リジャコエとレクタングル

少し前からMJCCのお店に新商品が並びました。

マジュロのココナッツ加工工場TOBOLARで作っている石鹸です。

DSC_0531

石鹸は2種類ありまして、写真の右側がリジャコエ(Lijakwe)、左側がレクタングル(Lektanur)です。

2つの違いは香りが少し違うほか、リジャコエは軟水、レクタングルは硬水で使用するのに向いています。

ちなみにリジャコエとレクタングルという名前はどちらもマーシャルの昔話に由来しており、

マーシャル人に聞いたところ以下のような話だそうです。

 

リジャコエは昔の王様の娘の名前で、とてもきれいな人だったそうです。

王様は美しい娘を世の人の目に触れないよう彼女を人里離れたところに閉じ込めていました。

リジャコエは王様の命令もあって世の人々から見られることはありませんでしたが、

太陽だけはいつも空からリジャコエを見ていました。

そして太陽もまたリジャコエの美しさのとりことなりました。

太陽はリジャコエにお願いして彼女の夫となり、彼女を助けて海へ逃がしました。おわり。

 

レクタングルはアイリンラップラップでカヌーレースをした12人兄弟の母の名前。

レクタングルは上の子供たちに「私もレースに連れて行ってくれ」と頼みましたが、

一番上の子は「他の兄弟に頼んでくれ」と答えました。

次の子もその次の子も同じように「他の兄弟似たのでくれ」と答えましたが、

末の子だけは「乗ってもいいよ」とOKしてくれました。

カヌーレースが始まってみると、上の子たちは櫂で一生懸命漕ぎました。

末の子は母から教わった帆を使いました。

上の子たちも必死で漕ぎましたが、帆のスピードにはかなわず、末の子が勝ち、王様になりました。おわり。

 

どちらも唐突なエンディングが魅力的です。

ちなみにこれらの話を教えてくれたマーシャル人によりますと、

レクタングルの話に出てくるアイリンラップラップのカヌーレースは本当にあった話であるとのことです。

強く主張していました。

 

SATO

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください