先日、弊社のショップ奥から何やら楽しそうな声が…。
行ってみると女性従業員二人がせっせとアミモノ作りに勤しんでおりました。
お仕事上出来上がったものを見せていただく機会には恵まれておりますが、実際に制作しているところをしっかり見るのは初めて。
足先に結んだ先端を手前に向かってピンと張りつつ、10センチ強にカットされたキメジ(ヤシの木の若葉を加工した素材)を手早く編み込んでいくその所作の美しさにしばらくじっと見入ってしまいます。
聞けばアミモノはいわゆる作り方マニュアル、みたいな本が有るわけではなく、子供の頃お母さんやおばあさんに教えてもらいながら見て、口伝で覚えていくそう。
なのでMJCCにある数多くの商品のうち、この編み方はできるけどあれはできない、みたいなのがみんなそれぞれ判別できているそうです。
マーシャルの歴史を今に伝える島唯一の博物館・アレレ博物館に行くと、もうほとんど誰も編み方を知らない昔のアミモノが飾られています。
消えゆく伝統文化は日本にもたくさんありますが、マーシャルに住み、店内の個性豊かなアミモノを日々眺めていると、どうかより多くの伝統がこの島にも受け継がれていきますようにと想いが込み上げます。
…ところで従業員のみなさん!アミモノもいいけど、お店のお仕事もよろしくお願いします!
やまだ