ビキニ環礁 訪問リポート

先日、テレビ局の取材に同行してビキニ環礁、ロンゲラップ環礁に行ってきました。
ビキニ環礁は1946年から1958年にかけて、太平洋の核実験場としてアメリカ合衆国が67回もの核実験を行ったことで有名で、2010年、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
今回訪れたのはビキニ島、エニウ島、水爆ブラボーによってできたクレーター付近。
↓wikipediaから借りてきた航空写真。

ビキニ環礁航空写真

 

ビキニ島には現在Bikini Project Departmentから4名、アメリカ合衆国のエネルギー省から1名の人たちが住んでおり、核実験後に開始された各種除染実験のデータを送ったり、建設物のメンテナンスをしたりという生活をしているので、発電所、宿泊施設等多くの建物があります。
ちなみに気になる放射線量ですが、訪れるにはほとんど問題ないレベルのようです。ただしビキニでとれる食料を摂取し続けると問題のあるレベルに達するらしく、永住することは難しいようです。
↓ビキニ島の中心地?各種建物が並んでおります。

 

↓ダイビング客用のホテルとその前のビーチ。

 

↓実験農場。核実験後に植林されたヤシの木に番号が振られています。

 

エニウ島には誰も住んでいませんが、飛行場の他、コントロールバンカーと呼ばれる水爆ブラボーのスイッチのあった建物が残っています。
↓ビキニ空港。無人です。

 

↓コントロールバンカー。分厚いコンクリートの塊でした。

 

撮影のため、ブラボークレーター付近にも行ってきました。上の写真でもわかるようにクレーター部分は明らかに深くえぐれています。ブラボーの爆発によって環礁を構成する島が一つと半分消えたそうです。
↓すごい色の海。奥の濃い青の部分がクレーターです。

 

↓エンジンの泡を境目に左右で色が違うのがわかります。

 

せっかくなので私も海に入ってクレーターの淵の部分を見てみましたが、確かに色の境目あたりからなだらかなスロープが始まっているのが見えました。

ビキニ環礁へ行くにはビキニ地方政府の許可が必要となっているため、なかなか気軽に行ける場所ではありませんが、世界遺産に指定されたこともあり、将来的にはマーシャル諸島観光の穴場となるのではないかと思います。

 

SATO

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