河野外務大臣がマーシャルを訪問されました!

去る8月8日、河野外務大臣がマジュロを訪問されました。7月末からバングラデシュを皮切りにミャンマー、タイ、フィジー、パラオ、ミクロネシアと続いた訪問の最後の訪問地となりました。マーシャルへの日本の外務大臣の訪問は史上初めてとなります。最近のミクロ三国の重要性の高まりと無関係ではないと思われます。

河野外務大臣のマーシャル訪問(外務省)

河野外務大臣ご一行は、ヒルダ・ハイネ大統領表敬、ジョン・シルク外務大臣との会談の他、マジュロ平和公園での東太平洋戦没者の碑への献花、ウリガ地区の魚市場の視察、在留邦人との昼食会( 私もご招待いただきました)など、忙しく活動されていました。

河野外務大臣のTwitterでもモモタロー議員との2ショットなど、滞在を楽しまれた様子を見ることができます。

SATO

グアムでラウンジ利用してみました(1年振り2回目)


ポンペイで交錯するアイランドホッピング機。奥がホノルル行き、手前がグアム行き。

仕事の関係で夏休みはあきらめていたんですが、どうにか1週間だけ都合がついたので、一時帰国で日本に帰ってました。

マジュロに戻る便は東京から深夜便しかなかったので、グアムへの到着が午前1時頃、乗継便のチェックインは朝6時頃で、ホテルに泊まるのはもったいない!でも空港の椅子で寝るのはちょっときつい・・・と思い、グアム空港でラウンジを利用してみました。

ユナイテッド航空のラウンジは以前行ったことがあったので、今回は反対側にあるSAGAN BISITA LOUNGE(サガンビスタラウンジ)を使ってみました。

サガンビスタラウンジは出国審査を通り抜けて右側、7番ゲートの向かいにあります。
営業時間は0:00~10:00、13:00~17:00。

サガンビスタラウンジ。

利用条件は下記航空会社のビジネスクラス以上の利用者、プライオリティパス会員、ダイナースクラブカード保有者、ルックJTB利用者です。

JAL
チャイナエアライン
大韓航空
エバー航空
チェジュ航空

私はいずれにも該当しなかったので料金を支払いました。現金のみの受付で、料金は48ドルでした。カードで払うと30ドルくらいという情報もあります。

小さい扇風機で顔を乾かしてる人は私ではありません。

中はソファーとテーブルが並んでいます。100人位は入れるでしょうか。間違っても成田空港のラウンジと比べたりしてはいけません。深夜だったせいか利用者は数えるほどしかいませんでした。

ホットドッグをいただきました。

食べ物はハンバーガー、ホットドッグ、チャーハンなど。
カップラーメンやシリアルもありました。
はっきり言って大したことはないですが、がっつり食べる時間でもないので十分と言えば十分です。

冷蔵庫が怪しく光っています。
ワインとコーヒーの間に映っているのも私ではありません。

ドリンク類はコーヒー、紅茶、水、コーラ類、発泡酒の他にワインやウイスキーもありました。お酒を飲める人なら元は取れそうです。

今回は利用しませんでしたが他にシャワーや会議室などもあるようです。
利用条件を満たしていて、飛行機に乗る前にちょっとゆっくりしたい人は、利用してみてはいかがでしょうか。

SATO

第一回ミス・マーシャル・コンテスト開催中

毎年7月第一週の週末はビルフィッシュ・トーナメントという釣り大会が行われます。billfishというのは日本語でなんと言うんですかね。ネットで調べると「サンマ」という訳が出てきて腰が砕けますが、実際にはカジキとかマグロとかバラクーダとか、大きなボートから大きな釣竿を出して釣り上げる魚、というイメージです。毎年優勝チームは100キロとか200キロとかの魚を釣りあげます。そのビルフィッシュ・トーナメントにはミス・ミクロネシアに選ばれた女性がキャンペーンガールとして参加するのが恒例となっています。

この大会は今年で37回目になりますが、「ミクロネシアじゃなくてミス・マーシャルをだしてもいいんじゃない?」という提案があったのかどうかは知りませんが、今年初めてミス・マーシャル・アイランドを選ぶというイベントが開催されました。というか今まさに開催中で、一部の人は浮かれているようです。

道路に候補者の写真が貼りだされています。

ミス・マーシャルは、各環礁ごとに選ばれた代表の中からマジュロでの投票で選出される方式で、今週の月曜日から土曜日まで、ICC(インターナショナル・コンベンション・センター)で誰でも投票できるようです。

ICC正面にも貼りだされてます。

各環礁の代表者がどのように選ばれたかは不明ですが、そこはマーシャルのコンテストですから文句を言ってはいけません。選出方法はマーシャル人に聞いても誰も知りませんが、選ばれた人のファミリーネームを見ると市長や議員の家族が多いようです。ただ見た目だけでなくマーシャルの伝統や昔話などにも詳しいはずだ、とのことですのでそれなりに中身も重視されているようです。

気になる各代表の写真はfacebookページで見ることができます。

ちなみに上記ページにはJowi(出身部族)も載っていて、ごく一部のマーシャル・マニアにはたまらない仕上がりとなっております。マーシャル人の考えるミス・マーシャルにふさわしいのはどの代表か?結果が楽しみです。

SATO

ヒルダ・ハイネ大統領がトランプ大統領と会談

The Marshall Islands is literally struggling to stay above water but its President Hilda Heine told Reuters she had saved her breath rather than try to persuade U.S. President Donald Trump to hear its climate change message.

Climate crisis, nuclear waste and Trump: Marshall Islands struggling to stay above water

先月の話になりますが、マーシャルのヒルダ・ハイネ大統領がトランプ大統領と会談したという記事。今回は気候変動についてはグッとこらえ、コンパクト協定の更新についてお願いしたようです。

コンパクト協定とはマーシャルを含むミクロ三国とアメリカとの間で結ばれた自由連合盟約のことで、当時信託統治領であった三ヵ国の独立を認め、経済援助をするかわりに安全保障はアメリカが統括するというものです。

他の国についてはよく知りませんが、マーシャルの国家歳入の60%くらいはこのコンパクトによるアメリカからの経済援助なので、政府の体を成すために最重要の財源となっています。日本を含めた他の国からの援助が歳入の大体10%くらいなので、アメリカからの援助がいかに大きいかわかります。

コンパクト協定は2003年に20年の延長が決まり2023年までは有効ですが、現時点ではその後はお金をもらえなくなってしまいます。しかもトランプ大統領はよその国への対応がどちらかというと冷たいので、マーシャルにとっては現実的な心配であるわけです。ヒルダ・ハイネ大統領の任期は今年の11月までですが、もし仮に任期中にコンパクトの更新が出来たら次期大統領の座も当確、というくらいの重要な問題です。

マーシャルがエスワティニ王国と国交を結びました!

マーシャル諸島共和国の国旗。

2019年4月、マーシャル諸島共和国はエスワティニ王国と国交を結びました。

日本ではどちらも「どこそれ?」くらいの知名度ですが、このブログをご覧になってる方でしたらマーシャルはご存知でしょうし、エスワティニ王国も旧国名「スワジランド」と聞けば、「ああ、アフリカにそんな国があったな」と思われる向きもあるのではないでしょうか。


エスワティニ王国の国旗。

エスワティニ王国はアフリカ南部に位置する立憲君主制国家。イギリス連邦加盟国のひとつで、南アフリカ共和国とモザンビークに囲まれた国です。かつては「スワジランド王国」という国名でしたが、2018年4月に「エスワティニ王国」と改めたそうです。

そのエスワティニ王国とマーシャルが、国交を結んだというのはどういうことでしょうか。

そもそも国交を結ぶというのは、お互いの国の存在を認め、尊重し、平和友好関係を発展させることが目的です。アフリカと太平洋、かなり離れていますから直接的な影響というよりはマーシャルの知名度を上げるのが目的と思われます。ちなみにエスワティニ王国は台湾と国交を持つ国でもあるので、先月マジュロを訪れた台湾総統の影響があったのかもしれませんね。


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