブア大統領も出席す
盛大なセレモニーでした。

マイク・カブア大統領と在マーシャル日本大使館 田中大使
マーシャル人が大好きなケーキセレモニーもありました。

ところでこの儀式の最中、船に赤ワインの瓶を叩きつけて割るという儀式がありました。

赤ワインを叩きつける瞬間
その後はこんな感じ。真っ白な船に赤ワインが~


真っ白な船に赤ワインがついてもったいないなぁなんて思っていたのですが、
家に帰ってグーグル先生に聞いてみると、
この儀式は船の安全を祈る伝統的な儀式で、18世紀頃のヨーロッパが起源とのこと。

船が汚れてもったいない、なんて貧乏人根性で見てはいけなかったようです。

またこの儀式、必ず女性が行うのも伝統だそうでそのあたりもしっかり伝統にのっとって行われていました。

新造船という事でとてもキレイで設備の整ったこの船が
マーシャルの離島で人々の役に立つことを心より祈っております。

MURAI

珍客

ちょっとわかりづらくてすみません。

これなんだかわかりますか?

そうです。カニです。

場所は・・・

そう、スーパーのレジの下。

マーシャルでこの手のカニはよく見かけるのですが、

スーパーのレジの下というのが面白くてつい写真を撮ってしまいました。

マーシャルの日常です。

MURAI

 

衝撃の余波

今週の話題はこちら

これなんだかわかりますか?

これ、今週のMarshall Islands Journalの一部記事なのですが、
そうなんです、先週ご紹介したマクドナルドの包装紙の話題が
新聞記事になってしまいました。

先週の話題がどれほどの衝撃だったのか
これでより一層理解頂けると思います。

因みに記事によると、
あの包装紙たちはオレゴンのマクドナルドから許可を得て発送されたものらしく、
しっかりとしたオフィシャルの物だそう。
若干心配していたので安心しました。

“ネットワークの力と子供への愛は山をも動かす”
記事冒頭の一文ですが、なかなか素敵な表現だと思いました。

MURAI

衝撃の!!

昨日、帰宅してふとテーブルの上を見ると・・・

ええ!!!!!
マック~~~~!!!

そう、マクドナルドの包み紙が置いてあるではあ~りませんか。(チャーリー浜)
この衝撃度、あまりご理解頂けないかとは思いますが、
ここマーシャルにはマクドナルドがありません。

実は日本人の半数が月に一度は食べていると言われるマクドナルド

https://research-platform.line.me/archives/37883537.html

私もご多分に漏れずマックは大好きで、確かに月に一度位は食べていた気がします。
そのマックを食べなくなって2年数か月。

久々に見たマックの包み紙の衝撃度は
高卒1年目にイチローから3打席連続三振を奪った松坂大輔並みの衝撃度でした。

“ついにマクドナルドマーシャル上陸?”
“まさか、冷凍で空輸?”
“Uber eatsって海外でも届けてくれるとか?”

いろんな思いが頭をめぐる中
どうしてこんなものが我が家にあるのか確認したところ、
娘のクラスの友達の誕生日会で主役の子の親御さんが用意してくれたとの事。※もちろん中身は地元のスーパーで用意したハンバーガーとフライドポテトでした(笑)

おそらく偽物ではなくオフィシャルっぽいこのパッケージ。
どうやって用意したのか、なかなか怪しい部分もありますが、我が家の子供達にとっても大好きなマックと久々の再会に大興奮。貰った時の喜びを熱っぽく語ってくれました。

という事で、ありふれたマックの包み紙で大興奮できるマーシャルの日常でした。

MURAI

コロナ禍の影響

このブログでも何度か紹介しているかもしれませんが、ここマーシャル(マジュロ)は未だに新型コロナウィルス感染者ゼロの世界的に見ても稀有な国です。

その大きな要因はなんと言っても厳格な入国管理。
現在マーシャルに入国するには、ハワイ3日+マーシャル国内2週間の隔離施設での隔離が必要で、それも入国できるのは政府の許可を得た人のみです。

以前はハワイ2週間+マーシャル国内3週間の隔離を経なければ入国できませんでしたので、それに比べればだいぶ緩和されましたが、それでも世界的に見てかなり厳しい入国管理だと思われます。

こうした管理のおかげでマジュロ市内(※注)は現在まで感染者ゼロを続けており、
我々のようなマジュロに住む一般人はマスク無しの生活を送れています。

(※注) 厳密にはクワジェリンの隔離施設で発見されているケースがあるので対外的な発生数はゼロではありません。

ただ、その一方で弊害も出つつあるようです。

こちらは今週のMarshall Island Journalの記事。

この記事によると国内最大手の建設会社”PII”では、人手不足により様々な工事に遅れが出ているとの事。このPIIはマーシャル最大手のゼネコンで、国内の大型公共工事はほぼ一手に引き受けている会社です。

元々、来年度開催予定のミクロネシア版オリンピック”マイクロゲームス”の開催に向けてメインスタジアムを建設中だったり、老朽化した体育館の立て直し、空港の修理などたくさんの大型案件があったようなのですが、そこにコロナによる入国管理の影響で外部からの技術者が入ってこれなくなる事態が重なり工事が思うように進まない状況のようです。

建設中のスタジアム

マーシャルはとても小さい国で、自国だけで労働力を賄う事が出来ない為、多くの労働力を外国に頼っています。その為、外部からの人材が入ってこれなくなると様々なインフラ整備に影響が出てきます。

例えば、発電所の施設が更新できず、メンテナンスの為の停電が増えたり、銀行のATMが壊れたまま使用できない状態で放置されていたりと、意外と身近なところで影響が出てきます。

この記事によるとPIIは自前でチャーター機を飛ばしてでもフィリピン等から100~200人の技術者を確保したい様子で、それだけ逼迫した状況が想像されます。

その記事の後に出ている財務大臣Brenson Wase氏の記事でも、海外からの支援案件に遅れが出ているという記事があり、入国管理によるコロナフリーの生活と引き換えに経済活動に発生する影響が出てきています。

とはいえ、医療施設の乏しいマーシャルでは、コロナとの付き合い方を簡単に”ノーガードの打ち合い”にするわけにもいかず、安心した生活と経済活動の両立の難しさが浮き彫りになってきているようです。

MURAI