The Marshall Islands is literally struggling to stay above water but its President Hilda Heine told Reuters she had saved her breath rather than try to persuade U.S. President Donald Trump to hear its climate change message.
Climate crisis, nuclear waste and Trump: Marshall Islands struggling to stay above water
先月の話になりますが、マーシャルのヒルダ・ハイネ大統領がトランプ大統領と会談したという記事。今回は気候変動についてはグッとこらえ、コンパクト協定の更新についてお願いしたようです。
コンパクト協定とはマーシャルを含むミクロ三国とアメリカとの間で結ばれた自由連合盟約のことで、当時信託統治領であった三ヵ国の独立を認め、経済援助をするかわりに安全保障はアメリカが統括するというものです。
他の国についてはよく知りませんが、マーシャルの国家歳入の60%くらいはこのコンパクトによるアメリカからの経済援助なので、政府の体を成すために最重要の財源となっています。日本を含めた他の国からの援助が歳入の大体10%くらいなので、アメリカからの援助がいかに大きいかわかります。
コンパクト協定は2003年に20年の延長が決まり2023年までは有効ですが、現時点ではその後はお金をもらえなくなってしまいます。しかもトランプ大統領はよその国への対応がどちらかというと冷たいので、マーシャルにとっては現実的な心配であるわけです。ヒルダ・ハイネ大統領の任期は今年の11月までですが、もし仮に任期中にコンパクトの更新が出来たら次期大統領の座も当確、というくらいの重要な問題です。