マーシャルの「アミモノ」その1

昔からマーシャルではヤシの葉やパンダナスの葉でいろいろなものが作られてきました。これらのハンディクラフトは「アミモノ」と呼ばれ、現在でも生活の品やお土産としてマーシャル人の生活に欠かせないものとなっています。今日はその一部をご紹介します。

まずは伝統的なものから。


ジャキ(jaki)、ジャキマットと呼ばれる敷物です。90x180cmのものがシングル、180センチ四方のものがダブルと呼ばれます。かなり昔から、それこそ「アミモノ」という名前になる前から作られていたもので、当時はこれを体に巻いて服として使用することもあったそうです。私の家にもありますが、この上で昼寝をすると日本の畳のような感じで気持ちが良いです。


上の写真はマーシャル式カヌーの模型です。三角帆に小さい双胴があるのが特徴で、太平洋で一番早いカヌーと言われています。昔はさまざまな大きさのカヌーが作られ、大きいものは50人くらいが乗れるものもあったそうです。
実物のカヌーを作れる人は現在ではだいぶ減っているようですが、WAMという団体が若者向けに教えており、カヌーの製作技術を残そうとしています。またWAMでは作ったカヌーに乗せてもらうこともできます。

参考リンク:Waan Aelõñ in Majel (WAM)


上の写真を見てください。これが何かわかるでしょうか?
これ実はマーシャルに昔から伝わるスティックチャートと呼ばれる海図です。全体に配置された貝はマーシャルのそれぞれの島(環礁)を、木の部分は潮の流れを表しています。昔の人はこれを頼りに前述のカヌーを操り、島を渡っていたそうです。大英博物館にも展示されている、この地方独特の品です。

こういった伝統的な技術は後世に残してほしいですね。
次回はオボンを紹介します!

SATO

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