マーシャルのドル紙幣


(毎週木曜日発行 ”Marshall Islands Journal” 6/29/2012 2面記事)

 

先日、お会計時に「これ偽札じゃないよね?」とお客様から確認を受けました。

 

あるお店の売上の中に、偽札が混入していたようです。

 

「あのお店でチェックマーカーを売ってるよ!」と、
教えていただいた店舗に早速行ってみると、すでに最後の一本。

 

ここ数日のあいだに買占めがあり、ハワイへ追加購入の予約をしたけれど、
店頭に並ぶのは3週間後になると答えたレジのお姉さんも驚きを隠せない様子。

 

スーパーのレジでも、店内のライトに紙幣をかざして、キャッシャーが偽札かどうか見分ける姿が見られるなど、
警戒という二文字がそぐわないマジュロで、いま珍しい光景が見られます。

 

この国の紙幣はドルです。

しかし、ただのドルを想像してはなりません。

 

多少の破れは至って問題ありません。

赤いスタンプでURLが記載された広告紙幣もあります。

ずらりと書かれたサイン入り1ドル。

メモ代わりに使われたのか、メモリアル紙幣なのか、これぞ偽札なのか?

疑問が尽きません。

 

多くの紙幣は湿っているため、数えるのに一苦労です。

脇の下やあんなところ、こんなところがお財布になっているからです。

 

この日は、離島からボートに乗ってやってきたお客様が
束ねた1ドル紙幣でお買い物をされました。

 

 

びちょびちょに濡れた紙幣を乾かすのも仕事です。

 

本物の偽札は、どんな姿でマジュロ内を駆け巡っているのでしょうか。

 

shiori

 

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